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代替案のための弁証法的空間  Dialectical Space for Alternatives

批判するだけでは未来は見えてこない。代替案を提示し、討論と実践を通して未来社会のあるべき姿を探りたい。

日本版「オリーブの木」の可能性  -民主党と共産党は共闘を-

2006年04月13日 | 運動論
 前のエントリーで「日本版オリーブの木の結成を」と論じたところ、oozora通信様からオリーブの木について質問をいただきました。「オリーブの木」は、イタリアの中道左派連合のシンボルマークです。イタリア左翼民主党(=旧イタリア共産党)を中心として結成された政党連合のことであり、1996年から2000年まで政権を担当し、ユーロ加盟や財政再建など多くの政治的成果をあげました。おりしもイタリアの総選挙で中道左派連合が勝利し、5年ぶりの政権奪回となりました。あの下品で恥ずかしいベルルスコーニ首相がようやく退陣となりました。ヨーロッパからまた一つ従米右派政権が消えることは、大変にすばらしいことだと思います。

 日本でも、イタリア型の「政党連合」を結成しない限り、決して「市場原理主義+自虐的従米ポチ」という最悪な人々の政治支配を葬り去ることはできないと思います。
 小沢一郎氏は就任早々、マスコミのインタビューに答えて、菅直人氏でも口にできなかった「共産党との連携」を軽やかに口に出していました(4月11日『朝日新聞』『毎日新聞』など)。その発想ができる点で、小沢さんはすごい。私は前のエントリーで期待として「小沢氏には社民・共産との共闘も視野に入れて欲しい」と書いたのですが、その次の日の朝刊で早々に共産党との連携も視野に入れる発言を堂々としていたのは嬉しい驚きでした。
 そのウルトラCをやらない限り、日本は決して変わらないでしょう。 やはりあの剛腕には期待できると思います。民主・共産・社民・国民新・新党日本・新党大地が選挙協力すれば、自公を過半数割れに追い込むのはさほど難しいことではありません。

 その上でガンなのは、言うまでもなく日本共産党の唯我独尊ぶりです。本当に、日本共産党の指導者たちにはイタリア左翼民主党の爪のアカを煎じて飲ませたい・・・。
 グラムシとトリアッティの思想を受け継ぐイタリア左翼の伝統というのは、要するに漸次的社会改良を目指す構造改革論です。
 構造改革論の運動戦略というのはじつに単純なもので、要するに「敵を分裂させ、その時点においてもっとも反動的な勢力を少数の状態に孤立させ、より改良的な潮流に属する政治勢力を最大限味方につけて、反動派を叩く」ということです。

 もっとも、こんな事はわざわざグラムシなど持ち出す必要もなく、2500年も前に書かれた孫子の兵法書でも読めば分かることでしょう。『孫子』の「謀攻編」では、「敵を分裂させ、大勢力を結集して、敵を孤立させ、戦わずして敵に勝つ」ことが最善の戦術だとされています。
 諸葛孔明が、兵力では圧倒的に魏に劣る蜀であっても、呉と同盟することによって魏を破ることができると考えたのも同じことです。こういう戦術は古代から現代に至るまで変わらず通用するものなのです。

 現在の日本では、宗教的な市場原理主義者と宗教的な米国崇拝者たちが、もっとも反動的な人々です。「日米安保は必要だが、今のように年次改革要望書を丸ごと受け入れていくような無原則な対米従属は改めねばならない」という人や、「市場経済体制を支持するが、カジノ的投機経済や安全をも軽視した規制緩和は誤っている」というように考える人々は、文句なく味方につけねばなりません。

 共産党が、「小沢氏は結局のところ日米同盟の擁護者だ」といって共闘を断るとすれば、それは愚の骨頂です。小沢氏が、現在のような植民地的従米を是としないのならば、まずは小沢氏に加勢し、森派政権を叩くべきでしょう。その上で、屈辱的従米派が消え去り、日本がより改良された段階で、米軍基地問題などをめぐって小沢氏との対立点が出てきたら、そのときに初めて争えばよいのです。

 「小沢氏は改憲論者だ」と言って共闘を断るのも同様に愚かです。小沢氏は、改憲問題は今の政治日程にすぐに乗せるような緊急を要する課題ではないと考えているようです。ならば、「今後10年は改憲問題を政治日程にのせない」という協定でも結んで選挙協力すれば良いでしょう。その間にまずは反動森派を壊滅させ、10年経って与党となった民主党が改憲を政治日程に乗せようとしたら、その時に改めて袂を分かって争えばよいのです。

 もし孫子が現代日本にやってきて共産党の戦術を観察したとすれば、その用兵の愚かさに呆れ返り、「共産党とはじつは自民党政権の延命を目論む、自民党の別働隊なのだ」と結論するのではないでしょうか。
 孫子は、兵士を疲れさせず、消耗させることなく、最大の成果をあげる必要性を強調しました。選挙の供託金も没収されることが目に見えているような勝ち目のない選挙区に党員を動員し、さんざんに疲れさせて消耗させた挙げ句、民主党の票を奪って自民党を勝たせてしまい、共産党の議席は減っても幹部は責任取らないなんてのは、言語道断だと思います。そこまで腐った執行部は、いずれは党員から見放されて終わりでしょう。

 共産党は、まずは党の委員長を全党員の直接選挙で選出するように改革しては如何でしょうか。そうすれば、現在の幹部は権力を失って党は刷新されるでしょうし、党員ももっとやる気になるでしょう。少なくとも供託金が没収されるような選挙区に候補者を立てるなんて愚かなことはしなくなるのではないでしょうか。

 30くらいの選挙区にしか候補者を立てていない社民党が8議席、270選挙区に候補者を立てた共産党が9議席というのはあまりにもバカげた資源の浪費です。民主党と選挙協力すれば、最小限のエネルギーで最大限の議席を確保できるでしょう。民主党も共産党も互いが互いを利することになるでしょう。そして自公政権は終わるのです。
 
 共産党の不破哲三前議長は、兄の上田耕一郎氏とともに、もともと構造改革論者でした。宮本顕治氏が党内の構造改革派を批判し、処分しようとした際、不破氏と上田氏は「すいません」と自己批判し、自分たちの主張を放棄して党に残ったのでした。あのとき上田兄弟が構造改革論を堅持しようとしていたら、彼らも除名処分にされており、共産党の指導者になることはもちろんなかったことでしょう。共産党を除名処分にされた知識人の一人になっていたでしょう。要するに、その程度の節度のない軟弱な人々が共産党を指導し、現在のような劣勢に追いやってしまったのです。
 もうあれから随分と時間が経ちました。そろそろイタリア左翼に学ぼうとしても良いのではないでしょうか。


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24 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
信濃のアブマガさま ()
2006-09-26 22:32:10
>全野党と市民の共闘を実現することは、小泉から安

>倍へと受け継がれた新国家主義を押しとどめる唯一

>の現実的方法です。であれば「難しい」とためる前

>に、自分のできることから行動すべきだと考えます。



 私もまったく同意見です。長野県知事選での共産党の対応は、私も高く評価しています。共産党も党利党益よりも、「市民益」を考えての決断だったと思います。その決断ができる柔軟性があるのなら、もっと支持率もあがるでしょう。

 ぜひ、その方向で頑張って欲しいと思います。

 
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難しいからこそ (信濃のアブマガ)
2006-09-26 14:35:54
確かに共産党を説得するのは難しいですが、そうはいっても長野県知事選を始め幾つもの選挙で共産党は「候補者を立てない」という方法で共闘に協力しています。

可能性を唯々することも状況分析としては大切ですが、行動するかどうかは可能性だけでは決められません。もし可能性のあることしかやらなければ、それは限りなく保守主義です。

全野党と市民の共闘を実現することは、小泉から安倍へと受け継がれた新国家主義を押しとどめる唯一の現実的方法です。であれば「難しい」とためる前に、自分のできることから行動すべきだと考えます。
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Ohtaさま ()
2006-07-15 10:23:42
 コメントありがとうございました。



>最短2回の国政選挙で選挙制度改正は可能だから、>「2回だけ我慢して選挙協力」というところでしょ

>うか。

 

 いまの選挙制度では、野党共闘しない限り政権交代はあり得ないでしょう。我慢が大事だと思います。



>結局、共産や社民が民主に譲歩するのではなく、そ

>の逆をやることが、まったく民主的な政権交代のや

>り方ではないでしょうか。

 

 やはり「お互いに我慢すべき」なので、どちらかがエゴを突っ張った時点で野党共闘の実現はないと思います。何事も我慢が大事で、どちらも譲り合って、「森派支配の負の遺産を清算するため」の一点で連立政権を組むべきではないでしょうか。9条で民主が共産・社民に譲ったら、その代わりに消費税問題では共産・社民が民主に譲歩するとか・・・・(たとえばの例で、私は個人的には累進化税制を強化して消費税増税は必要ないと思っていますが・・・)。

 でも、エゴを突っ張った時点で森派支配を永続化させてしまうので、涙を飲んで我慢するところは我慢すべきということです。その間、各党の独自の綱領は「時限凍結」すべきでしょう。

 

 いま小沢さんが野党党首会談を呼びかけても、共産党側が応じていないようですので、すでに共産党側に話し合ってコンセンサスを得ていこうという志向性が欠如しているように思えます。最近の共産党を見ていると、以前にもまして殻に閉じこもろうとしているようにも見えます。
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民主が共産・社民に譲歩すれば全面選挙協力は可能 (ohta)
2006-07-14 21:41:37
関良基さん



はじめまして。



市民の手で「平和共同候補」を擁立しようという「平和への結集」運動をご存知でしょうか?七夕の日には、「『平和への結集』をめざす市民の風」と「護憲共同候補擁立懇談会」などが実行委員会を組み、「今こそ市民の風を!07年参院選・平和の共同候補を求めて――7・7シンポジウム」を開催しました。950名以上の参加者で成功したといえます。



http://kaze.fm/7_7symposium_call.html



現在の小選挙区(比例代表並立)制は、結局、気まぐれな風頼みで「自民時々民主?」をもたらすかもしれない可能性があるだけだから、野党は選挙協力し、連合政権を目指すしかないでしょう。



2006年の衆院選小選挙区で、与党は、49%の得票で76%もの議席を獲得しました。与党は「大勝」したのではなく、「偽装勝利」しただけなので、野党が選挙共闘すれば勝てるということです。



野党間の選挙協力が成立するカギは、比例制をベースにした選挙制度の導入で野党が政策協定を結ぶことでしょう。少数政党を排除するような、比例制の完全廃止を主張する民主党は、野党共闘を阻害していると言わざるを得ません。



小選挙区において少数政党が党名を降ろす場合、比例区での得票増が担保されなければ、選挙協力は進まないでしょう。最短2回の国政選挙で選挙制度改正は可能だから、「2回だけ我慢して選挙協力」というところでしょうか。



憲法9条についての政策協定も重要です。東京新聞でも一面で紹介されましたが、「憲法9条 変える?変えない?全国意見投票」(4月29日から5月3日まで、33都道府県で実施)の結果によると、憲法9条の改定に反対する市民は、77%でした。新聞世論調査は通常、これより下回った数字を公表していますが、多くの市民が9条改定に反対なのは明らかです。



だから、9条を変えないという点でも野党が結集すれば、一層政権交代に近づくでしょう。今は「平和票」が各党に分散し、彷徨っている状況なのです。



結局、共産や社民が民主に譲歩するのではなく、その逆をやることが、まったく民主的な政権交代のやり方ではないでしょうか。この世論が盛り上がれば、全面的な野党共闘も可能でしょう。



(以上はohtaの個人見解です。)
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memphis様 ()
2006-05-28 15:54:29
 私もたまたまmemphis様のブログを見つけてTBさせていただきました。これからも拝読させていただきますので宜しくお願いいたします。
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TBありがとうございました (memphis)
2006-05-28 00:16:29
これからも読ませていただきます。

日本を変えられない状況が本当に情けないと思います。
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山岡酒店様 ()
2006-04-27 20:37:48
 コメントありがとうございました。私も同様なことを切に願います。
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共産党の末端 (山岡酒店)
2006-04-26 23:27:02
 日本でもっとも強固な共産党の地盤にくらし、そのうえ地域密着の仕事をしている身から見れば、末端組織はもう疲弊しきっています。勝そうなくらいに戦える選挙でも、勝つための努力ができないほどに。候補者も玉切れしそうなほどに。



 大きな路線変更も、受け入れられる素地は十分にあると思います。末端の段階では、望ましい方向に向かってくれるような、気配が、希望的観測まじりですが、十分にあると思います。

ただ、構成員が、このままの方針を貫いて、そのまま倒れるのを是としているのでは、ないことを切に願います。
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三輪の何某さま ()
2006-04-26 10:08:41
 読んでくださってありがとうございました。衆院千葉補選に関する、三輪さんの分析など興味深く拝読いたしました。また何かありましたら、そちらのブログへもコメントさせていただきます。
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足踏堂様 ()
2006-04-26 09:41:07
 刺激的なコメントをありがとうございました。



>原理主義というよりも、実にリアリズムを感じます。



 なるほど。そのような見方もできますね。企業経営にたとえてみれば以下のようになるでしょうか。

 新しいニッチの開拓による経営の拡大は無理だろうと諦めている老舗の伝統産業が、「古い良さ」を大切にしてくれる保守的な顧客のニーズを確実に満たすことに特化して、一定の市場を確保しようという戦略で生き延びている・・・・。

 と考えると、拡大路線は放棄しながらも、倒産することもないという、実に堅実で保守的な経営戦略ともいえますね。



 その「古い良さ」の殻にこもっている人々を、どうやって引きずり出したらよいのでしょうか? 

 何か良い知恵があったら、ぜひ足踏堂さんのブログでも論じてみてください。

 私も最近忙しくて、あまりブログの更新ができないのですが・・・・。
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山澤様 ()
2006-04-26 09:25:23
>本格的な自立外交派とグローバリスト追従派の対立構図ができれば状況はかわると思いますが



 私も、このような政界再編につながると有権者にとっては非常に分かりやすくなると思います。

 アメリカ型の「グローバリスト市場原理主義(ただし自国に都合のいい局面では保護主義)の二大政党制」になると、選挙による政策選択の余地は実質的にほとんどなくなってしまいます。何とかヨーロッパ型の「社民vs市場原理主義」という対立軸の政界再編につながって欲しいと願います。



 小沢さんは、経済政策面でかつては市場原理主義的改革を唱えていましたが、最近の発言では相当に代わってきたような印象を受けます。いまは規制緩和、民営化(「公」の破壊と私有化)の負の側面ばかり出てきたので、健全な路線修正だと思います。

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原理主義と言うよりも・・・ (足踏堂)
2006-04-25 04:28:31
関さんの書かれ方が、なんとなく期待半分諦め半分に読めてしまうのは、穿ち過ぎでしょうか?

私は共産党は原理主義というよりは、体制寄生をしている政党だと感じています。この期に及んで「確かな野党が必要」なんて言っているわけですから。

彼らは、政権交代への熱ある人たちを横目に見ながら、負け続けることでアイデンティティを維持しているように思います。そして、その結束で党内の一部が安穏と潤っている。そういう意味では、原理主義というよりも、実にリアリズムを感じます。

関さんが超えようとしているのは、共産党の原理主義ではなく、「自民党と共産党がつくる体制」ではないかと勝手に穿ってみました。この前までは、関係の無い民主党ですら、この体制から逃れられなかった。共産党の重しが、民主党を自民党と差の無い政党に見せてしまう(もちろん、その二項対立を支える原理はアメリカです)。

共産党を支持する人たちは、体制を支える一翼になってしまっている可能性もあります(この点、私は関さんよりも悲観的です)。「保守主義者」である彼らにどのように夢を語り、その枠組みを打ち破るか。

今回の関さんの試みは、この意味で、おもしろく読ませて頂きました。私も参加したい活動ですね。とにかく、ひとまず小沢氏に期待しましょう。
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おひさしぶりです (山澤)
2006-04-25 01:29:54
中国レポート楽しく読ませていただきました。国家の品格については若い人の反応もストレートですね。私は「卑怯だから」という直感は大切にしたい=可能性だが、行動を起こすにはしっかりとした状況認識=対敵分析及び自己認識が不可欠だと思っています。トラックバックした「嫌韓~」はそういう主旨です。そういう視点からは、小沢氏への期待はやはり半々というところでしょうか?ここはやはり自民党が割れることを期待したいところです。橋本派後継の津島さんあたりが動いて、ついで前原も小泉にくっついて本格的な自立外交派とグローバリスト追従派の対立構図ができれば状況はかわると思いますが、グローバリストは見た目の2大政党をつくりながらも、実質は両方に手先を配置してコントロールして本質的な議論を阻害するでしょう。戦略論というか政治力学の問題としてはそこが考えどころかなと思いますが、果たしてそこまで小沢氏に期待できるでしょうか?
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Unknown (三輪の何某)
2006-04-24 12:25:33
「日米安保は必要だが、今のように年次改革要望書を丸ごと受け入れていくような無原則な対米従属は改めねばならない」という人や、「市場経済体制を支持するが、カジノ的投機経済や安全をも軽視した規制緩和は誤っている」というように考える人々は、文句なく味方につけねばなりません。



******



ああ、もう既に私なんかはこちらの意見に両手挙手のパターンが実に多いわけでw
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じゅん様 ()
2006-04-22 00:58:37
 ありがとうございました。これからも良い唄をたくさん紹介していってください。

 じゅんさんのブログも今後も拝読させていただきます。
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ワンダラー様 ()
2006-04-22 00:56:27
>もし仮に共産党が候補者をたてない場合の共産票の行方ですが、残念ながら民主には流れずに幾らかは近い社民に流れるか白票になる可能性が大です。



 野党連合の統一マニフェストをつくって各選挙区で候補者を一本化すべきでしょう。比例も「野党連合」で登録して、各党で話し合って名簿の順位を決めてしまうのが理想です。

 ただ、どこまで小沢さんと話し合って譲歩しあえるかが問題です。小沢さんの「消費税の値上げ、所得税の引き下げ」は、多分に新古典派的発想の経済政策なので、共産・社民は納得できないでしょう。そこら辺で、小沢さんの方がむしろ共産・社民に譲歩してくれるとありがたいのですが・・・・。



>共産党自体が分裂して他の新左翼と同じようにいたずらに力を弱めるだけだと思います。



 イタリアの場合、「共産党」が「左翼民主党」に党名変更した際、「左翼民主党」から「共産党再建派」が飛び出し、共産党再建派はさらに二分解しました。でも旧イタリア共産党の流れを汲む三つの政党は、いずれも「中道左派連合」に入っています。

 小異を捨てて大同につきながら、大同の内部での知的なヘゲモニー争いというものは、別途やっていけばよいのです。イタリア左翼はそう割り切ってしまっているのでしょう。でも、そういうイタリア人の柔軟性は、「小異」を細かく気にする日本人にはムリでしょうか・・・・。

 だとしたらもう絶望するしかありませんね。

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RESありがとうございます (じゅん)
2006-04-21 22:38:34
行政改革関連五法案と公務員犯罪の激増?の雰囲気作りで、多分連合はこの先組織の態を成さなくなろうかと思っています。彼等の目論見通り。昨総選挙で、社共が投票戦術をとらなかったのはかなり大きな失敗だったと思います。この多分最後の機会には・・・。こんなサイトもあります、ご存じかも。http://www.hymn.ru/internationale/index-en.html

 ある年齢になると、とにかく生活を先ず支える、そこを外せぬのは何処も同じで、本当に日々もどかしい思いです。

 この方もご存じかも知れませんが。

http://d.hatena.ne.jp/gushoukuuron/
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協力しなければ利敵行為 (ワンダラー)
2006-04-21 07:48:11
こんな役回りを勝手に押しつけられた共産党はどう思っているのでしょうかねぇ。

どちらかと言えば、あれ程までにボロが出る自民党と同レベルのボロを出して、自力で政権奪取の機会を何度も逃している不甲斐ない民主党に政権を任せられないと多くの人が感じているから基本的には中道の自民の票を奪うことができないんでしょうな。

あと、もし仮に共産党が候補者をたてない場合の共産票の行方ですが、残念ながら民主には流れずに幾らかは近い社民に流れるか白票になる可能性が大です。

上のコメントにもありますが、良くも悪くも共産党は原理主義的なので、共産党執行部が民主との連立という方針を打ち出したら、共産党自体が分裂して他の新左翼と同じようにいたずらに力を弱めるだけだと思います。
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じゅん様 ()
2006-04-20 22:34:45
 自己保身しか考えていない共産党幹部には理解能力はないかも知れませんね。でも、一般党員の多くにはあるだろうと思います。

 このまま森派の支配が続けば、日本は戦争への途を突き進んでしまいそうです。

 それを許すのか、それとも森派に比べてはるかに「ハト」な小沢氏と手を組むことで、それに「まった」をかける道を選択するのか、日本の平和ひいては世界の平和のために、日本共産党は決断すべきだと思います。

 

 ご紹介の唄は知りませんでしたが、じゅんさんおブログから流れてきたチリ人民連合の唄は大変に懐かしく聴きました。以前、チリ人民連合の「ノー・パッサラン(そこを通すな)」が大好きでした。

 いま世界で唯一、明るい希望が見えるのは南米ですね。

 共謀罪も再び審議に入ってしまいました。街頭行動でもしたい気分ですが、食べるための日々の仕事に追われてブログの更新もままなりません。

 
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おじゃまします (じゅん)
2006-04-19 20:22:51
あちこちジャンプして辿り着きました。そうお書きの提案を理解する能力が、共産党幹部にあると良いのですが(笑)。http://www.berluscastop.it/_video/bellaciao.mp3

こんな唄ご存じですか。
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Chic Stone様 ()
2006-04-15 23:20:15
 ここに書いたことは、かなりの方々(多くの共産党員を含めて)が思っているだろうことなので、お褒めをいただくようなシロモノではないと存じます。

 ただ、小沢氏の方からせっかくメッセージが発せされたのだから、これを受けなきゃ共産党はよほどのアホだと思って、勢いに任せて書いてしまいました。



 『孫子』に関しては、来年の大河ドラマが井上靖の「風林火山」だと聞いたので、それにちなんで引用させていただきました。武田信玄の領土の増やし方というのは、まさに『孫子』に書いてあることを忠実に実行したと思っています。

 政党が議席を伸ばし、影響力を高め、政権を取る方法も、基本的には変わりないと思います。

 
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建設的な提案嬉しいです (Chic Stone)
2006-04-15 21:47:30
具体的で建設的な提案、嬉しく読ませていただきました。



あまりにも世には「小泉自民はファッショ、でも

民主党もどうしようもない体たらく、社共はもう

とっくに終わっている、もちろん自民旧守は腐ってる、

この絶望も結局彼らを選んでいる有権者が

バカだからもうどうしようもない、もう絶望だ」

という日刊ゲンダイ的悲憤慷慨が幅を利かせている

ので、こういう具体的な指摘は実にありがたいです。



孫子を引用するのもよかったと思います。

孫子が日本共産党を見たらどう思うかというのも

まさに同感…僕もネーダーの一言だと思っています。

憲法についても同感…「民主化されない限り改憲は

危険だ、改憲は民主化、独立の後検討」というのは、

反小泉保守も同意できるはずです。
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oozora通信様 ()
2006-04-14 01:11:43
 さっそくのコメントありがとうございます。小沢氏の剛腕に期待します。本当にあの「原理主義者」たちの硬い頭を柔らかくするのは並大抵のことではないと思います。他の人にはできない難事業でしょう。

 
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Unknown (oozora通信)
2006-04-14 00:47:59
代替案さんにしては相当頭から湯気がたっているようですねえ。

日本版オリ-ブの木の実現可能性が、共産党をも含めた大連合を前提とするなら、代替案さんが頭から湯気をだして叱ったとうの共産党さんであれば、ちょっと、まず無理でしょうか。(そこを何とかするのが小沢氏の腕の見せ所ですか)私は時局には疎いほうなのでそこらあたりはよくわかりませんけども、共産党さんは貴方の言はれるようにリアリズムに立つよりはどちらかというと原理主義の政党のようですから、説得はかなり難しいかなあと思いますが。



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