らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

ミッキーマウスの木

2009-07-18 | 
「ミッキーマウス」は、ウォルト・ディズニーとアブ・アイワークスが生んだ世界で最も有名なアニメのキャラクターとなっています。
このミッキーマウスが植物にもありました。と言ってもミッキーマウスに似た実をつける木のことです。
そこで今日はこの珍しい「ミッキーマウスの木」をご紹介します。

「ミッキーマウスの木」は、東アフリカ原産の常緑小低木で、オクナ科オクナ属に属する木で、日本には昭和40年代の後半から流通したといわれています。
春から夏にかけて枝先の葉の脇に黄色い花を咲かせ、花後に黄緑色の実ができ、その後、光沢のある黒色に変わります。

「ミッキーマウスの木」の名前は、その黒い実と赤く反り返っている蕚の形がミッキーマウスに似ていることからつけられたようです。

・これが「ミッキーマウスの木」です。


・この画像は、ご近所の Ⅰ さん宅の玄関先に鉢植えしている「ミッキーマウスの木」を撮影させてもらいました。


「ミッキーマウスの木」は通称名で、正式名(学名)を「オクナ セルラータ」といいます。
英名でも「Mickey-mouse plant」、「Bird’s-eye bush」などと呼ばれ、通称名で親しまれているようです。


・このように蕚と実のつき具合でミッキーマウスによく似てきます。
      (ミッキーマウスの木写真集HPより)
  

・赤く反り返っている部分は蕚の部分で、花が咲いた後、花弁が落ちるとこのように反り返ります。実の色は初めは青いですが、熟すと黒くなってきます。


・葉の縁は少しギザギザしています。


「ミッキーマウスの木」の樹高は、1.5m~2.0mにもなるようですが、花実が小さいのでうっかりすると見落としてしまうほどです。




マクワウリ栽培

2009-07-17 | 家庭菜園
7月11日の当ブログご紹介しました「スイカの収穫」に続き、今日はマクワウリが収穫期を迎えましたのでご紹介します。

マクワウリは、嘗(かつ)て、庶民の果物として、スイカと共に夏を代表する果物とされていましたが、現在では美味しい果物が多種栽培されるようになり、一昔前までの人気はなくなっています。
しかし、その栽培のしやすさでは依然として家庭菜園の人気果物(分類は野菜)の一つとなっているようです。

・これは5月中旬に定植したマクワウリの畝です。手入れをしなかったので蔓が伸び放題になっています。


・これはマクワウリの雄花です。


・こちらは雌花です。花の下には幼果がついています。雄花の花粉を人工授粉してやると幼果が肥大します。


・受粉後2~3日後の幼果です。


・2週間ほどでこのくらいに肥大します。


・黄色く色づいてきました。まもなく収穫です。


・私は収穫時期の判断として上部にひび割れができるのを目安にしています。更に甘い香りがするようになれば完璧です。


・このくらい割れると収穫しています。


・マクワウリを半分に切ったところです。若干甘さが不足していましたが、肉厚で瑞々しく昔ながらの味でした。


私の畑では毎年マクワウリを栽培しています。メロンのような甘さはありませんが、昔懐かしい素朴な味わいがあり、私にとっては、夏には欠かせない果物の一つです。


(一言メモ)
・マクワウリは中国原産で、日本では縄文時代晩期には栽培されていたと言われています。
・マクワウリの名前は、特産地の美濃国真桑村(現在の岐阜県本巣市)からきているそうです。
・栄養はブドウ糖、ショ糖、果糖などの糖分が主成分で、βーカロチン、ビタミンB1、B2、C、カリウムなどが含まれています。
・このためエネルギーの補給に効果があるそうです。




「やぶ入り」と「えんま詣で」

2009-07-16 | 雑学
7月16日は「やぶ入り」です。最近ではこの言葉は死語となっていますが、かつては大切な習慣でした。
そこで今日は「やぶ入り」について調べてみました。

「やぶ入り」
「やぶ入り」とは、1月16日と7月16日に奉公人が主家から休暇を貰うこと、または、その日を言います。
やぶ入りは古くから行われていました。初めは正月(1月)だけでしたが、江戸時代中期からは盆(7月)にも「やぶ入り」をさせるようになりました。
正月16日を「やぶ入り」と呼ぶのに対して、盆の16日は「後のやぶ入り」と言います。

明治以前の日本では、仕事を見習うために職人、商人共に13~14歳頃から師匠や商家を選んで丁稚奉公に出ました。
そして、その住み込みの奉公人たちは毎年1月16日と7月16日の2日しか休みがもらえないのが一般的でした。
この休みが「やぶ入り」と呼ばれるもので、この日には、丁稚たちは主人から衣類万端与えられ、小遣いを貰って親元へ帰ったり、芝居見物をしたりして過ごすなど、休みを楽しんでいたそうです。

現在のように、毎月の定休日がなかった時代なので、この2回の「やぶ入り」の日は奉公人たちにとって大変待遠しく、楽しみにしていた日でした。
この風習は、明治になって「週」の制度が取り入れられても、外国系の企業を除いて、昭和初期まで残っていたようです。

また地方によっては、この日は、嫁が実家に里帰りする日にもなっていました。
この時、通常は婿が送っていきますが、婿は嫁の実家に一緒に泊まる風習のところと、嫁の実家に入れない風習のところがあったそうです。


「やぶ入りの語源」
「やぶ入り」の語源については諸説あるようです。
・奉公人を家に帰すことから「宿入り」が転訛して「やぶいり」になったと言う説。(「宿」は生家のことで実家に帰るの意味です)
・父を養うために帰るという「養父(やぶ)入り」説。
・藪の深い田舎に帰るからと言う説。
・故郷の「藪きり」や「藪焼き」(これらを薮入りという)を手伝いに帰ったとする説。
・祭祀には野巫(やぶ)と呼ばれる陰陽師が欠かせないので、「野巫要り(やぶいり)」からとする説などがあるようです。


「閻魔詣で(えんまもうで)」
また、この日は仏教では閻魔王の斎日(さいにち)と称して、「地獄の釜のふたが開く」と伝えられています。
「地獄の釜のふたが開く」とは、仏教では、地獄の釜のふたが開いて、亡者も責苦を免れる日とされています。
このため、罪人を責めていた地獄の鬼さえも、この日は休むから人間も仕事を休む。或いは、亡者の責苦のような辛い仕事から解放させるなどの意味があり、このことが「やぶ入り」の休暇の由来であるとも言われています。

地方によっては、この日は、地獄の釜のふたが開くので、「海に出ることを禁じる」などの言い伝えが残っているところや、やぶ入りで帰った人が故郷の閻魔堂にお参りに行ったり、地獄の十王詣でをする人などもあるそうです。




「ボタンクサギ(牡丹臭木)」の花

2009-07-15 | 
今日は、「ボタンクサギ(牡丹臭木)」の花をご紹介します。
この花は、私の散歩コース、熊取:長池公園のコース沿いに咲いていたものです。花が少なくなったこの時期には存在感があり、丸く大きな花は見応えがあります。

「ボタンクサギ(牡丹臭木)」は、クマツヅラ科クサギ属の花で、落葉小高木です。
別名を「ヒマラヤクサギ、」「ベニバナクサギ」などといわれています。

原産地は中国南部、インド北部地方で、中国名は臭牡丹と呼ばれており、日本には庭木や薬草として持ち込まれたようです。

・遠目からでもよく目立つ「ボタンクサギ(牡丹臭木)」の花です。


クサギの仲間なので葉などを傷つけると独特の臭気がしますが、観賞だけでは嫌な臭いは感じません。

・開花直前の「ボタンクサギ(牡丹臭木)」の蕾です。


「ボタンクサギ(牡丹臭木)」は、ピンクの小さな花が集まってマリ状に咲き、直径が10~15㎝くらいの大きな花(集散花序)となりますので見応えがあります。
花には葉や茎と違って、かすかな芳香があります。

・マリ状に咲いた「ボタンクサギ(牡丹臭木)」の花です。


葉は広卵形で不揃いな鋸歯があり、名の通り特異な臭いがありますが、かつては、若葉は山菜やお茶などに利用されたり、薬用としてリューマチ、高血圧、下痢などの他、強い殺菌作用があることから腫れ物や痔の治療にも利用されたようです。

・「ボタンクサギ(牡丹臭木)」の葉です。


「ボタンクサギ」は漢字で「牡丹臭木」と書き、牡丹のような花を咲かせる「臭木」と言う意味からつけられたようです。
「臭木」とは、葉や茎が独特の臭いを発するところに由来します。ただし、葉や茎を切ったり折ったりしなどなければ臭いは発しません。
また、「ボタンクサギ(牡丹臭木)」は、普通の「臭木」に比べれば臭いは弱いそうです。

・咲きかけの「ボタンクサギ(牡丹臭木)」の花です。


「花言葉」  運命、治療




「カラスウリ(烏瓜)」の花

2009-07-14 | 
「カラスウリ(烏瓜)」の花をご覧になったことがありますか?この花は日暮から夜に咲くので見かけることが少なく、比較的珍しいのではないかと思います。
今日は私が住んでいる大阪南部の熊取:山の手台住宅地のはずれにある、竹やぶの雑草の中に「カラスウリ(烏瓜)」の花を見つけましたのでご紹介します。

「カラスウリ(烏瓜)」はウリ科の植物で、つる性の多年草です。林や藪の草木に絡み付いて成長します。
原産地は日本、中国で、日本では本州、四国、九州に自生しているようです。

この花は夏の夕方から夜にかけて咲き、翌朝の日の出前には萎みます。白色で五弁の花弁は縁部が無数の白く細いひも状になって伸び、直径7~10㎝程度の網状あるいはレース状に広がります。
白い花のネットは夜目にもくっきりと映り、夜行性の蛾を引き寄せる効果があり、その蛾によって受粉が促進されるようです。

・この画像は午後7時前に撮影したものです。1時間ぐらい前は未だ蕾でした。


・秋には実が赤く熟しますが、この実を烏が好んで食べることから「烏瓜」といわれているようです。
 また、別名は「カラスノマクラ(烏の枕)」とか「タマズサ(玉章)」などと言われています。


・夏の夜に咲く大変美しい花で、風にそよぐと舞踏会で舞う貴婦人のようであるともいわれています。


・葉はハート形で3つ~5つに浅く裂け、表面には粗い毛があります。

秋に実るラグビーボールのような赤い実の中には無数の黒い種があり、その形が”打ち出の小槌”に似ていることから、財布の中に入れて携帯すると富に通じる縁起物として扱われることがあるようです。

・秋にはこのように赤く熟した実をつけます。
      ファイル:Trichosanthes cucumeroides fruit.jpg

かつては、「カラスウリ(烏瓜)」の実から取れるエキスが”しもやけ”の薬として使用されたり、地下の塊根から採取されるでんぷんを”天花粉”と呼んで、”あせもの”予防や治療に用いられたそうです。





「日本標準時制定記念日」とは

2009-07-13 | 雑学

7月13日は「日本標準時制定記念日」です。そこで、今日はこの「日本標準時制定記念日」について調べて見ました。

日本の時刻制度は江戸時代までは各地方時で行われていましたが、明治時代になって電信や鉄道などが導入されるようになると、国内各地で別々の時刻を使用するのは非常に不便になってきました。
そこで、電信局は全国で東京時刻を使用することとなり、気象台では全国で京都時刻を使用することとなったようです。

しかし、明治17年(1884年)の国際子午線会議で「グリニッジ天文台」を通る子午線を経度の基本とし、世界の子午線の基準に決定され、そこから経度が15度ずつ隔たるごとに1時間ずつ時差を持つ時刻を各国で使用することが決まったため、日本では東経135度の明石時刻が使用されることになり、明治19年7月13日、勅令51号により、明石時刻が日本標準時と定められて、明治21年1月1日から施行されることとなりました。
これを記念して制定されたのが7月13日の「日本標準時制定記念日」です。

・下の画像は明石市立天文科学館の塔時計です。 
                  (明石市立天文科学館HPより)    
        

この塔時計は3代目だそうです。服部セイコーから寄贈されたもので、平成10年(1998年)1月17日午前5時46分に稼働しました。
なお、2代目の塔時計は1995年の阪神・淡路大震災で壊れて停止したため撤去され、現在は神戸学院大学に展示されているそうです。

(参考)
なお、世界標準時については、当ブログ6月10日の「時の記念日と日本標準時について」をご参照ください。

 


「ネムノキ(合歓の木)の花」と「芭蕉の句」

2009-07-12 | 
今日は、私が住んでいる住宅地の遊歩道に植えられている「ネムノキ(合歓の木)」の花と「芭蕉の句」をご紹介します。

ネムノキ(合歓の木)は、ネムノキ科の落葉高木で、梅雨の終わりから夏にかけて繊細で美しい花を咲かせます。
原産地は日本、朝鮮半島、中国で、日本では東北地方以南に分布し、和名はネム、ネブと言われています。

・遊歩道に植えられている合歓の木です。


・花は淡紅色で、雄しべが長く、繊細で美しい花を咲かせます。


葉は2回偶数羽状複葉で、花は頭状花序になり梅雨の終わりから夏にかけて咲きます。

羽状複葉とは、複数の子葉からできている葉を複葉といい、そのうち、鳥の羽のように葉柄から左右に2枚以上の子葉が並んでついている葉を羽状複葉といいます。
全体として羽状で、部分である羽片自体も羽状になっている葉を言うようです。

・葉は2回偶数羽状複葉で、昼間はこのように開いています。


合歓の木の名前の由来は、夕方になると葉が合わさって閉じてしまうことから、この様を眠ることに例えたものと言われています。

・夕方6時30分頃に撮影した画像です。名前の由来の基になっているように、葉が閉じ始めたものや、左側のように完全に閉じているものなどがありました。。


・こちらは葉が合わさりあって完全に閉じていました。


・このように葉を閉じたり開いたりする開閉運動は、動物に葉を食べられることを防ぐためとも言われています。


・芭蕉が、中国四大美女の一人・西施(せいし)を例えて、秋田県の象潟(さきかた)で詠んだほどの美しい合歓の木の花です。


 「象潟(さきかた)や 雨に西施(せいし)が ねぶの花」  芭蕉(奥の細道)

 解説:雨にけむる象潟(さきかた)にねむの花が咲いている。それはまるで薄幸の美女・西施(せいし)が悩ましく目を閉じているかのようだ。

象潟(さきかた)は秋田県にかほ市にある地名で、今から約2600年前、鳥海山の大規模な山体崩壊によって小さな島々や湖沼が出来た景勝地だそうです。
芭蕉は奥の細道で「松島は笑ふが如く、象潟は憾(うら)むが如し」と評されてこの句を詠んだそうです。

また、西施(せいし)は古代(紀元前5世紀頃)中国の女性で、楊貴妃などと共に中国四大美女の一人とされています。
因みに、中国四大美女とは、楊貴妃(ようきひ)、貂嬋(ちょうせん)、王昭君(おうしょうくん)、西施(せいし)の4人の美女だそうです。




スイカ栽培(その2)収穫

2009-07-11 | 家庭菜園

6月17日に「スイカ栽培」の第1回目をご紹介しましたが、今日はその2回目として「収穫」をご紹介します。

スイカは夏を代表する果物の一つと言われており、その収穫には他の野菜の収穫とは違う喜びがあり、満足感があります。
今年は、味を重視した栽培を心掛けて春先から取り組んできました。
そのため、定植の1ヶ月くらい前に、米ぬかや油粕、配合肥料などを早めに施肥して畝を作りました。

4月下旬、苗の定植後に一時生育が思わしくない状態が続きました。根が動き出したのは3週間余り経ってからのことで、この頃から漸く蔓の伸びに勢いが出てきたように思います。

・定植から1ヵ月余り経って(5月末頃)、やっとここまで蔓が伸びてきたスイカの畝です。


・更に1週間~10日後に漸く開花が見られるようになりました。


・受粉から10日ほどでこのくらいに肥大しますが、もう少し前(受粉から3~4日)のピンポン玉くらいの時にその日にちを控えておき、収穫の目安とします。


ピンポン玉くらいの表示日から32~34日で収穫の時期になります。

・このスイカで26日目くらいです。


「スイカの収穫の目安」
私の収穫の目安は、受粉後の日数の他に軽くたたいた時の音、スイカの付け根とその前後にある”ひげ”が枯れていること、更にお尻の色が濃い黄色になっていることを判断の基準としています。

・これのスイカは7月9日に収穫したもので、表示日から32日目です。上記の判断の目安は一応クリアしているので収穫しました。
 このスイカで大きさは直径25cm、重さ7.4kgです。目標(8~9㎏)としていたものよりやや小ぶりです。
 左上にある白い線のようなキズは、3週間くらい前にアライグマの被害にあった痕です。そのときには、一番大きなスイカを食べられてしまいました。


・7月10日、早速切ってみました。皮は薄く、種も黒くなっており、ちょうどよい熟れ具合です。重視していた味は、甘味があって大変美味しく満足しています。


・今年は、重さ8㎏以上の大きなスイカは出来ていませんが、今回の収穫と同じくらいの7kg台が5個、それより小さい5~6kg台のものが4~5個収穫できる予定です。

・この画像のスイカで今回収穫したものと同じくらい(約7kg)の大きさです。


「栄養と健康効果」
・スイカは果肉の95%が水分で、このうち4~6%が糖分といわれています。
 栄養価も、ビタミンA、B1、B2、C、カルシウム、鉄、カリウムなどをバランスよく含んでいるようです。

・スイカに含まれる果糖やブドウ糖はエネルギーに変わるのが速く、夏の疲労回復に即効性があります。
 また、豊富に含まれているカリウムは利尿作用があり、腎炎や膀胱炎、高血圧に効果があるといわれています。

暑い夏には、よく冷えたスイカを食べて健康を実感しましょう!





落花生栽培(その2) 「花と健康効果」

2009-07-10 | 家庭菜園

5月29日にご紹介しました「落花生栽培(その1)」に続き、今日は2回目として落花生の「花と健康効果」をご紹介します。

落花生はマメ科ラッカセイ属の1年草で、別名を「南京豆」と言います。地方によっては地豆(ジマメ)、唐人豆(トウジンマメ)、異人豆(イジンマメ)などと言っているところもあるようです。

原産地は南米で、日本には中国を経由して江戸時代に渡来したといわれています。
南アメリカのペルーでは紀元前850年頃のリマ近郊の遺跡から落花生が出土されているそうです。

・これは5月28日に定植した落花生の苗と畝です。
 この頃は雨が殆ど降らず、毎日水遣りをしていたものの乾燥が激しく、昨年と比べて生育が相当遅れたように思います。なかには枯れた苗もありました。


・今年は5月、6月と極端な少雨のため生育が遅れましたが、漸く花が咲くまでになりました。


・これが落花生の花です。小さな花ですが愛嬌のある形をしています。


・土に刺さっている根のようなものが「子房柄(しぼうへい)」です。この先に莢が出来て結実します。
 「子房柄(しぼうへい)」とは、雌しべの一部で、受精後針のような根が茎から伸びてきます。これが子房柄といわれており、土にもぐりこんで結実します。
 地中で実を作ることから「落花生」の名前がつけられたといわれています。


「栄養成分」
・落花生は脂質が約47%含まれており、豆類の中では最も多いようです。
・次いで、たんぱく質25%、糖質16%、ビタミンなどが12%となっています。

「健康効果」
・ビタミンB1やE、コレステロールを抑えるオレイン酸、たんぱく質などにより、動脈硬化の予防やガンの予防、老化現象の予防効果が期待できるようです。
・落花生を茹でた「ゆで落花生」には「葉酸」や「食物繊維」が豊富にあり、貧血や便秘の予防効果が期待できるといわれています。


(一言メモ)
・脂質の多い落花生は、約30g(約30粒)で、ご飯軽く一膳と同じエネルギーがあるそうです。
・落花生の国内産地は千葉県で、全国生産の75%を占めます。



「オクラ栽培」と「健康効果」

2009-07-09 | 家庭菜園

今日は、夏バテの防止効果があると言われている「オクラ栽培」とその「健康効果」についてご紹介します。

「オクラ」はアオイ科、トロロアオイ属の植物で、和名を「アメリカネリ」、別名「陸蓮根(おかれんこん)」などの名称があるそうです。
原産地はアフリカ東北部とされており、エジプトでは紀元前元年頃には既に栽培されていたといわれています。
日本へは果菜として明治初期に渡来したようですが、本格的に栽培されるようになったのは1970年代になってからといわれています。

「オクラの栽培方法」
・連作を嫌うので、数年間他の作物を栽培した畝を選びます。
・畝幅60cm、株間30㎝で2条植えとしました。
・オクラは2本立てで育てます。1本より2本立てにして競争させる方が収穫が多くなるそうです。
・乾燥を嫌うので敷き藁をして土壌の乾燥防止をします。
・収穫時期は花後5~6日で、10㎝程度の幼果を収穫します。

・我が家のオクラの畝です。毎年1畝(長さ5~6mの畝)栽培しています。


・「オクラ」の花です。 トロロアオイの花にによく似ています。


(参考)
・これがトロロアオイの花です。よく似ていますね。     photo

















   

 
・「オクラ」は開花後、長さ5~20cmの先が尖った形の五稜の果実をつけます。
 花後3~4日でこの位の大きさになり、開花後5~6日程の柔らかいものを収穫します。


「栄養素と健康効果」
・栄養素はカロチン、食物繊維、ビタミンA,B1,B2,C,ミネラル、カルシウム、カリウムなど豊富に含まれており、夏バテ防止、便秘・下痢に効く整腸作用などが
 期待できるようです。
・オクラを刻んだときのネバネバは、べクチン、アラピン、ガラクタンという食物繊維で、コレステロールを減らす効果があるとされています。
・べクチンには他にも血圧を低下させる作用動脈硬化、糖尿病などの予防に効果があると言われています。

「調理」
・酢のもの、和え物、天ぷら、スープなどにして食べています。
・さっと茹でて(2分間茹でるのが一番美味しい食べ方と言われています)小口切りにし、醤油と鰹節をかけて食べるのも美味です。