フジバカマ
2015-10-16 | 花
秋の七草の一つ「フジバカマ(藤袴)」が咲きましたのでご紹介します。
「フジバカマ(藤袴)」はキク科フジバカマ属の多年生植物で、原産地は中国といわれています。
日本には、奈良時代に香料として渡来し、その後、野生化して日本各地の河原などに群生していました。
しかし,現在ではその数を減らし、環境省の準絶滅危惧種に指定されています。
・畑のフジバカマです。
藤袴は10月~11月にかけて小さなピンク色の花をたくさん咲かせます。
藤袴の名前の由来は、新井白石が書いた「東雅(とうが:語源書)」に「その花淡紫色、藤といふ色に似て、その弁の筩(つつ)が袴に似たるところあれば藤袴といひし」とあるように、花の色が藤の花に似ていて、花弁の形が袴に似ていることからのようです。
・名前の由来となった花弁の形が、袴に見えるでしょうか?
ところで秋の七草をご存知でしょうか?
覚え方は「ハギ(萩)・キキョウ(桔梗) クズ(葛)・フジバカマ(藤袴) オミナエシ(女郎花) オバナ(尾花)・ナデシコ(撫子) 秋の七草」と、5,7,5,7,7の和歌の口調で覚えると覚えやすいようです。
この秋の七草は、すべてが日本原産の花と思われがちですが、唯一、中国原産なのがフジバカマ(藤袴)です。
なお、キキョウ(桔梗)が環境省の絶滅危惧Ⅱ類 (VU) に、 準絶滅危惧 (NT) にフジバカマが指定されています。
絶滅しないように大事に育てたいですね。