徒然留学日記

30にしてドイツ留学を思い立ち、その後結婚。日々経験したこと、感じたことをつづっています

東日本大震災について-その3

2011-04-01 00:03:32 | 日本
原発事故後、同僚や友達と原発事故について話すことが多くなり、そこで感じるのが、彼らと関東周辺に住んでいる私の友達の反応の違い。ヨーロッパに住んでいる人たちのほうが今回の原発事故に対して反応が大きいように思うし、ドイツに住んでいる日本人の友達も同じことを言っていた。

ヨーロッパではチェルノブイリの記憶が生々しい(ドイツで野生のキノコを食べられるようになったのはここ数年の話らしい)せいか、原発事故の話になると必ずチェルノブイリと比較されたけれど、日本の友達は、『チェルノブイリまでにはならないから大丈夫だよ』と言っていた。


先週、研究室の気象観測所で放射性物質が観測された。もちろん、人体には影響のないレベルだけれど、原発事故直後、海外のどこかの研究所が発表した『放射性物質拡散予測』でドイツに到達するとされた日と一致。気象の研究ってこういうところでも役に立つのね、と思った。

この予測図はドイツの一般的なニュースのサイトで見つけた。私は日本のサイトを探したわけではないので見逃しただけかもしれないけれど、事故後、毎日ニュースチェックをしているにもかかわらず、私は日本のサイトでこういう放射性物質拡散予測図を見たことがない。

ドイツメディアがただ過剰反応していて私があおられているだけなのか、日本メディアが事実を過小評価しているのか、正直、私には判断が付かないけれど、何ヶ月か後には『あの時は私があおられていたのね』と思えるといいな、と思う。