今回の選挙、新潟と北海道がとにかく輝いて見えた(沖縄はいつも通りもちろん)。自民党と互角以上に闘った新潟県民と北海道民に心から敬意を払います。他の都県も今後新潟と北海道を見習っていきましょう。大河原雅子さんや川内博史さんといった、日本になくてはならない議員さんたちが復活したのは何よりもうれしいことでした。九州地方の小選挙区は、ほぼ自民党で埋め尽くされる中、佐賀1区で原口さん、鹿児島1区で川内さんが小選挙区で同党と当選したことは本当にすばらしかったと思います。今度こそ、薩摩も肥前も、長州に付き従ってはいけません。川内さんには、薩長同盟の逆をやってもらいたいものです。
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「右でも左でもなく前へ」という枝野さんのメッセージはよかった。立憲民主党の街頭演説にあれだけ多くの方々が参集するのも、みんなの参加によって、みんなでつくっていく民主政治という実感が湧くからだと思う。排除はしない、トップダウンの上位下達では決めない、徹底的な討論によって結論を出していく、これがリベラル政治の原点だ。日本の政治は、右も左もトップダウンの伝統と排除の思想が強すぎたのだ。
亀井静香さん、小林よしのりさん、鈴木邦夫さんといった、保守ないし右派の大物たちが懸命に立憲民主党の応援をする姿も感動的だった。中でも感動したのが、かつては天敵であったはずの辻元清美さんを応援した際の小林よしのりさんが、「加藤紘一さんに言われたことが、本当になっちゃった」と語ったエピソードである。 . . . 本文を読む
自民党憲法草案の第九八条と第九九条の文言を、すみません初めて見て、あっけにとられました。
これは民衆が政治的存在として認識されていなかった古代国家へのほとんど逆戻りと言うべきものであると思えます。
この草案をつくった人たちは、国民を物理経済的存在のみとしてとらえ、あえて言えば家畜と考えています。
おそらく明治維新以前からの長州マインドということなのでしょうが、リベラルな近代法治主義政治の素養や認識がまるでない土侯的感覚そのまま、法律はすべて自分たちが自分たちのために自由勝手につくるものであるという絶対支配意識を素直にこねあげたものとなっています。 . . . 本文を読む
長島さん、前原さん、細野さんなどの親CSIS勢力は、CSISから見れば、たとえ日本で野党が政権をとっても米国の軍産複合体にとって不利になる政策が打ち出されないための保険としての利用価値でしかなかったはずである。野党を飛び出し、野党の殻をかぶった右翼政党の建設にも失敗したとあっては、CSISにとっても利用価値のない存在になるだろう。CSISも、このように焦って作戦ミスを犯していることが、その黄昏を何より物語っている。CSISの画策した安保法制による自衛隊の米軍下請け化の強要、さらには種子法の廃止だの水道民営化だの、生命の根幹まで脅かされる状況になってきた。しかし、彼らは凶暴化する一方で、焦って作戦ミスを繰り返し、その実態が張り子の虎であることも明らかになってきた。
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経済グローバル化と地方の産業空洞化が、現在の自民党一強体制を生んだのだ。製造業の空洞化が進めば進むほど、地方経済はますます公共事業依存になり、公共事業複合体はますます強固に結束していく。その岩盤組織票に、それこそドリルで穴を空けて打ち破らない限り、自民党政権は終わらないだろう。立憲民主・共産・社民には、強固な公共事業複合体を切り崩し、味方に付ける政策を打ち出す必要がある。 . . . 本文を読む
立憲民主、共産、社民の「第3極」が善戦したとして70~80議席ぐらいだろうか。
反自民のリベラル派の無所属候補を合わせてもまだ100がせいぜい。改憲発議を阻止するための、3分の1の156議席には遠く及びそうもない。選挙後に希望が分解し、議員の半分くらいが第3極に合流したとしても、まだ足りない。
ということは、国会で改憲発議を阻止することは難しいと考えた方がよい。国民投票にまで持ち込まれることを想定し、正々堂々と国民投票で阻止する覚悟が必要だろう。これを言うと怒られるかも知れないが、私は憲法9条に自衛隊を明記するという問題は、それほど大きな問題とは思えない。安倍改憲で最も問題にせねばならないのは、緊急事態条項の導入だろう。9条改正の問題に目を奪われ、そこが争点にされている間に、ドサクサに紛れて緊急時代条項まで改憲で盛り込まれてしまうことが、最も恐るべきシナリオである。 . . . 本文を読む
先ほど私も応援団の一員である元民主党参議院議員の大河原まさこさんからメールをいただきました。立憲民主党から北関東(茨城・栃木・群馬・埼玉)ブロックの比例単独候補者として立候補する決意を固めたそうです。
立憲民主党、選挙区だけでなく、比例区にも輝く猛者たちが続々と結集しているようです。志を曲げず、卑劣な踏み絵など決して踏むことはないであろう、人間としての輝きを持った、信頼できる方々が集まっていま . . . 本文を読む
東京21区(八王子(の東部)、立川、国立、日野、多摩(の北部)、稲城(の南部))がにわかに注目されている。昨晩は、安倍首相まで立川入りして街頭演説。ツイッターには「(立川に)国難来たる」とつぶやかれていた。
東京21区には、イラク戦争に抗議して外務省を辞めた天木直人さんが立候補を表明。安保・外交政策で21区の長島昭久氏に論戦を挑むのだ」と鼻息荒い。
天木さんのツイッターでは、「国民の皆さん . . . 本文を読む
「亀井さんに首相をやっていただきたかった」というのは、私の偽らざる感想です。思えば、このブログを始めた当初、あの悪夢の「郵政解散総選挙」があり、あの新自由主義礼賛一色のヒドイ雰囲気の中で、私は郵政民営化に反対する亀井さんを応援する論陣を貼りました。その後、念願の政権交代があり、民主・社民そして亀井さんの国民新党の連立政権ができたときも、亀井さんの手腕に大きく期待いたしました。あの連立政権のとき、鳩山さんではなく、亀井さんが首相になっていれば、政権交代の結果も全く違ったものになっていたと思います。
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人の名前に「主義」をつけて教条化した時点で、未来の発展の可能性を自ら閉ざしてしまっている。「〇〇主義」と名乗ることほど、非弁証法的な話はない。未来は開かれている。一個人の思想に「主義」をつけて絶対化する発想からは、決して未来は生まれない。「プロレタリア独裁」といった時点で、権力の分立を否定しており、立憲主義を踏みにじる必然性を内包している。マルクスには統治機構論が決定的に欠落している。立憲主義の基本原則は、経済政策が社会主義的であるか、新自由主義的であるかという点とは別次元の問題であり、普遍的に死守しなければならない。共産党独裁を正当化するための方便にすぎないプロレタリア独裁論を否定しない左派には、決して政権を委ねてはならない。
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希望を蹴って立憲民主党から立候補すれば、共産党が擁立を見送って、共産票も加わるというプラス効果がある。希望の刺客は大歓迎。リベラル票は減らず、自民の右派票だけ減らしてくれる。選挙はさらに有利になる。踏み絵を踏んだ刺客なんて、そもそも人物的にたかが知れているし、判官びいきの日本人の心情にはまったく響かない。保守票も立憲民主に流れるのではないか。右翼は右翼の票を食う。今回の刺客騒動、小泉純一郎氏によるあの悪夢の郵政選挙以来だ。小池氏は、小泉氏の手法を真似ようとしたのだろうが、完全にずっこけている。「歴史は二度繰り返す。一度目は悲劇として、二度目は喜劇として」 . . . 本文を読む
政治的信条を曲げ、踏み絵を踏んだ議員など最低である。そのような変節者は議員バッジも手にできない可能性が濃厚である。たとえそれで議員バッジを手にしようとも、政治家としての後世の評価には値しない。たかが一時のバッジなんて如何ほどの価値があろうか。
鹿児島1区の川内博史元衆議院議員は、希絶望の党の踏み絵を踏まず、立憲民主党から立候補を決断したとツイートしておられた。「踏み絵を踏むことや、一札差 . . . 本文を読む
右派が二つに分裂して選挙するとして、「従米右派」と「脱米右派」の二つに分かれるなら分かる。(その場合、私は迷わず後者に投票する)。「従米トランプ右派」と「従米CSIS右派」の二大政党って、そんなアホな話があるだろうか? アメリカ支配層の内ゲバなど、少子高齢化社会を迎える今後の日本が向き合っていかなければならない政策的諸課題とは、まったく関係ない。保守層の票こそ第三極に流れる素地がある。三極の対立軸が、「従トランプ右派」と「従CSIS右派」と「脱=従米リベラル」であったら、脱=従米を志向する保守層の票は、第三極に十分に流れるだろう。第三極は、希望に幻想を抱いているリベラル票を取り戻すと共に、全力で保守票を奪いにいくべきである。 . . . 本文を読む
「CSIS=A」という政党と「CSIS=B」という政党があり、我々有権者は、「どちらかを選べ」と迫られているようなものなのだ。ふざけるな、と言いたい。CSISは安保法制には熱心であり、同時に原発再稼働の要求にも熱心である。だから脱原発の公約など破られることは明らかなのだ。真正保守の池田としえ議員も「せめて共産党ぐらいは踏ん張れ」と。希望の党から排除された民進党のリベラル層は共産、社民などとも協力して第三極の結集を目指せ。保守もリベラルも、CSISによる日本のコントロールがいやな人々は、第三極に投票するしかない。
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中選挙区制であれば、異端児も当選できた。ミラクルでかろうじて最下位当選したような議員が、己の才覚だけを頼りに政治家として実績を積んで、何回目かでは地元の信頼を得てトップ当選できる・・・・それが中選挙区制でした。当初の異端派も当選を重ねれば、いつか利権・しがらみだらけの老害と化すこともありますが、過去の実績からトップ当選は続けます。中選挙区制だと、新しい異端派が、その選挙区で最下位当選し、やがて老害の利権構造を崩してくれる・・・・ そういうダイナミズムがありました。
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