昨日のサイクリング、草生の鯖大師にお参りした(写真)。地元の方々の信心が篤いのか、いつ立ち寄っても、綺麗なお花で飾ってある。鯖大師は四国88カ所の番外の20カ所の巡礼コース、徳島の八坂寺が有名、とある。で、自分はここしか知らないので、調べてみた。
津市榊原温泉のお寺の他、津市殿村、白山二本木、山野、一志田尻、香良洲にも鯖大師の石仏があるという。いずれも、現在は全て津市内である。この地域に集中しているのだろうか??県内で他にあれば、ご教示願いたい。
さて、鯖大師、江戸時代は「行基大師」の事であったが、今や「弘法大師」となっている所が多いとの事。また、なぜ右手に鯖(魚)を持っているのかだが、『昔、旅の僧が、塩鯖を積んだ馬方に、鯖を請うたところ、拒否された。僧が呪歌を唱えると、馬は腹を病み苦しんだ。馬方は僧が大師と知り、鯖を渡し詫びる。僧は再度呪歌すると、馬は回復する。塩鯖を海に戻すと泳ぎ出した』との話である(鯖を拒否されたから、馬を苦しめ、鯖をせしめるという事も弘法大師には似合わない、と思うのだが・・・)。
こういう事から、鯖を3年断って祈念すれば、願い事がかなう、病気はなおり、幸福になれる、と言われている。
民俗学者柳田国男は、海と内陸との交易の際に、境に魚をお供えした風習がこの基盤にあるとの見解を示した(らしい)。
昨日は、鯖大師のお参りの際に、願い事をたんとつぶやいて来たのだが、夜にはすっかり忘れてしまい、その日、山の神が買ってきた肉厚の「鯖寿司」を美味しい美味しい、と言いながら3切食べて、しまった・・・。