私がお世話になっているASAHIネットの
「わいわい雑俳塾」7月の句会で優勝した。
おそらく私の記憶では、優勝したのは10年ぶりだと思う。
15日にその発表を見て私はわが目を疑った。
前回優勝したのは97年の5月だった。
おそらくそれ以来の出来事です。
7月末日の締め切りに投句するとき、
こんな句では今回も下のほうだろうな、と落ち込んでいた。
6月の句会では10人中10位の最下位だった。
最下位というのは初めてで、このときはさすがに落ち込みました。
7月の兼題は「夕焼」「髪洗ふ」<「商い」しばり>だった。
それで投句した私の句は。
夕焼の中に野良着の母がいる
ついさっきさよならつげて髪洗う
駄菓子屋の心太には箸一本
トコロテン
これでは今回もあまり選句されないだろうな、と情けなくなった。
しかし、これしか作れないのだからしかたないと居直り
一応参加だけはしておこう、という気持ちで投句した。
それが17点という得点で優勝した。
ルールは、各兼題の句の中から1人が3句を選句するというもので、
「夕焼けの中に」が7票
「ついさっき」が3票
「駄菓子屋の」が7票の合計17票だった。
1句目は私が子どものころの母の姿を詠んだだけ、
2句目はとってつけたようなつくりすぎの句だ。
<「商い」しばり>では最初こんな句が浮かんだ。
与太郎は空を見上げてかぼちゃ売る
これは落語の「かぼちゃ屋」という噺を句にした。
しかし、歳時記で調べると「かぼちゃ」は秋の季語だった。
それで諦めて心太の句をひねった。
私が子どものとき、近所の駄菓子屋で心太を食べたのですが、
なぜか箸は1本しか出てこなかった(茨城だけかな?)。
それでその丸箸1本で心太を引っかけて食べるのです。
へぼな俳句ですが、優勝は素直にうれしいです。
また次も10年後にならないように俳句を勉強します。