らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

くいだおれ

2015-10-17 | 雑学

「京の着倒れ、大阪の食い倒れ」という言葉をお聞きになったことがあると思います。
これは、京都の人は着物に金をかける着道楽であり、大阪の人は食べ物にお金をかける食道楽の気風があると云うことを表している言葉です。

ところが、先月催された熊取町の社会見学会に参加した祭、バスガイドさんが「食い倒れ」について、別の語源を紹介していました。
そこで調べてみると、ガイドさんが説明した説もあるようなのでご紹介します。

ガイドさんのの説明では、「くいだおれ」という言葉は「食い倒れ」ではなく、「杭倒れ」が由来なのだそうです。
この「杭倒れ」の「杭」は、実は橋脚(柱)を意味する言葉なのだということです。

大阪では川が多く橋が必要でした。
必要な橋を造る際には、街の旦那衆がお金を出して橋を造りました。
これをする事が大阪商人のいわゆるステータスだったようです。
ところが見えを張って橋を造ると、大金が必要なことから店が潰れてしまう場合があります。

このように橋の土台となる杭(柱)にお金を使ったばっかりに、店が倒産することから「杭倒れ」という言葉が生れ、これを天下の台所と言われて食物産業が盛んな大阪商人がもじって使い始めたのが「食い倒れ」ということだそうです。

今では殆どの人が「食い倒れ」の街大阪という解釈をして、食べる事にお金を使い過ぎ破産する事だと思っているようですが、元々は「杭」で倒れた大阪商人からきた言葉なのだそうです。

なお、京都の「着倒れ」は、この大阪の「食い倒れ」があったからできた言葉で、大阪が食に贅を尽くすなら、京都は「着物だ!」と言うことで始まったのが「着倒れ」だと云うことのようです。

この「杭倒れ」説、大阪人の特徴である「ボケと突っ込み」のなかで、「そんなあほな」「あほくさ」「しょーむな」「よう言わんわ」などの笑いをとるために生れた説のようにも思えますが、真偽は如何に。