徒然留学日記

30にしてドイツ留学を思い立ち、その後結婚。日々経験したこと、感じたことをつづっています

ベビーシッター-個人宅編2

2006-08-05 03:32:12 | Weblog
ここのところ、頻繁にお邪魔しているお家がある。子どもは2歳の男の子で、比較的聞き分けがいい。ママが出かけるときもあっさりと

バイバ~イ

とさっくりと別れる。

が、先日はタイミングが悪く、子どもが昼寝をしているときにパパと入れ替わった。途中、何回か起こしたけれど、起きなかったので、そのままにしていたら、3時間くらい寝っぱなしだった。さすがに夜に響くでしょう、と思い、無理やり起こした。

最初は寝ぼけていたのか、ベッドの上をゴロゴロとしていたけれど、パパとママがいないことに気がつき、

パパ~、ママ~

と、大きな声で泣き出した。さらに、

やーやーやー
行って~
やめて~やめて~

と、5分以上わめき続け、なだめようと近づいた私をキック。彼はペッツが好きなので、「ペッツ食べようか」と、ペッツの準備をキッチンで始めた(子どもからちょっと目を離してしまった)。

お、泣き止んだ、と思ったら、彼がキッチンにいる私の手を引っ張り、玄関に連れて行った。

うそ、何でドアが開いているの?

彼は「行く~」と言って玄関から出ようとした。彼が一人で外に出なくてよかった・・・階段から落ちたり、建物の外へ知らない間に出てしまったら、と思うとぞっとした。

とりあえずドアを閉めたけれど、彼はノブを引き、ドアを開けようとする。子どももこの歳になるといろいろ分かってくるのね。

玄関のところで泣き喚く子どもと、「パパに電話してみる?」となだめる私。もちろん、彼は聞く耳を持たない。ここでもやはり5分以上のバトルが続いたけれど、彼はあきらめたようで、昼寝をしていたベッドに戻った。

勝手にまた玄関のドアを開けられたら大変なことになるので、私は廊下で見張ることにした。しばらくしたら泣き止んだので、お菓子とご飯で釣ってみた。

あっという間にご機嫌になった

やっぱり聞き分けのいい子だよな。適応力があるというか。


別の日。
ご飯の途中で彼が突然洗面所に「バイバイキーン」と言いながら、行ってしまった。なになに?と思いながら後を付いていったら、引き出しを開け「あれ、あれ」と言っている。

洗面所のものだし、薬だったらダメでしょ、と思って、引き出しを閉めた。そうしたら、

開けて~、開けて~

と。ここはドイツだからまだいいけれど、日本でこの言葉を聴いたらご近所は「もしや監禁?」と思うのでは?

必死で引き出しを押さえる私、全力で開けようとする彼。結構なバトルでした。そして、「行く~」と言いながら玄関へ走り、靴をはき、ドアを開けようとする彼。またそれを抑える私。「あと30分くらいでパパが帰ってくるから」と言っても全然聞かない。ちなみに、靴を投げつけられました・・・2歳の子どもとはいえ、なかなか痛かったです。他にも何度か蹴られているし・・・

そんなのが20分ほど続き、突然力尽きたのか、ベッドに戻り、しくしく泣き出す。そして、突然笑顔を私に向ける。この辺、またかわいらしい。

そして、パパが戻ってきた・・・バトルのときに戻ってきてくれればもう少し楽だったのに・・・

パパに聞いたら、子どもが欲しがっていたのはどうやら喉のシロップだったらしい。

そして、帰る私に、何事もなかったかのように

バイバ~イ

と手を振る。彼のお家は3階にあるけれど、玄関からずっと手を振ってくれる。本当に彼のご両親はいい子育てをしているなぁ、と思う。