今月は14日に「カラスウリ(烏瓜)」の花、24日には「マツヨイグサ(待宵草)」の花と、2回に分けて夜に咲く花をご紹介してきましたが、3回目の今日は夜咲く花では最も美しいであろうと思われる「月下美人」の花の蕾から開花までをご紹介します。
「月下美人」はメキシコの熱帯雨林地帯が原産地といわれ、サボテン科クジャクサボテン属の常緑多肉植物で、日本には大正末期に渡来したと言われています。
我が家で育てている「月下美人」は、3~4年前にシュート(茎の根元から長く伸びた若枝)を挿し木したもので、今回初めて開花しました。
蕾から開花までの日数は10日余り要したように思います。
・蕾に気付いて2~3日後の状態です。奥にも蕾がついていますが、この後、強風にあおられて折れたようです。
・上記から2日後の蕾です。長く、大きく垂れ下がってきました。
蕾の初期はこのように垂れ下がっていますが、開花直前になると自然に上を向いて膨らみます。
・更に2日後の蕾です。蕾の先が上向きに変わりました。
・更に2日後、開花前日の蕾です。真上を向いていますが、開花当日には横向きになり、夕方から蕾が開き始めます。
・開花当日の昼前の蕾です。蕾は昨日の上向きから横向きに変わりました。
・開花当日の夕方です。午後6時45分頃に開き始めました。
・午後8時頃の開花状況です。
・午後9時前には殆ど開きました。
原産地では、月下美人の受粉はコウモリによって媒介受粉されるそうです。
・この画像はフラッシュを使用せず、懐中電灯の光で撮影したものです。
・午後10時頃に完全に開花しました。
・正面から撮影した月下美人です。純白でとても美しい花です。
・翌朝5時過ぎにはこのように萎みました。
開花中の花や萎んだ花は食用にできるそうです。また、咲いている花は焼酎につけると保存できるそうです。
「月下美人の名前の由来」
明治時代の台湾駐在大使であった田(でん)氏(元、参院議員・田英夫氏の祖父)が、昭和天皇にこの花の名前を尋ねられ、とっさに「月下の美人」と答えられ、
その後、この名前が定着したことが由来と言われています。
「花言葉」 はかない美、はかない恋、、繊細
誰も見ていない夜に咲く、一夜だけのはかなく美しい花です。
「お詫び」
いつも当ブログを見ていただきありがとうございます。
誠に勝手ながら、明日29日から数日の間休ませていただきます。
所用が終了次第、再度書き出す予定にしていますので、引き続きご愛読くださいますようお願い致します。