6章の連作短編集。
第1章「隠れ鬼」のノスタルジックで隠微な雰囲気がなかなかいいなと思いつつ読み進めていると、唐突に殺伐とした話になる。
そこでどうも興を殺がれてしまいました。
別に殺伐としているのが悪いわけではなくって、唐突なのが違和感あり。
作為的に過ぎるように感じる。
その過剰な作為性は、第4章の耳の聞こえなくなった少女や第5章のカタツムリの件りでも同じく感じられてしまう。
あんまりそういうの趣味じゃないんです。
殺伐とするなら、最初っからその雰囲気が流れている第3章みたいなほうがよいと思うし、第6章みたいに地味だけどオーソドックスな作りのほうが著者の筆力も映えるように思います。
やっぱり空気の統一感って小説にとって大事だと思うのです。
第1章「隠れ鬼」のノスタルジックで隠微な雰囲気がなかなかいいなと思いつつ読み進めていると、唐突に殺伐とした話になる。
そこでどうも興を殺がれてしまいました。
別に殺伐としているのが悪いわけではなくって、唐突なのが違和感あり。
作為的に過ぎるように感じる。
その過剰な作為性は、第4章の耳の聞こえなくなった少女や第5章のカタツムリの件りでも同じく感じられてしまう。
あんまりそういうの趣味じゃないんです。
殺伐とするなら、最初っからその雰囲気が流れている第3章みたいなほうがよいと思うし、第6章みたいに地味だけどオーソドックスな作りのほうが著者の筆力も映えるように思います。
やっぱり空気の統一感って小説にとって大事だと思うのです。
光媒の花 | |
道尾 秀介 | |
集英社 |