潞州城は河東李克用の將李嗣昭の兵に囲まれている。
しかし籠城の体制は万全であり、数ヶ月程度はびくともしない。
そのうちには朱全忠の援軍が到着するはずだ。
河東軍も攻囲したものの半分あきらめていて、急攻しようとはしない。
しかし城内では守將丁會が悩んでいる。
「全忠様は古くからの仲間を次々と粛正している」
「狡兎死して良狗烹られる」ということもある。
やや老いて気弱になってきた會には気になる。
全忠が盗賊の仲間であったころから仕えているので
いろいろと表に出せないことを知っている。
やがて皇帝にならうとする全忠にはじゃまであろう。
「俺はいつも最前線に送られていた」
「死ねばよし、守ればよしか」
城外の大軍を見ていると、なぜか非常な疲れを覚えていた。
昭宗皇帝を弑逆されたという報が入ったとき。
會の中でなにかが切れた
「もうたくさんだ、休みたい」
會は開城することを決めた。
しかし籠城の体制は万全であり、数ヶ月程度はびくともしない。
そのうちには朱全忠の援軍が到着するはずだ。
河東軍も攻囲したものの半分あきらめていて、急攻しようとはしない。
しかし城内では守將丁會が悩んでいる。
「全忠様は古くからの仲間を次々と粛正している」
「狡兎死して良狗烹られる」ということもある。
やや老いて気弱になってきた會には気になる。
全忠が盗賊の仲間であったころから仕えているので
いろいろと表に出せないことを知っている。
やがて皇帝にならうとする全忠にはじゃまであろう。
「俺はいつも最前線に送られていた」
「死ねばよし、守ればよしか」
城外の大軍を見ていると、なぜか非常な疲れを覚えていた。
昭宗皇帝を弑逆されたという報が入ったとき。
會の中でなにかが切れた
「もうたくさんだ、休みたい」
會は開城することを決めた。