「もう軍政はぐちゃぐちゃだな」
「宦官野郎がなんでも口を出す」
「皇帝の信用を得ているから始末に負えない」
義成軍姚南仲は節度使とはいえなんの実権もない。
すべて監軍の薛盈珍が勝手にやってしまう。
気に入らない幕僚は勝手に追放したりする。
事ごとに両者が対立し、部下達は困り果てていた。
どちらかというと盈珍が悪い。
ところが
「南仲なんぞ首をはねてやる」と盈珍は誣告状を作成し
京師へ送った。
それと知った部将曹文洽は使者を追い殺した。
そして自らも告発状を残し自殺した。
驚いた皇帝は盈珍を召還した。
南仲も讒言を懼れて入朝してきた。
「盈珍が、お前のじゃまをしたようだの」と皇帝
「いいえ、私のじゃまをしたわけではありません」と南仲
「ほう??」
「陛下の法を乱したのです」
皇帝は黙然としていた。
南仲は罰されることなく右僕射に任ぜられた。
しかし盈珍もまた罰せられることはなかった。
「宦官野郎がなんでも口を出す」
「皇帝の信用を得ているから始末に負えない」
義成軍姚南仲は節度使とはいえなんの実権もない。
すべて監軍の薛盈珍が勝手にやってしまう。
気に入らない幕僚は勝手に追放したりする。
事ごとに両者が対立し、部下達は困り果てていた。
どちらかというと盈珍が悪い。
ところが
「南仲なんぞ首をはねてやる」と盈珍は誣告状を作成し
京師へ送った。
それと知った部将曹文洽は使者を追い殺した。
そして自らも告発状を残し自殺した。
驚いた皇帝は盈珍を召還した。
南仲も讒言を懼れて入朝してきた。
「盈珍が、お前のじゃまをしたようだの」と皇帝
「いいえ、私のじゃまをしたわけではありません」と南仲
「ほう??」
「陛下の法を乱したのです」
皇帝は黙然としていた。
南仲は罰されることなく右僕射に任ぜられた。
しかし盈珍もまた罰せられることはなかった。