今日は、12月から始めた小磯良平「裁縫する女」の模写に手を入れて、一旦終了とする。まだ完成ではないが、これからは細かい所の修正となるので、小磯良平のようなザクザクした感じでは変に細かい所は気にしないほうが良いかと思う。展示会向けに描いている「フランス人形」の方へ力を入れる必要があることもある。
ザクザクとは言うものの、小磯は写実的な微細な筆遣いはないが、光のとらえ方などしっかり、明確に、細かく注意して描いている。戦前、渡欧し、フェルメールの絵などに光の使い方を学んだと言われているが、全くそういうところ、自己薬籠中の物としている。
好きな画家だけに、さらに似せようと細かい所に筆をネチネチなぶることになりそうで、一旦やめにしたが、模写は楽しい作業だった。こういう絵が描ければ描きたいものだ。