昨日は酔っぱらい

2002年05月17日 | 暮らし

噺家の小さんが死んだ。
それを会社帰りの車のラジオで知った私は、
そのせいだけでもないけど、
家でひとりでいるのに耐えられず楽家に行った。

入るなり小さんが死んだことをいうと、
マスターが「死にましたね」と応えた。
しばし小さんの話になった。

阪神の話題を私がすると、
隣に坐っていた人が話しかけてきた。
初めて見る顔だった。
生粋の関西人で阪神の大ファンだという。
「おれは、混じりっけなしの茨城人で
 阪神ファンだ」といった。
その人は、私が阪神ファンということを
よろこんでくれた。

面白い人かな、と思っていたら、
そのうちへんな面を出してきた。
「私は、灘高を出て京大に入った」
と何度もいう。
そのうち私は、
(それがなんなんだよ。おれは、茨城の県立高校だよ)
といい出しそうになった。
薬品会社に勤めていて、
「いつも仕事中に読むのはこんなものです」
といって、A4の紙の束を鞄からだした。
すべて英文だった。
すばらしい。
ただ、こんど楽家で会ったら、私は知らない顔をしよう。

久しぶりにSさんと話した。
九想話の感想を訊いた。
「最近疲れてるみたいですね。
 毎日書かなくてもいいんじゃないんですか」
といってくれた。
自分でもそれを感じていた。
この頃、気持ちが煮詰まってきている。
3月末のライブのことも話した。
ケーナの感想をいってくれた。
Sさんはライブを録音したものをCDに焼いてくれた。
私は、正直1度聴いてもう聴く気がしない。
指を怪我したからといって、私の最低の演奏が記録されてしまった。
Sさんが、「8月頃川口でやりますよ」という。

仕事の疲れもあるのか酔いが早い。
マスターと言い争いのようになってしまった。
大人げない。

SさんとBROCKHEADSに行った。
するとカウンターにS根さんがいた。
彼もライブを一緒にやった人だ。
「僕のうたにケーナはかかせない。8月もがんばりましょう」
といわれてしまった。

なんだかんだいっても、
私のまわりには素晴らしい人がいる。
その人たちに私は救われている。
ありがたい。
「うつ」だなんて落ち込んでいられない。

昨夜は家に2時過ぎに帰った。
酩酊状態で睡眠不足。
いつもならそれからパソコンに向かうのですが、
さすがに昨日はその気力もなかった。
九想話を忘れたふりして蒲団に潜り込んだ。

こんな暮らしの連続でもうすぐ40代が終わる。

コメント
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