選挙が終わった直後に何か書いておくと、後から見返したときに楽しいということが分かった(参照)ので今回も書いておこう。
小選挙区制というのは元々、英国流の政権交代可能な二大政党制を標榜して(小沢さんが)導入したものだけど、階級・階層対立の薄い日本社会ではそうはならず、浮動票層の振り子の振幅を増幅しボラティリティを高める装置として働くことになるということがよく分かりましたね。
しかしまあ、こうして振り子があっち行ったりこっち行ったりしてるだけで何一つ先に進んでいないかというと、そうでもないように思います。
古い自民党を象徴するような嘗ての”長老”たちはだいぶ引退したし、与野党とも離合集散を繰り返してきた中で、”消えてほしい”政治家たちは小党に追い込まれ、意外に”淘汰”は進んでいる。
大勢力を盛り返した自民党も、前回総選挙直後の民主党の”我が世の春”的高揚感と比べると、随分と謙虚で慎重な物言いに終始している。
勿論、それは”戦術”なのだとは思うけれど、調子に乗りすぎて痛い目に遭うことを学んだだけでも進歩とは云える。
心配されているような”右傾化”がそう簡単に進むとも思えない。
何も進んでいないように見えて、ちょっとずつ進んでいる。
そう思わなきゃやってられなくない?
それにしてもさ、安倍サン、顔色悪すぎじゃないの。
あれは典型的な肝臓が悪い人の顔色だと思うけど…
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