病気の女房

2010年07月24日 | 健康・病気
夕方、女房に電話をしてみた。
暑い“避暑地の軽井沢”で元気でいるのか確かめたかった。
女房はいつもの元気な声ではなかった。
「朝から頭が痛い。さっき、吐いた」という。
私は心配になった。
心配だけどどうすることもできない。
私の本日の勤務は夜10時までだ。
10時に利用者が帰ってから館内を巡回して、戸締まりをして帰る。
どうしても10時半になってしまう。

あのひとは、たまに体の不調をうったえる。
いつもはとても元気なんです。
なもんで、彼女が具合が悪いなんていうと私はうろたえる。
なにしろ、たまのことなので…。
それから1時間ごとに電話する。
「バファリンがあるから飲んでみれば」
「さっき飲もうとしたとき、吐き気がして吐いたからやめた」
なんてことを8時頃にいう。
仕事が終わって10時40分、女房に電話する。
「今から帰るけど、具合はどう?」
「さっきバファリン飲んだ。頭痛が少し良くなった」
「何か買っていこうか?」
「う…ん、いい。でも家に何もないから久くんの食べるもの買ってきて」

私は、何かつまむものを買おうと西友に行った。
ここは24時間やっている。私のような勤務の人間にとっては助かる店だ。
駐車場に停めたとき、電話が鳴った。女房からだった。
「少し食べたいから何か買ってきて」
「何がいい?」
「アイスクリームがいいな。それとお寿司なんかがあるといいな」
お寿司が売り切れていた。
いつもはこの時間、498円の寿司が半額になって売っているのに、今日はなかった。
女房にそのことを電話すると、「アイスクリームだけでいい」という。
私は、アイスクリームとカツオのたたきと枝豆のさつま揚げ、
いかソーメン(という商品、乾燥している)と豆腐を買った。

家に帰ると、女房は布団に寝ていた。
それまで暗かった私の心が、一瞬でいっそう暗くなる。
女房にアイスクリームを渡す。
食べて「おいしい」という。
私は、カツオのたたきを包丁で切る。

私が、カツオでニセビールを飲んでいるときに、女房が起きてきた。
ずーっと寝ていることがつまんないんだろう。
「やっぱり健康が一番だな。おれは、えみさんが元気じゃないと困る」
私がそういうと彼女は、静かに布団に戻った。

女房には元気でいてもらわないと困る。
かなり理不尽なことをいうひとですが、いないと寂しい。
いつまでも“理不尽に元気でいて欲しい”

女房は、“避暑地軽井沢”の暑さに体がまいってしまったのか?
みなさん、これから、軽井沢を避暑地なんていうのはやめましょう。
コメント
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