「戦争の原因はブロック経済」として自国の責任を棚に上げるかのような発言をしながらTPPを推進しようという安倍政権の主張がいかにおかしいか、もう少し補足したい。朝日新聞をはじめとする日本のマスコミも基本的には安倍首相と同じ主張だ。朝日新聞の主張の変遷をたどりながら、その論理的矛盾を指摘しておく。日本のマスコミは、ついこの間までは「ブロック経済の惨禍を繰り返さないため」と叫んでWTOのドーハ・ラウンド推進を掲げていた。しかるに現在では手のひらを返したように、米中衝突を招きよせかねないTPPという危険なブロック経済を礼賛している。彼らが本来あるべき自由貿易論者ではないことは明らかであろう。 . . . 本文を読む