漢字遊び
ネットサーフィンをしていたところ「漢字遊び」のサイトに行き当たりました。
興味深かったので、その一部をご紹介します。
それによると、江戸時代には、紛らわしい漢字をわかりやすく覚える工夫をした本に人気があったそうです。
この本では偏やつくりが共通している漢字を並べ、それをまとめて覚える歌が添えられているのが特長だそうで、
例えば「椿 榎 楸 柊 桐」と木偏の漢字を並べ「春つばき 夏はえのきに 秋ひさぎ 冬はひいらぎ 同じくはきり」と五七調の歌が添えられて、楽しんで漢字を覚えたようです。
同じように節をつけて覚える方法には次のようなものもあります。
「恋」、「桜」は古くは「戀」、「櫻」と書いたことから、これを、「戀という字を分析すれば、いと(糸)し、いと(糸)しと言う心」とか、
「櫻という字を分析すれば、二階(貝貝)の女が気(木)にかかる」と覚えるもので、大正時代ごろに生み出されたのでは、と言われています。
この二つは、昔、演芸番組に出演していた都都逸の音曲師がよく歌っていたように記憶しています。
都都逸ではこれ以外にも、
・愛という字を分析すれば、ノッてワたしの心の友よ
・朝という字を分析すれば、十月十日の「朝」に産む
・姻という字を分析すれば、女が大口叩き始める
・首相という字を分析すれば、首を木(気)にかけ目が泳ぐ
・毒という字を分析すれば、主人の母に飲ませてやるぞ
などがあります。
更に、都都逸ではないですが、憂鬱の「鬱」の字の覚え方は、「リンカーンはアメリカンコーヒーを3杯飲んだ」と覚えるようで、解説すると、まず上の部位で「林」の間に「缶」を書いて、その下にカタカナで「ワ」を書きます。
続いて下の部位の左上に漢字の米に似た「※」を書いて、上を向いた「コ」とその下に「ヒ」でコーヒー、その右側に「三」を斜めに書いて3杯としています。
これらのフレーズを一度覚えると漢字も楽しんで覚えられる、真にユニークな手法だと感心しているところです。