グロリオサ
今日はグロリオサの花をご紹介します。
この花は家内が実家から球根を貰ってきて植えていたもので、先日、初めて咲きました。
グロリオサはアフリカ、熱帯アジアが原産の半つる性多年草で、日本には明治の末頃に入ってきたようです。
1980年代になってから栽培が盛んになり、高知県では観賞用の球根の商業栽培が行われているそうです。
・これがグロリオサです。
雌しべは6個の雄しべの中心から1㎝ほど伸びた後、直角に右に曲がって伸びています。(葉のところで先端が二股に分かれているのが雌蕊です)
「グロリオサ」は、ユリの仲間で、 炎が輝き、燃え盛るように咲く花姿が特徴です。
グロリオサの名前はギリシア語のグロリオサス(栄光ある・名誉ある)に由来します。
英語の「グローリー(Glory:栄光、誉れ)」と、ほぼ同義で、 英語でGlory Lily(栄光のユリ)、あるいはFlame Lily(炎のユリ)と呼ばれることもあります。
和名はキツネユリといい、これは花の姿をキツネに見立てたもので、他にも「ゆりぐるま(百合車)」という別名があるようです。
・葉先の巻きひげが手を繋いでいます。(写真中央です。)
グロリオサは、葉の先端部分が長く伸びて巻きひげ状となり、他の物に絡みついて生長します。
花は枝先に下向きに咲き、花弁が波打つように反り返り、雄蕊と雌蕊が目立つ独特な姿をしています。
・蕾は下向きにつきますが、花が開くに従って花びらが上に反り返り、花弁の波打ちも大きくなります。
草丈は1~1.5メートルほど、葉は卵形で対生し、葉の先端部が糸状に伸びて,巻きひげのように周囲にからみつく性質があります。
花は6花被片が開花とともにそり返り、揺らめく炎のように見えます。
・真下から撮影したグロリオサです。
雄蕊は6個、雌蕊が中心から1㎝ほど延びて直角に曲がっています。この画像では上に伸びて、先端が二股に分かれているのが雌蕊です。