シャワーを浴び、
「さあー、ビーシュ(ビール系発泡酒)でも飲もう」
と冷蔵庫を開けると、
なんと悲しいことにいつものところに、
あるべきものがなかった。
「やばい」
一瞬心が青ざめた。
そういえば昨日、
シャワーを終えてからビーシュを飲もうとして、
冷蔵庫にないことに気づいた。
でもみなさん安心して下さい。
私は、こんなときのために、
冷蔵庫の一番下の野菜室に1本
ビーシュを冷やしてあるのです。
昨日はそれを飲んだ。
飲みながら、
あとでビーシュを冷蔵庫に入れておこう、
と思った。
しかし、阪神の打撃が爆発し、
久しぶりに気持ちよくテレビを観ているうちに、
ビーシュを補給するのを忘れてしまった。
というわけで今日は、
野菜室にもビーシュがなかった。
どうしよう。
私は絶望的な気持ちになった。
家に帰って、
冷蔵庫にビーシュのないことに気づけば、
冷凍庫に1本放り込んで、
シャワーを浴びてるうちにそこそこ冷える。
気づくのが遅かった。
そのときの私はシャワーを浴び、
5分もしないうちに喉にビーシュを
通過させなければならない状態だったのです。
つくづく私は、誕生日をむかえ50歳になってから
いいことがないな、と項垂れた。
しかし、人生見捨てたものではありません。
私は“あるもの”を思い出した。
それは3月に、
友人の結婚披露パーティーに出席したとき、
クイズコーナーで何問か答え、
「速冷革命」という瓶・缶瞬間冷却器をもらった。
缶ビールなら150秒で冷えるというものです。
さっそくそれを取り出し、
マニュアルを読んでビーシュをセットした。
冷蔵庫の氷を敷き詰めた中で、
缶を回転させるものだった。
3分ほど大きな音を聞いてモーターを止めた。
ビーシュを取り出すとしっかり冷えていた。
テレビでは広島巨人戦をやっていた。
広島が1点リード、ビーシュがうまい。
でも、私は桑田が好きなんです。
複雑な想いで広島を応援し、
ジャイアンツの桑田を励ましていた。
今夜は阪神の試合がなかった。
8時半、女房が帰ってきた。