女房が10月1日の土曜日の夜に来ている。
今日から私は3連休です。
予定では、奈良井宿に行こうと計画していました。
職場の上司のおすすめの伊那市「青い塔」のソースカツ丼を、
奈良井宿を訪ねた帰りにでも食べようと思っていた。
ところがネットで調べたら月曜日が定休日になっていたのです。
「青い塔」のソースカツ丼を食べなかったら上司に顔向けできない。
本来は、奈良井宿に行くことが目的だったが、いつのまにかソースカツ丼が旅の主役になってしまった。
本末転倒ですね。
そんなわけで今日は、奈良井宿はやめて近場の離山登山となりました。
この落差はなんなんでしょうね。
離山は、家から見える山です。
以前からその山に行きたいと思っていた。
軽井沢町の歴史民俗資料館の駐車場に車を停めて離山登山を開始した。
愛車Fitの前で記念写真です。
生まれて初めてカメラに向かって“ピースサイン”をしました。
“ピースサイン”ってあまり好きではなかった。
なんでみんなするんだ、と思っていた。
先日、孫と会ったときMがしていた。
私もやってみようかな、と思った。
アホな爺です。
「野生動物(クマ)の生息地域です」という看板があった。
大丈夫です。女房は腰に、“熊鈴”をつけています。
私と女房は元気に歩き始めました。
登山道に栗がたくさん落ちている。 私は、疲れました。
歩き始めると暑くなった。ウインドブレーカーを脱ぎました。このカエルは、初めて見ました。枯れ葉と同じ色をしていた。
女房は、拾った栗を持ってます。
山頂に近いところの道が最近の台風で崩落していると、登山口の看板に書いてあった。
このことだったんですね。気をつけて歩きました。
山頂近くのあたりは下草が刈られていてきれいだった。
看板に、「離山公園」と書いてあるように頂上付近は“公園”でした。
ぼや~と登っていると、ニホンカモシカの“剥製”が2体あった。
なんでこんなところにあるんだ?と思った。
公園だからかな? と荒唐無稽なことを思った。
しかし、じっと見つめているとニホンカモシカと目が合った。
そのニホンカモシカが動いた。
「動いた!!」と私は女房にいった。
そうです、そのニホンカモシカたちはホンモノだったのです。
3頭いました。
私は、なぜか神聖な気持ちになりました。
女房は、「ニホンカモシカがいるんだから熊もいるんだ」といい、出来るだけ熊鈴がなるように歩いていた。
これまで以上に、あたりを見ることに真剣になっていた。
そのあたりから、歩いて10分ほどで山頂に着いた。
素晴らしい眺めでした。
浅間山の稜線が綺麗だった。
中軽井沢の街が見えた。
女房は、弱い視力で私の住む社宅を一所懸命さがしていた。
山頂に、無料の望遠鏡があったが、樹木が邪魔をして街が見えませんでした。
しかし、良い眺めでした。
私は、車山高原のときより感激しました。
車山は、リフトで登った。今日は、自分の足で登頂した。
それで眺めた景色は最高でした。
10時に家を出て、12時頃山頂に着いた。
麓から山頂まで2,200mほどだった。
1時間30分ほどで登れますね。
帰りは、1時間で降りてきました。
でも、やはり熊が怖かった。
帰りにあらためて看板を読むと、9月27日に熊が山頂付近に出没したらしい。
これをしっかり見ていたら、今日山頂に行かなかったかも知れません。
拾った栗を夜茹でて食べました。
小さくて食べずらかったがうまかったです。
熊もニホンカモシカもカエルもいる離山の近くで暮らせる喜びをしみじみ思いました。