らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

アケビ(木通)

2013-10-12 | 家庭果樹

アケビをご存知ですよね。
子供の頃、山になっている野生の実を採って食べたという、懐かしい記憶がある人も多いのではないでしょうか。
昔は現在のように美味しいお菓子や果物が少なかったことから、山で取れるアケビは、私が子供の頃は美味しいおやつでした。

最近でも山に行けばたまに見かけますが、比較的珍しい果実として注目を集めるようになったことから栽培する農家も増えて、スーパーの店頭に並ぶようになりました。
そのアケビを先日菜園仲間から2個頂いたのでご紹介します。

アケビはアケビ科アケビ属の植物で、原産地は日本、中国、韓国などの東アジアです。
種子を包む胎座が甘みを持つので、昔から山遊びする子供の絶好のおやつとして親しまれてきました。

アケビの食べごろは、持った時に皮に弾力があるものや ぱっくりと割れているものが食べごろのサインです。
しかし割れているものは、割れたのが新しいかどうか、中のゼリー状の果肉が乾いていないかを確かめる必要があります。

・これが頂いたアケビです。


アケビの名前の由来は、実が熟して割れたさまが、人の「あくび」に似ていることから、「あけび」に変化していったと言う説や、実が熟してくると、ぱっくり口をあけたように裂けることから、「開け実(あけみ)」から「あけび」になったという説があります。

・この白い胎座を口に入れて甘いゼリー状の部分をしゃぶり、残った種を吐き出します。


あけびの実は、三様に楽しめるようです。
まず、その中の種を包んでいる白い部分はほのかに甘く、デザートとして利用できます。
また、皮の部分は料理に使うことができ、更に、若い芽は山菜として料理に使えるそうですが、我が家では試したことがありません。
つるの部分は利尿作用があり、漢字の「木通」は「小水が通じるつるの木」からきているようです。

・白いゼリー状の胎座をナイフで切ってみるとこのように黒い種がたくさん入っています。


果肉は種を包むように白いゼリー状になっていて、ほんのりと甘みがありますが、種が多く、しゃぶるように食べて種を吐き出します。
子供の頃食べたのは、この実の白い中身で、口の中に入れてしゃぶり、種を吹き飛ばしていました。

・白いゼリー状の中にはこのように種がたくさんあります。