昨日、全国一斉に年賀状が発売されました。
早速、年賀状書きに取り掛かる方もおられると思います。
私は毎年12月中旬になって腰を上げるほうですが、皆さまは如何でしょうか?
ところで、年賀状には使用してはいけないという「忌み言葉」があります。
既にご存知だと思いますが、今日は改めてその事について調べました。
忌み言葉とはご存知のように、不吉な意味や連想を持つところから、忌みはばかって使用を避ける言葉です。
年賀状の忌み言葉としては、「枯れる、衰える、破れる、失う、倒れる、滅びる」等があり、これらを年賀状に使うのはタブーとされています。
更に、去年の「去」という漢字もお祝いの場にはふさわしくない忌み言葉とされています。
なぜなら、「去年」の「去」という字は逝去という言葉で用いられているように、離別死別(=去る)の死を連想させるためであり、年賀状には相応しくありません。
これに代わる言葉として、年賀状では「昨年」や「旧年」と言い換えますが、この事は、新年に口頭であいさつする時も同じです。
「あけましておめでとうございます」で始まる新年の挨拶の会話のなかでも、去年という言葉は使用しないようにします。
忌み言葉以外に、年賀状について一般的な注意点を記しておきます。
・「A Happy New Year」と英語で書かれる方がおられますが、この表現は「よいお年を」と言う年越し前の挨拶になります。
年越しの後に届く年賀状には「Happy New Year」と「A]を入れないのが正解です。
「Happy birthday」 や 「Good morning」 に「a」が付かないのと同様、挨拶で使う場合は 「Happy new year」 にも不定冠詞の「a」は付けません。
・「元旦」とは、1月1日、または1月1日の朝をさすため、「1月元旦」や「1月1日元旦」と書くと、同じ言葉を2度繰り返すことになります。
正しくは「平成28年 元旦」や、「2016年 1月1日」などの様に書きます。
・目上の人には「賀正」「迎春」などの二文字の賀詞は控えます。
目上の人に向いた表現は四文字の賀詞、即ち、「謹賀新年」「恭賀新年」「謹賀新春」「恭賀新春」などです。
例えば「謹賀新年」は「つつしんで喜びを申しあげます」という意味になり、相手への敬意やへりくだった気持ちを表す表現が入っているからです。
・「新年明けましておめでとうございます」は意味が重複しているので、この表現は控えます。
「明ける」には「年が改まる」という意味があるので、「新年」と「明けまして」の意味が重複してしまいます。
正しくは『新年おめでとうございます』とか『明けましておめでとうございます』です。
・年賀状はできるだけ三が日である1月3日までに届くように出すのが理想です。もし7日を過ぎるようであれば、年賀状ではなく「寒中見舞い」として出します。
また、年賀状が来たのに1月7日を過ぎたからと言って、出さないのは失礼です。
寒中見舞いとして出すようにしましょう。
今年も年賀状を準備する季節となりました。
失礼のない年賀状を12月25日までには投函できるように、早めに準備しましょうね。