そもそも論者の放言

ミもフタもない世間話とメモランダム

子オシムの言葉

2006-08-21 23:05:25 | Sports
ワールドカップ以来のサッカーに関するエントリです。

オシム監督が代表就任しての1、2戦目、トリニダード・トバゴとの親善試合と、イエメンとのアジアカップ予選はいずれもテレビ観戦した。
監督も選手も手探り状態だし、相手もコンディションが悪かったり、力の差があったりで、まだ何とも言えないけど、とにかく選手のモチベーションが高いのが観ていて気持ちいい。
オシムの目指すサッカーの全貌を理解することはまだまだ難しいけど、何事も役割分担がハッキリしていたジーコのチームに比べると、全員で攻め、全員で守るイメージで、求められる選手の資質も全く異なる。
あのサッカーに俊輔や小野を融合させるのは、なかなか難しそうだ。
例えば、ドイツ大会のアルゼンチン代表におけるリケルメのようなイメージか。

さて、父オシムが代表監督に引き抜かれてしまったため、ジェフ千葉の新監督に就任したのが息子のアマル・オシム。
スポーツナビに、アマル監督の面白い話題が掲載されていたので紹介したい。
西部謙司氏のコラム「犬の生活」から。

昨日のFC東京戦(3-4でジェフの敗戦)に関してのコメント。

ジェフ千葉のアマル・オシム監督曰く、「典型的な日本の試合」。「よく点が入る、アグレッシブに走る、ロスタイムに点が入る」ということで、両軍合わせて7ゴール。

なるほど。
確かにJリーグでは5-4だとか4-3とかいうスコアの試合が珍しくない。
セリエAなどでは考えられない話だ。

その監督が「日本の典型」と呼んだ試合は、

「失点が多いのはミスがあるからで、監督にとってはよい試合とはいえないが、観客にとってはいい」

ネガティブな面を見れば、ゲームのコントロールができないということにもなるが、

「日本でもサッカーに大金がかかり、プレッシャーがかかれば、やがて変わる。現時点では面白い試合をしている」

ゲームコントロールなど、そのうち金が絡めば嫌でもやるようになるから心配するな、ということらしい。

Jリーグも商業ブランドとしてはまだまだで、大らかなところが残っている分、シビアさに欠けるということか。
あの父にしてこの子あり、と思わず言いたくなるユーモアある皮肉っぷり。
喜んでいいのやら・・・

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