前回の記事で『東京新聞』の篠ケ瀬記者が、八ッ場ダム問題に関連して、国交省が利根川上流域の飽和雨量のパラメーターを48ミリというとんでもなく低い数値で統一していたという資料を発見したというスクープを紹介しました。飽和雨量というのは、土壌が最大何ミリの雨量を貯留できるのかを示す値です。
ふつうの森林土壌であったら100~150ミリはあるので、48ミリという数値は常識外れのトンデモであるとブログで書きました。そうしたところ、篠ケ瀬記者が実際に私のところに取材に来てくれました。
長野県の浅川ダムなど、飽和雨量が50ミリという不当に低い値が採用された結果、過大な洪水流量が算出されていることなどを紹介しました。そうしたところ、長野県の浅川ダムの関係者にも取材して下さり、本日の東京新聞で、飽和雨量八ッ場48ミリ、浅川50ミリといった数値が実際の半分程度の過小なものであることの問題性を論じる続報記事が出ました。
飽和雨量を半分程度に見積もることによって、洪水時のピーク流量計算を過大に算出し、ダム建設の根拠としているのです。
『東京新聞』1月16日(土)朝刊の26~27面の「こちら特報部」です。以下、見出し語を並べます。
「飽和雨量を過少設定」
「ダム造るため数字操作か」
「森林なのに水田以下扱い」
「最大流量4割減も」
以下のサイトをご参照くださるとともに、詳しい本文はぜひ、東京新聞の現物をお買い求めください。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokuho/list/CK2010011602000058.html
ふつうの森林土壌であったら100~150ミリはあるので、48ミリという数値は常識外れのトンデモであるとブログで書きました。そうしたところ、篠ケ瀬記者が実際に私のところに取材に来てくれました。
長野県の浅川ダムなど、飽和雨量が50ミリという不当に低い値が採用された結果、過大な洪水流量が算出されていることなどを紹介しました。そうしたところ、長野県の浅川ダムの関係者にも取材して下さり、本日の東京新聞で、飽和雨量八ッ場48ミリ、浅川50ミリといった数値が実際の半分程度の過小なものであることの問題性を論じる続報記事が出ました。
飽和雨量を半分程度に見積もることによって、洪水時のピーク流量計算を過大に算出し、ダム建設の根拠としているのです。
『東京新聞』1月16日(土)朝刊の26~27面の「こちら特報部」です。以下、見出し語を並べます。
「飽和雨量を過少設定」
「ダム造るため数字操作か」
「森林なのに水田以下扱い」
「最大流量4割減も」
以下のサイトをご参照くださるとともに、詳しい本文はぜひ、東京新聞の現物をお買い求めください。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokuho/list/CK2010011602000058.html
この調子で小沢ダムについてもスクープして欲しいもんです
無理か・・・(w
その貯水湖で上流のダムまで飲み込んでしまう丹沢ダムこそいの一番に中止すべき
無駄で環境破壊のダムだと思うのですがサイト主はどうお考えでしょうか?
本体浩二も過半とは言え現行工事中ダムで裁断なだけに、あと何年もかかりますし
その後の維持、人件費もずっとかかっていきますしね
県内にもダムが多く需要も無い、安全面でも必要無いムダダムの見本のようなものですが
白砂山から谷川岳の給水能力がかなり低そうに思います。あの付近は基本的に岩山ですので……。
が、土自体の吸水能力では、あの地域は測れないものがあると、感じています。
越後三山の1800m以上の谷には、万年雪が残ります。有名な「利根川源流」と呼ばれる地帯です。
ひょっとすると、こういうファクターも抜けているのでないでしょうか
これは大ざっぱな数値で必ずしも正確とは言えませんでしたが、判りやすいという利点がありました。
最近は飽和雨量で計算するんですね。
認識不足でしたが、確かにこの方法だと合理性があるように思えますが、その気になれば自分の都合良いように数字を操れるとも言えます。
どちらが良いかは技術者の良心に負うところが大きいのではないでしょうか。
昨今の建設不況の中、発注者に逆らえる受注者はそれほど居ないと思います。
計算は単純なほど良い、これが私の持論です。
判らないのはこの48mmという数値です。
累加雨量のうち48mmを緩和できると言うことでしょうか。
そうであるなら地域によってはその数値が妥当である可能性もありますね。
100mmという数値は恐らく現場で調査した結果ではないと思います。
勿論48mmがそうだとも断定は出来ません。
土地に吸水能力があると言うことと、吸水余力があると言うことは又別の話です。
ですからあながち48mmが不等な数値とは言えないのです。
この48mmのつっこんだ意味を知りたいですね。