えいちゃん

2013年01月06日 | 健康・病気

同窓会の始まる前に誰かが、「I が来るのか」というのが聞こえた。
もらった同窓会名簿を見ると、I の名前の左のところに○があった。
○が出席で×が欠席、空欄はハガキを出しても返事の返ってこない人のようだった。

I は、私の生まれた集落の人間で小学4年まで同じ分校に通っていた。
その頃から頭はよかった。
分校の仲間は彼のことを「えいちゃん」と呼んでいた。
彼の父親は国鉄に勤めていた。
分校に来ている児童のほとんどの家は農業だった。
低学年のころ、彼の誕生パーティに呼ばれたことがあった。
そんなことをしてくれる母親が私は羨ましかった。
勤め人の家は豊かなんだな、と子ども心に思った。

学校で、私と彼とのつきあいは少なかった。
中学校で彼はサッカー部に入った。
私は、吹奏楽部だ。
ほとんど接触がなかった。
だけど、3年のときクラスが一緒だったこともあり、たまに深夜放送のことなどを話した記憶がある。

高校は別々になった。
彼がS市のS一高で私は地元の岩*高校だった。
昨日も書きましたが、私も彼の高校に入りたかった。
そういうわけで高校時代はまったく離れてしまった。
ところが私が東京で暮らすようになってから彼とのつきあいが始まった。
                                                                                                 つづく

コメント
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