岩谷時子さん逝く

2013年11月01日 | 健康・病気

岩谷時子さんを偲んで「愛の賛歌」



昭和の偉大な作詞家がまた亡くなってしまいました。
このひとの作詞した歌を私はどれぐらい知っているのだろうか?

岩谷時子さんが亡くなったことを知らせたあとに、あるラジオのパーソナリティが話してくれた。
越路吹雪が1952年に、自分が出演していたシャンソンショー「巴里の唄」の劇中歌として「愛の讃歌」があった。
それを日本語で歌いたいが、プロに日本語に訳してもらうにはかなりのお金がかかる。
そのときの越路にはお金がなかった。
それでマネージャーの岩谷時子に、英文科を出ているんだからというわけで訳詞を頼んだそうだ。
どうして英文科出のひとにフランス語を訳させるのか、そのへんがよく分からないが面白い。
そのときに越路吹雪に金があったら、作詞家岩谷時子は生まれなかった、らしい。

「愛の賛歌」という歌に、私にはひとつのエピソードがある。
私が高校のときには5クラスあった。
1組が音楽専攻、2・3組が美術専攻、4組が書道、そして5組が進学クラスだった。
私は、吹奏楽部の仲間と1組にいた。
(美術にも未練があったんですけどね。私は、中学のときに美術はいつも「5」でした。ジガジサン)
高校3年の音楽の教科書に「愛の賛歌」が載っていた。
それがちょうど100ページのところだった。
残念ながら、訳詞は岩谷時子ではなかった。
でも、私たちはその歌が好きだった(特に男子は)。
授業の終わりのころになると、
「先生、100ページ歌うべ~」と誰かがいう。
そうすると先生は、あのイントロをピアノで弾いた。
そしてクラス全員で「愛の賛歌」を絶唱した。
懐かしい思い出です。

加山雄三の歌の作詞は、岩谷時子のものが多い。
「君といつまでも」「旅人よ」「お嫁においで」がある。
ザ・ピーナッツの「ウナ・セラ・ディ東京」、ピンキーとキラーズの「恋の季節」、
島倉千代子の「ほんきかしら」、沢たまきの「ベッドで煙草を吸わないで」、まだまだ沢山ある。
園まりの「逢いたくて逢いたくて」が岩谷時子の作詞とは知らなかった。
このたび岩谷時子のことを調べていて知った。
私はこの歌が大好きです。
最近、ケーナでこの曲をよく吹いている。
YouTubeにこの歌があったので追加します。
園まりが可愛いですね。
中学生のときにこの歌を吹奏楽部で演奏したことがあった。
その編曲が好きだった。
サビのところがトロンボーンだったのです。
顧問の先生が指揮をしながら、「もっと感情を込めて吹け」なんていっていた。

♪ 好きなのよ 好きなのよ くちづけをしてほしかったの だけど…せつなくて 涙が出てきちゃう

私は、恋愛のこと何も分からないのに一所懸命吹いていました。
吹奏楽部の楽譜では、トロンボーンがメロディを吹くなんてことはめったになかった。
行進曲などは、チューバとホルンとトロンボーンはほとんどリズム楽器なんです。
(いや、中にはトロンボーンがメインの曲もありますよ。でも少なかった)
せっかく与えられた幸運に、トロンボーンの3人は存分にひたっていました。

岩谷時子さんのご冥福をお祈りします。

園 まり 逢いたくて逢いたくて 編集=動画x3 静止画x24(+ 再生リスト)

コメント
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