代替案のための弁証法的空間  Dialectical Space for Alternatives

批判するだけでは未来は見えてこない。代替案を提示し、討論と実践を通して未来社会のあるべき姿を探りたい。

中国・貴州省の春の農繁期

2006年03月22日 | 中国山村報告
 貴州省より帰国しました。現地で撮影したいくつかの写真を紹介したいと思います。gooのブログは一つのエントリーにつき写真を一枚しか掲載できないので、一エントリーにつき一枚づつ掲載していきます。貴州省はちょうど春の農繁期で、農家はみな忙しそうでした。この写真はトウモロコシの種まきのための耕起の様子です。李の花が咲き乱れる中、お父さんは牛に犂をつけて耕起しています(画面の左上)。日本ではすでに見られなくなって久しい光景です。牛が耕起したばかりの手前の畑では、お母さんとおじいさんが牛舎から運んだ堆肥をまいております。昔ながらの有畜複合農業経営が行われている、貧しいですがのどかな農村の風景です。ちなみに貴州省は、中国でチベットに次ぐ全国で下から2番目の貧困省です。


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2 コメント

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お疲れさまです (Chic Stone)
2006-03-27 22:00:01
ご無事で何よりです。



懐かしい光景というかトトロというか、

それが「貧しい」というのが嘘のように思えます。

よく見れば持続可能でない面もあるかもしれず、

この写真だけからは見えない貧困もあるかも

しれませんが、再生可能で自然と調和した、

それでいて一番重要な豊かさ…僕のイメージでは

情報への無制限アクセス…はある、そんな生活が

できるようになってほしいものです。
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Chic Stone様 ()
2006-03-28 16:29:53
>それが「貧しい」というのが嘘のように思えます。



 所得ベースで見ると、この村の農民の一世帯の平均年収が2200元(3万3000円ほど)です。金銭的には確かに貧しいです。

 でもテレビはほとんどの世帯が持っています。衛星放送のアンテナも各世帯持っていて、情報は豊富になってきています。中国の放送局よりも、言論規制の少ない香港のフェニックステレビなんかが人気のようでした。

 

 いま村で協同組合をつくっていろいろと試みている最中です。協同組合の当面の夢は、有機豚・有機地鶏をブランド化し、近くの都市のホテルやレストランと産直提携して売り出していこうというものです。

 村のリーダーは、販売戦略としてインターネットでホームページも作りたいと言っていました。

 
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