代替案のための弁証法的空間  Dialectical Space for Alternatives

批判するだけでは未来は見えてこない。代替案を提示し、討論と実践を通して未来社会のあるべき姿を探りたい。

国交省による貯留関数法を用いた洪水流量過大計算のテクニック

2010年10月31日 | 治水と緑のダム
 以下の三点を論じたいと思います。第一に河川工学における「飽和雨量」の定義のおかしさ。第二に貯留関数法という流出解析モデルがいかに自然の現実から乖離しているか。第三になぜ貯留関数法で洪水流量の計算値を過大に算出することが可能になるのか。  「何やら難しそうだ」と思って敬遠しないで下さい。貯留関数法というモデルの欠陥を恣意的に利用することにより、国交省は国民を騙し、八ツ場ダム建設を決めました。総額4600億円の事業です。全く必要のない事業のために、赤ん坊からお年寄りまで、国民一人当たり4600円の支出を強いたのです。国交省は、審議会で偽証をし、疑問を呈した委員を騙し、4600億円もの血税を詐取したのです。国民一人一人が、こうしたトリックに騙されぬよう十分な懐疑精神を持たねばなりません。でなければ、彼らはそれに付け込んで、さらに私たちを騙そうとするでしょう。 . . . 本文を読む