「徐庭光をなんとしても斬る」
同華節度使駱元光は期することがあった。
李懷光の將庭光は既に降り、官爵を与えられていた。
しかし降るに際して、西域人である元光を愚弄し
「親もわからぬ蛮族などに降れるか、漢人を呼べ」
と罵り、毛深い芸人に元光のものまねをさせた。
「絶対にあいつは赦さぬわ」
「しかし副元帥馬燧様は激怒されるだろう」
「遊瓌、その時にはとりなしてくれるか?」
同じく庭光には旧怨をもつ韓遊瓌は頷いた。
軍門を庭光がくぐろうとしたとき、元光は部下とともに囲み
これを斬り捨てた。
そして馬燧の前にでて、罪を請うた。
燧は激怒して言った。
「庭光は既に赦され官爵を受けている」
「これをみだりに殺すことは赦しがたい」
「元光を斬れ!!」
その時、遊瓌が走り出て言った。
「勝手に將を殺すことでも、君はかくのごとくお怒りになられます」
「しかし君は、命を待たずに節度使を殺そうとしておられます」
「皇帝はどれほどお怒りになるでしょうか」
燧は驚き、黙り込んだ。
諸将が口々にとりなして元光を連れ去り、事はうやむやになった。
同華節度使駱元光は期することがあった。
李懷光の將庭光は既に降り、官爵を与えられていた。
しかし降るに際して、西域人である元光を愚弄し
「親もわからぬ蛮族などに降れるか、漢人を呼べ」
と罵り、毛深い芸人に元光のものまねをさせた。
「絶対にあいつは赦さぬわ」
「しかし副元帥馬燧様は激怒されるだろう」
「遊瓌、その時にはとりなしてくれるか?」
同じく庭光には旧怨をもつ韓遊瓌は頷いた。
軍門を庭光がくぐろうとしたとき、元光は部下とともに囲み
これを斬り捨てた。
そして馬燧の前にでて、罪を請うた。
燧は激怒して言った。
「庭光は既に赦され官爵を受けている」
「これをみだりに殺すことは赦しがたい」
「元光を斬れ!!」
その時、遊瓌が走り出て言った。
「勝手に將を殺すことでも、君はかくのごとくお怒りになられます」
「しかし君は、命を待たずに節度使を殺そうとしておられます」
「皇帝はどれほどお怒りになるでしょうか」
燧は驚き、黙り込んだ。
諸将が口々にとりなして元光を連れ去り、事はうやむやになった。