本日、京王線に乗っていたら以下のような車内広告が目に入りました。「エコスタイルに乗り換えましょう」というコピーで、1kmの移動によって排出されるCO2の量を交通手段別にモミジの葉っぱの色で示すというじつに洒落た広告でした。CO2の排出量が多いと緑色、少ないとモミジは赤色に染まるというもの。
その車内広告によれば、自家用車で1km移動すると173gのCO2排出、バスだと51g、鉄道だと19g。鉄道の排出するCO2はじつに乗用車の11%です。
先日、「2050年までに85%削減を目標にしないと厳しい」と書いたところ、cruさんから「それこそエコファシズムにでもしないと厳しいのでは」というコメントをもらいました。
でも、自動車輸送を鉄道輸送に変えるだけで、少なくとも運輸部門からは89%のCO2をカットできるわけです。エコファシズムになどせずとも85%削減は可能だと私は思っています。環境に熱心なトヨタには申し訳ないですけど、やっぱりエコカー導入よりも、道路を減らして鉄道を増やし、自動車そのものに大幅に減ってもらうのがベストですね。
前の記事で、エコロジカル・ニューディール政策の内容として「道路とダムの予算を再生可能エネルギーの開発と普及予算に転用すること」と書きましたが、再生可能エネルギーのみならず、鉄道輸送の振興も忘れてはいけませんね。
昨今の原油価格の高騰によって、鉄道貨物輸送への需要は大幅に伸びつつあるようです。そりゃ、今の原油高は運送会社にとっては死活問題ですよね。
私は、この機を逃さず、一挙に道路特定財源の一部を鉄道貨物輸送整備費にシフトさせるべきだと思います。国交省は抵抗していますが、今がチャンスでしょう。鉄道貨物輸送増強というプランは、運送会社だって味方するのではないでしょうか。
国土交通省も「地球温暖化対策予算」を組んでいますが、来年度の概算要求書を見たら、「鉄道貨物の輸送力増強」のために計上した予算はなんとたったの3.87億円。(国交省の資料参照) 年間3.4兆円にものぼる道路特定財源のじつに0.01%ほどです(100ppm。二酸化炭素濃度より低い)。
鉄道貨物輸送の需要は伸びる一方で、JRの東海道線などはダイヤが込みすぎていて、なかなか貨物列車を走らせる余裕がありません。
いつか私のブログの「無駄な道路は造り続ける小泉改革の顛末」という記事のコメント欄で、Chic Stoneさんと、全く採算のとれないムダな公共事業の典型である第二東名と第二名神高速道路について、「いまさら造った部分を壊すのももったいないので、高架の上に鉄道を敷設して「東海道貨物専用鉄道」に転換したらどうだろう」と話し合ったことがありました。その当時、key-beeさんから、「そんなの儲かりませんよ」と批判されたものでしたっけ。
確かに、当時は夢物語のように思えたものでしたが、今の情勢なら、これも可能になっているとはいえないでしょうか?
京都議定書の約束期間を翌年に控えた今こそ、「高速道路にノー、鉄道輸送にイエス」の大運動を起こす必要があると思います。
民主党の皆さん、きたるべき総選挙のマニフェストには是非、「第二東名・第二名神の貨物専用鉄道へのモーダルシフト」も入れてもらえませんでしょうか?
その車内広告によれば、自家用車で1km移動すると173gのCO2排出、バスだと51g、鉄道だと19g。鉄道の排出するCO2はじつに乗用車の11%です。
先日、「2050年までに85%削減を目標にしないと厳しい」と書いたところ、cruさんから「それこそエコファシズムにでもしないと厳しいのでは」というコメントをもらいました。
でも、自動車輸送を鉄道輸送に変えるだけで、少なくとも運輸部門からは89%のCO2をカットできるわけです。エコファシズムになどせずとも85%削減は可能だと私は思っています。環境に熱心なトヨタには申し訳ないですけど、やっぱりエコカー導入よりも、道路を減らして鉄道を増やし、自動車そのものに大幅に減ってもらうのがベストですね。
前の記事で、エコロジカル・ニューディール政策の内容として「道路とダムの予算を再生可能エネルギーの開発と普及予算に転用すること」と書きましたが、再生可能エネルギーのみならず、鉄道輸送の振興も忘れてはいけませんね。
昨今の原油価格の高騰によって、鉄道貨物輸送への需要は大幅に伸びつつあるようです。そりゃ、今の原油高は運送会社にとっては死活問題ですよね。
私は、この機を逃さず、一挙に道路特定財源の一部を鉄道貨物輸送整備費にシフトさせるべきだと思います。国交省は抵抗していますが、今がチャンスでしょう。鉄道貨物輸送増強というプランは、運送会社だって味方するのではないでしょうか。
国土交通省も「地球温暖化対策予算」を組んでいますが、来年度の概算要求書を見たら、「鉄道貨物の輸送力増強」のために計上した予算はなんとたったの3.87億円。(国交省の資料参照) 年間3.4兆円にものぼる道路特定財源のじつに0.01%ほどです(100ppm。二酸化炭素濃度より低い)。
鉄道貨物輸送の需要は伸びる一方で、JRの東海道線などはダイヤが込みすぎていて、なかなか貨物列車を走らせる余裕がありません。
いつか私のブログの「無駄な道路は造り続ける小泉改革の顛末」という記事のコメント欄で、Chic Stoneさんと、全く採算のとれないムダな公共事業の典型である第二東名と第二名神高速道路について、「いまさら造った部分を壊すのももったいないので、高架の上に鉄道を敷設して「東海道貨物専用鉄道」に転換したらどうだろう」と話し合ったことがありました。その当時、key-beeさんから、「そんなの儲かりませんよ」と批判されたものでしたっけ。
確かに、当時は夢物語のように思えたものでしたが、今の情勢なら、これも可能になっているとはいえないでしょうか?
京都議定書の約束期間を翌年に控えた今こそ、「高速道路にノー、鉄道輸送にイエス」の大運動を起こす必要があると思います。
民主党の皆さん、きたるべき総選挙のマニフェストには是非、「第二東名・第二名神の貨物専用鉄道へのモーダルシフト」も入れてもらえませんでしょうか?
トラック輸送を全部鉄道に切り替えたならば、Just In Timeを至上命題とする日本の製造業は壊滅することでしょう。
しかし、自由気ままに動く手段としての自動車は、手放せといわれれば、国民総既得権益主張者になり、国交省の思う壺になりませんか?むしろトラックまでも電気自動車になる世の中を推進していけばいかがでしょう?
気になるのが、「クリーンエネルギー」という正義の名の下に活発になるレアメタル採掘による環境破壊です。
最近のメディアからの印象だと環境対策といじめ対策って、同じ根っこのような気もしてきます。しまいには、ストレス排出権取引を主張されそうですね。
それは道路も同じです。
>トラックと違って荷物を頻繁に積み替えなくてはなりませんから
道路特定財源を使って拠点集配所のネットワークを整備し、効率性を高めていけばJusy in timeを維持できるでしょう。やる気次第だと思います。
>しかし、自由気ままに動く手段としての自動車は、手放せといわれれば、国民総既得権益主張者になり、国交省の思う壺になりませんか?
本当に、そうですね。私も「エコファシスト」と呼ばれそうです(笑)。
もちろん、「自動車を使用するな」と言っているのではなく、「長距離移動・輸送はなるべく鉄道で」ということなのですが。もっとも、石油の高値が続けば、損得勘定で自然にそうなっていきそうですが・・・。
新幹線の栗東新駅予定地(跡?)は、この貨物鉄道専用のコンテナヤードに活かせそうです(拍手)
JR貨物自体は小さな会社ですので、この種の大きな投資に耐えられそうにありませんが、いまや周囲の会社がやれ「電車の貨車を作ってあげる」とか「冷凍庫付の鉄道コンテナを作ったので載せさせてください」とかと、にぎやかに貨物会社へ協力してくれていますから、
その余勢を駆って、実現できるかもしれません。
(陸運会社もホンネでは、第二名神が「貨物専用」になるのがウレシイのではないかと。今のままだと、過度な車社会である滋賀県南部~中京地区の自家用車の餌食になり、トラックがスムーズに通れない状況は変らないはずです……)
この件、だれか嘉田サンを説得してください(苦笑)
事情はこの通りです……
http://hosiakari.blog34.fc2.com/blog-entry-410.html#comment367
>専用のコンテナヤードに活かせそうです(拍手)
すばらしい! 是非、嘉田知事に直訴しましょう。具体的なプランを作成して、知事室に郵送しましょうか。
嘉田さんが「道路特定財源の一般財源化に反対」と言っていたのには驚きました。信じられない。本心なのか言わされているのか・・・。
福田首相の方が、内心では何とか道路特定財源を環境目的で使いたいと考えているみたいですね。福田さんも鉄道貨物への転用なら内心はOKなのでは。道路特定財源の実質的な環境税化です。しかし、道路族の抵抗が・・・・。冬柴さんなんか、完全に国交省官僚にあやつられちゃってますね。
ああ、いつになったら国交省官僚に負けないくらいスゴみのある国土交通大臣が登場してくれるのだろう・・・。これじゃ、民主党が政権とったって一週間後には「道路は断固として必要です」と新大臣が言ってしまうかも・・・・。
民主・国民新・社民の連立政権になったら、一番よいのは亀井静香国土交通大臣だと思います。亀井さんなら国交省官僚を逆に言い負かせられるスゴみがありそう。
曰く、東海道の物流をきれいにすれば日本の物流コストは劇的に下がるのだそうです。
とりあえず、亀井静香さんと田中康夫さんあたりにメールしてみようかな。
あ、田中康夫国土交通大臣という手もありますね。これは強そう!! 国交省官僚たちの泣きっ面がおがめるかも。
本来は国民全員が負担するべき物を、自動車ユーザーだけが払った道路特定財源を流用するのは間違っています。
最近は福祉目的の為に消費税を10%に上げようなんて政府税調が言ってますけど「福祉目的に徴税しましたが、余ったので戦闘機とミサイルを買いました」などと言われても納得する人はいないでしょう。
そもそも消費税は福祉目的で導入されたはずなのに。
まぁ例え話にしてもミサイルはちょっと極論ですけど。
暫定税率は廃止して、車の排ガスに妥当な対価の環境税を新たに課税するのが筋です。
衆議院選挙は自民党に入れた私ですが、参議院選挙は民主党に入れました。
道路特定財源の一般財源化に反対している、民主党のいけぐち修次さんです。
結局エコってのは不便さとの戦いだと思います。
最近、世の中便利すぎますよね。
amazonとかのネット通販で在庫があれば翌日には自宅に届く……なんてシステムを当たり前に感じているようではエコロジーからは程遠いですよね。
その為に四六時中トラックが走り回らなければならない。
鉄道を動脈とし、トラックを毛細血管として物流させるのは面白いですけど、結局地方が損をするシステムですよね。
郵政民営化のせいで田舎の郵便事情が悪くなった、なんて話がありますけど、あれの二の舞です。
毛細血管の密度の濃い都会にトラックが集中して、山間部の町には新鮮な魚が届かないという事にもなりかねません。
10年前、バスは2時間に1本、コンビニが21時に閉まる田舎町に住んでましたけど……やっぱり車は便利ですよ。エコカーの開発は急務です。
鉄道輸送だと積荷がカオスになりそうで、管理も大変でしょう。
石油搭載のタンクローリーとか、毒マークのケミカル系、衣服、材木、土砂、野菜、肉、魚、冷凍食品、家具、電化製品……。
環境の為という大義名分の為なら仕方ありませんが、コスト増は避けられないでしょう。原油価格高騰も凄いですけど、最近は『鉄』も結構高いですよね。
それらが全て商品価格upに繋がったら生活は苦しく不便になるしょう(しかしある程度の不便さは我慢するべき)。
まとまりがなくてすみませんが、不安材料がたくさん頭に浮かびました。
現状ではジリ貧なのは確かなので、みんなで解決策を模索しなければいけませんね。