最近、コピー商品、偽ブランド品等の模倣品をはじめ、DVD、ゲームソフト等の海賊版、コンサートチケット等の偽造品など、いわゆる「ニセモノ」に関するトラブルが増えているそうです。
国民生活センターによれば、 ここ10年間の相談件数の推移は、2004年度から2009年度まで1000件台で緩やかに増加していたものが、2010年度以降急増に転じ、2013年度には4,360件に達しているそうです。
偽ブランド品販売サイトでは、高級バッグや衣料品の海賊版が正規品とは比較にならない破格で販売されており、更に、金銭を支払ったにもかかわらず商品が届かなかったり、運良く届いても粗悪な偽物であったりと、被害が拡大していると言うことです。
これらの偽ブランド品サイトは、検索エンジンやFacebookの広告などを利用して誘導しているようですが、その殆どに日本人は関与していないにも拘らず、購入者を信用させるために、実在する無関係の企業情報を盗用して、国内企業を装うケースが多いということで、注意を呼び掛けています。
消費者庁が模倣品を販売するウェブサイトを見抜く4つのチェックポイントを掲示していますので、ご紹介します。
1.正確な運営情報が記載されていない
運営情報はページ下部などにある『会社概要』や『運営会社』から確認できます。(大手の通販サイトの会社概要と見比べるのも一つの方法です。)
また、住所が番地まで書いていないことも多く、電話番号は記載がない場合もあります。
プライバシーマークの取得の有無なども一つの基準になりそうだということです。
・これがプライバシーマークです。(ネットより)
2.支払方法が銀行振込のみ(クレジットカードは利用不可)
クレジットカードは、決済後にカード会社から入金があるまでにタイムラグがあります。
この為、偽ブランド品サイト運営会社は、入金される前に購入者が不審に思って決済を取り消したり、当局が動いたりすることが考えられ、その場合は現金を取り込むことができないことから、クレジットカードを利用不可として、銀行決済のみにしているようです。
3.正規販売店の販売価格よりも極端に値引きされている
ブランド品は質入れでも6割程度の額で引き取ってくれます。この為、あまりに大幅な値下げがおこなわれている場合は、真正品であるかどうかの判断に気をつける必要があります。
アウトレットなどで新モデルが出たあとの旧製品やB級品などが安くなっている場合のように、理由があればよいが、特定商品に限らず全商品が20〜50%OFFになっている場合は、そのワケを検証する必要があります。
4.日本語の表現が不自然である
機械翻訳をそのまま使っているようであり、日本語表現が不自然なところがあります。
例えば、ダウンジャケットなどを扱うフランスのブランド「モンクレール」を扱う通販サイトには、下記の様なブランド説明文が掲載されていました。
“50年前、二つのスキー用品製造者がある大スキーファーに出会った、三人揃って、極地で登山とスキーの寒さに耐えるモンクレール ダウンを設計しました。”
他にも、サイト内の文章を読んでいくと、誤字脱字の多さや「てにをは」の違和感が目立っています。
消費者へのアドバイス
1.商品の真贋(しんがん)判定は簡単ではありません。
2.健康食品・医薬品などは安全面でもリスクが高く、健康を損なう危険性があります。
3.コピー商品と認識しながらの購入はやめましょう。
4.インターネットオークションで「売り手」となる場合は特に注意しましょう。
分からないことや不安なことがあったら、すぐにお住まいの自治体の消費生活センターに問い合わせください。