5月29日にご紹介しました「落花生栽培(その1)」に続き、今日は2回目として落花生の「花と健康効果」をご紹介します。
落花生はマメ科ラッカセイ属の1年草で、別名を「南京豆」と言います。地方によっては地豆(ジマメ)、唐人豆(トウジンマメ)、異人豆(イジンマメ)などと言っているところもあるようです。
原産地は南米で、日本には中国を経由して江戸時代に渡来したといわれています。
南アメリカのペルーでは紀元前850年頃のリマ近郊の遺跡から落花生が出土されているそうです。
・これは5月28日に定植した落花生の苗と畝です。
この頃は雨が殆ど降らず、毎日水遣りをしていたものの乾燥が激しく、昨年と比べて生育が相当遅れたように思います。なかには枯れた苗もありました。
・今年は5月、6月と極端な少雨のため生育が遅れましたが、漸く花が咲くまでになりました。
・これが落花生の花です。小さな花ですが愛嬌のある形をしています。
・土に刺さっている根のようなものが「子房柄(しぼうへい)」です。この先に莢が出来て結実します。
「子房柄(しぼうへい)」とは、雌しべの一部で、受精後針のような根が茎から伸びてきます。これが子房柄といわれており、土にもぐりこんで結実します。
地中で実を作ることから「落花生」の名前がつけられたといわれています。
「栄養成分」
・落花生は脂質が約47%含まれており、豆類の中では最も多いようです。
・次いで、たんぱく質25%、糖質16%、ビタミンなどが12%となっています。
「健康効果」
・ビタミンB1やE、コレステロールを抑えるオレイン酸、たんぱく質などにより、動脈硬化の予防やガンの予防、老化現象の予防効果が期待できるようです。
・落花生を茹でた「ゆで落花生」には「葉酸」や「食物繊維」が豊富にあり、貧血や便秘の予防効果が期待できるといわれています。
(一言メモ)
・脂質の多い落花生は、約30g(約30粒)で、ご飯軽く一膳と同じエネルギーがあるそうです。
・落花生の国内産地は千葉県で、全国生産の75%を占めます。