角隠し
「ジューンブライド(june bride)」という言葉があります。
直訳すると6月の花嫁、6月の結婚となります。
欧米では古くから6月に結婚すると生涯幸せな結婚生活ができるという言い伝えがあります。
この「ジューンブライド」は、ヨーロッパでは気候のいい6月ですが、日本では6月と言えば梅雨真っ只中で、雨が続き、湿気も多く、蒸し暑さを感じる時期です。
日本で、まだジューンブライドという言葉が知られていなかった頃は、梅雨時期である6月の挙式を避けるカップルが多く、全国のホテルの結婚式場はどこも閑散としたものだったようです。
困ったホテルの支配人たちは梅雨時期の稼働率を上げたいと考え、ヨーロッパの言い伝えに目をつけて宣伝を始めたそうです。
「ジューンブライドってあるんですよ」、「6月の花嫁は幸せになれるんですよ」と、そして、そのロマンティックな言い伝えに共感する人々によって「ジューンブライド」が普及していったということです。
あるアンケートによれば、「結婚式を挙げるとしたら和風と洋風のどちらにしますか?」との質問に対し、和風28.3%、洋風71.7%だったそうです。
和風は少数派ですが、文金高島田を結った花嫁さんは上品でとても艶やかだと思います。
私は特に白い角隠しに魅力を感じることから、今日は角隠しについて調べてみました。
角隠し(つのかくし)とは、和装の花嫁の文金高島田の髪の上に被る帯状の白い布のことで、袷(あわせ)仕立ての長方形の白絹を前庇髪(ひさしがみ)を覆うようにして付け、後ろに回して髷(まげ:髪)に留られるようにしたものです。
・ネットより
「角隠しの意味」
・角隠しには「角を隠して夫に従順に従う」という意味が込められています。
その昔、女は嫉妬に狂うと角が生え鬼になるという言い伝えがあり、鬼になるのを防ぐおまじないとして、お寺に参る際に角隠しをかぶったことが由来とされている
そうです。
・他にも、ウェディングドレスのベールと同様に、結婚する相手以外に顔を見せないという意味合いもあるそうです。
「角隠しの起源」
室町時代後期から安土桃山時代にかけての武家婦人の外出着に、防寒・塵よけのために小袖を頭から被って着る「被衣(かづき)」が現れますが、これが角隠しの起源とされているようです。
次第に、江戸時代の「綿帽子(わたぼうし:真綿で作られたもの)」、「練帽子(ねりぼうし:練絹という精練した絹で作られたもの)」、幕末頃から明治にかけて「揚帽子(あげぼうし:今の角隠し)」へと変化していったと言うことです。
内閣府が発表した、平成25年度『少子化社会対策白書』によると、日本人の平均初婚年齢は、2011年時点で、夫が30.7歳 妻が29.0歳でした。
この平均初婚年齢は30年前と比べると、 夫は2.9歳、 妻は3.8歳、上がっており、年々「晩婚」の傾向が進んでいると言うことです。
若い女性の皆さん、仕事やプライベートの充実も大事ですが、20歳代の内に文金高島田に角隠しの装いをされてみては如何でしょうか?