自転車のサドルの上で・・・

サドルの上での気ままなひとりごと

「伝」

2018-07-07 | Weblog
雨が続く。先日買った酒の話など・・・。
 河芸に酒蔵があり、そこの酒が旨い、と先日「山花」で大魔王氏から聞いていた。津市の酒蔵は寒紅梅、油正、香良洲、美杉の酒など飲んだことがあるが、河芸にあるとは知らなかった。
 ということで、先日、津に行った帰りに、平日は販売をしているというので、その酒蔵「小川本家」へ寄ってきた。
 たたずまいから、規模の小さいことがわかる酒蔵。店主と思しき方と話しをする。「石高はどれぐらいですか?」と製造量を「1000石?」と少し多めに聞くと、「いやいやそんな沢山は・・・」と言うので、「500石ぐらい?」と再度聞くと、「そんなにはとても・・・100石程度。」と言われる。「それでは、商売としては難しいのでは」とつい余計なことを言ってしまった。「(同業者には)趣味でやっている、と言ってます」と言われた。
 100石は1升瓶で1万本である。卸値がいくらかは知らないが、製造・流通原価諸費用を引けば利益はいかほどであろう。
 買ったのは写真の、純米吟醸(精米60%)火入れ酒(1.8l)2815円。常温保存のきく酒は、夏の冷蔵庫を占拠しないので山の神にはお許しを得られる。この酒蔵の奈良漬けが旨いというので一つ購入(500円)。純米吟醸も12月には火入れしない「しぼりたて」ができるそうであるが、その味は気になるところ。
 酒の味は、小さな酒蔵の米の味や酸味を兼ね備えた、個性ある純米吟醸酒という感じ。やや辛口で自分好みの味でした。なお、奈良漬けは暑い夏にぴったりで旨い。
 河芸には昔はいくつか酒蔵があったようだが、「自分の所だけになってしまいました」と1868年創業の蔵元は話される。伊賀の「三重錦」が80石と聞いたことがあり(現在は?)、個性的な酒造り等で再興しているが、この酒蔵の挑戦やいかに、との思いで後にした。
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