今日は庭に咲いている、「シュウメイギク(秋明菊)」をご紹介します。
シュウメイギク(秋明菊)は、キンポウゲ科イチリンソウ属の耐寒性多年草で、名前にキクが付いていますが、菊の仲間ではなくアネモネの仲間です。
原産地は中国で、日本には古い時代に入ってきて帰化した植物です。
名前の由来は、秋に菊に似た花を咲かせるところからで、別名も、京都の貴船で多く見られたことから「キブネギク(貴船菊)」と言われています。
なお、英語ではジャパニーズ・アネモネ(Japanese anemone)と呼ばれるようです。
日本では本州、四国、九州の山野や里山に自生し、毎年花を咲かせる宿根草です。
葉は根元に集中しており、花の周りには比較的小さな葉だけがつき、秋に、細長い茎先に菊花に似た白または、桃色、淡紅紫色の花のような萼片をつけます。
萼片が散った後に球状の花芯が残り、熟して割れると真っ白な綿毛が現れ、綿毛の中には胡麻粒のような種子が多数あります。
草丈は50cm~1mになり、茎頂から数本の花枝を長く伸ばし、直径5~7㎝の花を一個ずつ咲かせます。