昨日は、日本においては46年ぶりとなる皆既日食の天体ショーが大フィーバーでした。
しかし、全国的に曇りや雨のところが多かったようで、私の住んでいる大阪南部の熊取でも朝から厚い雲に覆われて観察できませんでした。
代わって、NHKTVの硫黄島や船上からの皆既日食の中継を見ました。
中継では、刻々と代わりゆく日食の映像がとても神秘的で素晴らしく、皆既日食、ダイアモンドリング、プロミネンス(紅炎)、コロナなどの天体ショーに見入っていました。
肉眼で見られなかったのがとても残念でしたが、素晴らしい日食の映像でした。
「大暑」
さて、今日は二十四節気の一つ「大暑」です。
「大暑」とは最も暑い頃と言う意味で、暦便覧にも「暑気いたりつまりたるゆえんなれば也」とあります。
つまり、暑さが最高に至ったということです。空には入道雲がむくむくと広がり、1年で一番暑い頃です。
しかし、大阪では未だ梅雨明け宣言が出されていません。暦と実際の季節にずれがあるようです。
天文学的には、太陽が天球上の黄経120度の点を通過する瞬間を言います。
「暑中」
「暑中」とは夏の土用の18日間を言います。
この時期に出す暑中見舞いは、一般的に「小暑」から立秋の前日までに出していますが、7月19日の「土用」から8月6日の立秋の前日までに出すものが本来の「暑中お見舞い」のようです。
「中元」
「お中元」とは、現在は夏の挨拶を兼ねて日頃お世話になっている方に品物を贈っていますが、元々は中国の道教の暦法で、「三元」の一つです。
「三元」とは、1月15日の「上元」、7月15日の「中元」、10月15日の「下元」の三つの元を言い、「上元」には天官(天神)、中元には地官(慈悲神)、下元には水官(水と火の神)を祭る行事です。
日本の「お中元」は、中国の伝統と日本古来の先祖供養である盂蘭盆会(お盆)の行事が融合したものだそうです。
また中元の贈答については、当時は7月15日の中元の盂蘭盆会(お盆)の行事の際、子供から親に魚などを贈っていたそうです。
この頃の贈答は家族間に限られていたようで、現在のように仕事関係など、広く贈答されるようになったのは、明治30年代以降と言われています。