こもりきり（２）

　良い天気ながら、足止めの日々。版画の彫りも夕刻にはどうやら６割がた出来てきた。題材は、先週の「平松宿」というわけにいかなかった。山の神から「その構図は前の関宿と同じではないか」と責められたからである。
　現場で写真を撮ったとき感じていた一抹の不安をズバリ言われては返す言葉も無い。結局、わざわざ自転車でスケッチに８０ｋｍ走った成果を諦めた。前から題材の候補に考えていた、北勢地方のとある建物（写真）にした。ここは２,３度行った事があり、改めて現場を見ずに写真などを参考とした。現場を見て案を起こさないのは流儀に反するが締切が迫っているので背に腹は変えられぬ。
　ところで、昼間、山の神に付き合って買い物をした。洗濯機と炊飯器。あこがれのドラム式は大きすぎて、我が家の狭い洗面所に入らない。隣の四畳半の畳の上にでも置かないと、通行、ドアの妨げになるので諦めていただいた。おかげで予算が１０万は浮いた。
　シメシメ。
　本日もチャリなし。