私は今回の下肢静脈瘤手術を受けてあらためて感心した。
外科の医師と看護師はエライ、と。
私は、そもそも人間の血を見ることが苦手です。
まして傷口など目をそらしたい。
それが、外科の医師は患者の身体にメスを使い治療する。
穴も開ける。
看護師はその医師の補佐する。
患者の私に沢山の声かけをしてくれた。
今回の手術では、麻酔の注射というものを打たなかった。
私はこれまで、虫垂炎、胆石、鼠径ヘルニアの手術をしている。
そのどの手術の前にも麻酔の注射を打たれてきた。
ところが今回注射はなかった。
いつやるんだろう?と私はずーっと考えていた。
そのうち目が覚めたら、レーザー治療は終わったといわれた。
「麻酔はどうしたんでしょうか?」と私が看護師に訊くと、
「点滴の中に入っています」という。
それから私の脚の血管を抜く作業になった。
脚全体としては麻酔がきいているはずなのだが、血管を抜くときは痛かった。
そのとき私は「痛イ~」と叫んだ。
みっともないですが、私はあまりの痛さに大声を出した。
そのときに看護師が、私の耳元でいろいろささやいてくれた。
今その言葉を思い出せないが、それで救われた。
しかし、あれは痛かった。
なんで麻酔をしているのに痛いのだろう?
わけが分からなかった。
途中で「身体をうつぶせにします」といわれた。
私のふくらはぎの血管を抜くためです。
私は動かせる上半身を動かしてうつぶせになった。
当然、下半身は医師と看護師が動かしてくれたのでしょう。
こんなに自分の肉体を使う手術は初めてです。
手術室に自分で歩いて入ったのが2時、終わったのが4時20分でした。
これまでの手術は寝ているだけでよかったのですが、
今回は、私自身も協力させられた大変な手術だったという印象です。
手術をしてくれた医師と看護師に感謝しています。