「くそ、藩の奴図りやがったな」
「あのままなら俺が武寧軍の節度使になっていたはずだ」
濠州刺史杜兼は怒り狂っていた。
名門の兼にとって刺史などでは不満であった。
武寧の張建封が重病と聞き、見舞いと称して徐州に入った。
そしていろいろと工作を始めた時
建封の幕僚である李藩より問いつめられた。
「節度使が重病の時に支州の長が州を離れてよいものでしようか」
「州を守るため速やかにお戻りください」
一言もなく兼は帰るしかなかった。
州に帰り着くまもなく建封の喪が発表された。
そして子の?が自立することになった。
「あの時、建封は既に死んでいたんだ・・・」
「もう少しで乗っ取ることができたのに」
「藩め、思い知らしてやる」
兼は、藩が?の自立を図ったと誣告した。
そのため皇帝の審問に呼び出されることになったが
藩の風儀と安雅さに感じた帝はかえって任用することになった。
「あのままなら俺が武寧軍の節度使になっていたはずだ」
濠州刺史杜兼は怒り狂っていた。
名門の兼にとって刺史などでは不満であった。
武寧の張建封が重病と聞き、見舞いと称して徐州に入った。
そしていろいろと工作を始めた時
建封の幕僚である李藩より問いつめられた。
「節度使が重病の時に支州の長が州を離れてよいものでしようか」
「州を守るため速やかにお戻りください」
一言もなく兼は帰るしかなかった。
州に帰り着くまもなく建封の喪が発表された。
そして子の?が自立することになった。
「あの時、建封は既に死んでいたんだ・・・」
「もう少しで乗っ取ることができたのに」
「藩め、思い知らしてやる」
兼は、藩が?の自立を図ったと誣告した。
そのため皇帝の審問に呼び出されることになったが
藩の風儀と安雅さに感じた帝はかえって任用することになった。