らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

「カラスウリ(烏瓜)」の花

2009-07-14 | 
「カラスウリ(烏瓜)」の花をご覧になったことがありますか?この花は日暮から夜に咲くので見かけることが少なく、比較的珍しいのではないかと思います。
今日は私が住んでいる大阪南部の熊取:山の手台住宅地のはずれにある、竹やぶの雑草の中に「カラスウリ(烏瓜)」の花を見つけましたのでご紹介します。

「カラスウリ(烏瓜)」はウリ科の植物で、つる性の多年草です。林や藪の草木に絡み付いて成長します。
原産地は日本、中国で、日本では本州、四国、九州に自生しているようです。

この花は夏の夕方から夜にかけて咲き、翌朝の日の出前には萎みます。白色で五弁の花弁は縁部が無数の白く細いひも状になって伸び、直径7~10㎝程度の網状あるいはレース状に広がります。
白い花のネットは夜目にもくっきりと映り、夜行性の蛾を引き寄せる効果があり、その蛾によって受粉が促進されるようです。

・この画像は午後7時前に撮影したものです。1時間ぐらい前は未だ蕾でした。


・秋には実が赤く熟しますが、この実を烏が好んで食べることから「烏瓜」といわれているようです。
 また、別名は「カラスノマクラ(烏の枕)」とか「タマズサ(玉章)」などと言われています。


・夏の夜に咲く大変美しい花で、風にそよぐと舞踏会で舞う貴婦人のようであるともいわれています。


・葉はハート形で3つ~5つに浅く裂け、表面には粗い毛があります。

秋に実るラグビーボールのような赤い実の中には無数の黒い種があり、その形が”打ち出の小槌”に似ていることから、財布の中に入れて携帯すると富に通じる縁起物として扱われることがあるようです。

・秋にはこのように赤く熟した実をつけます。
      ファイル:Trichosanthes cucumeroides fruit.jpg

かつては、「カラスウリ(烏瓜)」の実から取れるエキスが”しもやけ”の薬として使用されたり、地下の塊根から採取されるでんぷんを”天花粉”と呼んで、”あせもの”予防や治療に用いられたそうです。