代替案のための弁証法的空間  Dialectical Space for Alternatives

批判するだけでは未来は見えてこない。代替案を提示し、討論と実践を通して未来社会のあるべき姿を探りたい。

机上の経済学の学習と現場での実習で見える世界は変わる

2015年09月17日 | 教育
都会育ちの大学生で、しかも経済学を専攻していると、だいたい「農協は悪」と刷り込まれている。本屋にいけば、経団連系の御用学者たちが出版した農協批判の本ばかり並んでいるし、経済学部だと農業のことなど全く知らないまま、新古典派モデルを受け売りして「農協は悪」「日本の農業は甘やかされすぎ」と平気でのたまう学者先生方も多いので、必然的にそうなってしまう。  私は農協とは何ら関係ないし、JA全中がいまのままでよいとは何ら思っていない。しかし安倍政権の農協改革は、TPPと関連してJAバンクの資金やJA共済を狙うアメリカの金融・保険業界の要請に従って、安保法制と同じく、米国の言いなりに行っているに過ぎず、何ら日本の国内状況を改善するものではない。  今年は、安倍政権の行っている農協改革について農家の方々の意見を伺ってくるように学生たちに言っておいた。学生たちが提出したレポートを読むとなかなかしっかりした内容が多かった。いくつか紹介します。自分たちが信じていたドグマを疑い、さらに勉強して欲しい。 . . . 本文を読む