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イエローフローライトを探して

何度も言うけど、
本当にブログなんかはじめるつもりじゃなかった。

ハコか布か、帯かタスキか ~風呂敷広げ方畳み方~

2025-01-30 19:28:12 | グッズ

 行ってきましたよーー高齢組ふたり同行で、“世界のトランプ・タロット展”再訪。先々週、開催最終週に。

 ただねー、なにしろ元番の書籍棚と文具棚との間のスペースにテーブル2台の、超コンパクトな展示なので、プレイングカード選びに来たはずのヤッコさんたちすぐ飽きちゃって、ひさびさのメガ書店なもんだからあっちこっち見に歩き回って(徘徊ともいう)すぐ行方をくらますので、園児の引率して来た保育士さんみたいに月河がなってました。

 月河が本展、再訪したのはヤッコさんたちと別の動機がありまして、前回ちゃんと見なかった、置き型と携行型兼用のタロットボックスかケースを本腰で探したいと思って行ったわけです。

 ・・これ結構、切実でね。タロティスト志願者としては、タロットに関係ない野暮用で外出、外回りするときも、或る程度まとまった待ち時間や、会話の流れでタロット関係の話題を展開しても通じそうな相手があるときには、お気にのデッキを携行したい。

 しかしデッキによっては、付属のハードケースが単行本か、前にも書いたけど百科事典の一巻くらいの分厚サイズだったりするので、まるごと持ち歩くのは罰ゲームみたいなもの。バスにも地下鉄にも乗りますからぶつけたり押されたり、うっかり落としたりのリスクもある。

 んで、カード本体だけ取り出して収納するのに好適サイズの、なおかつ携行に耐える堅牢度のケースを、ここずっと雑貨屋さんや3 coinsなど覗いているんですけど、あらかた帯に短しタスキに長し。 目的物が“78枚フル揃ってナンボ”のやつですから、小さすぎたらもちろん入らないけど、タテにせよヨコにせよ、過剰に大きかったら、輸送中に中で揺れて、内壁にコトコトぶつかってヘリやカドの傷みを早めそうなんです。

 結局、デフォルトの付属ケースが、デカかろうが目立とうがいちばん安定だ、ってことなんですけど、それにしても見栄え的にも、中身を出さずにそのへんに置いといてもよさげな小ぎれいなハコ、どっかにないかなーと。

 デッキや占いグッズ専門通販店のウェブで、天然木製の、いい感じにアンティークなスライド開閉式のボックスを見つけたときもあったんですが、商品説明のサイズを検討するとどうにも大きすぎ。外観も、見ようによっては海賊のお宝箱みたいでなんか大袈裟。

 ・・そんなニーズを持って再訪した本展ですが、残念なことにタロット“バッグ”は若干、品揃えあったけどハコ系は無し。バッグなら、巾着型を中心に月河、結構コレクション既にあるんです(タロットカードと相性的にどうなの?っていう、きゃぴきゃぴキャラクター全開の柄・デザインも含む)。巾着って、入れたいモノに優しいんですよね。ジッパータイプのバッグやポーチだと、特にフルデッキの様な四角くて曲がらないモノを出し入れするときにどうしても、ヘリのどこかがジップにこすれたり、こすれそうになったりする。巾着は出し入れ口がやわらかくて金属パーツが一切無いので、この心配がない。

 ・・でも今日は、こういうやつじゃなくて、携行しても、出先でテーブルにトンと置いといてもいい、安定感のある箱型のイレモノが欲しかったんですけど。

 ・・空振りに終わった月河に対して高齢組はグルグル店内回った挙句カレンダーコーナーで“世界の橋”だか“世界の大河”だかの、風景写真の全紙版のウォールカレンダーを見つけてご機嫌。そんなおっきいの貼る壁面あったっけ。そもそもはプレイングカードを見に来た事なんかすっかり物忘れ・・じゃなく忘却の彼方。

 月河が「タロットカードケースあったかなーと思ったんだけどねー」と無念の弁を述べたら、あー、それなら!と高齢家族その2が、帰宅してからいそいそと出してきたのが、60㌢四方ぐらいのミニ風呂敷。シルク風化繊、江戸紫地に一部、七宝つなぎ柄。

 高齢組曰く「持ち歩いて良し、置いといて良しならコレよ」だって。なるほどね。金属パーツもついてないし、モノを出したら,、畳んで置いとける。

 しかも、広げればクロス代わりに敷いて、控えめにならシャッフルもできる。

 そうだこれだこの手があったー!・・・って、このサイズなら、綿ポリエステル混すべすべ素材のバンダナ、結構既に色々持ってるんですけど、確かに持ち歩き効率ならハコ型よりコレだったなぁ。

 デッキごとの、タテ辺ヨコ辺各数㍉~十数㍉差や、78枚重ねたときの厚みのサイズ違いも、風呂敷ならぶつかることなく吸収できる。

 高齢組なればこそのコロンブスの卵というべきか。・・なんかあっけなさすぎて、「それでもボックスはボックスで欲しい!」って自分に対して言いづらくなっちゃいました。こういうときこそニ択一で占ってみるかな。

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皆ツキがあった水無月 ~ベストテンまであとひと推し~

2024-06-30 19:29:23 | グッズ

今日で2024年、きっぱり半分通過のフシ目という日が、一週間の終わりの日曜日なのもキリがよくてフンギリがつけやすいですね。

6月、引っ張りに引っ張ったサンリオキャラクター大賞2024結果発表の16日は、待機して、開票発表と同時進行の実況ぐらいのペースで書こうと思っていたら、日曜恒例の洗濯&布団乾燥に思いのほか時間をとられ、やっと座って公式サイトにアクセスしたら発表が終わっていたという(倒

イチ推しのあひるのペックルくんを今年こそ総合順位ベスト10にイン!が個人的に最大の目標でしたが一歩およばずの11位どまり。

でも“はぴだんぶい”発足の2020年以降最高順位、しかもひとつ上の10位リトルツインスターズ(キキ&ララちゃん)との差が約32000票少々で、だいぶベストテンが射程圏に入りました。

今年は月河もハラ決めまして、はぴだんの推しメンに平等に投票してたらいつまでたってもペックんがアタマひとつ抜け出せないので、投票できる日の四日に一回は“ペックん以外には投票しない日”とすることに決めたんです。

その効果があったか、今年は“はぴだんのドベ”の定位置も脱出。

そのぶんバッドばつ丸がワリくったか(昨年10位→今回14位)。ごめん、来年埋め合わせよう。

それにしてもスルーしたけろけろけろっぴの躍進がすごいな(昨年12位→今回7位)。

ほっといても表彰台復帰は固いわ、と思ってこちらもスルーしたポチャッコがついに昨年2位のポムポムプリン、同3位のクロミも抜いて2位へ。なにげにペックんと並んで、いちばん“はぴだんぶい効果”が強力に出た選手かもしれません。はぴだん結成前年の2019年には5位、その前とその前々の年はそれぞれ6位、10位でしたから。

ニューエントリーで注目してた組ではぺたぺたみにりあん37位。健闘じゃないですかね。“エイリアン”をもじったネーミングで、うちうじん(宇宙人)キャラなんだけど、センターのぱおくんが小籠包そっくりで笑、食べ物キャラ寄りのビジュアルなのがまたいい。立体化グッズ作ってもちもち感を再現出来たらもっと人気出そう。

昨年のネクストカワイイプロジェクトで頂点に立った、つうか浮かんだはなまるおばけが堂々デビュー戦14位。月河の好きなオバケーヌと同じこの世のものならぬ系なんだけど、目にハイライトと、おクチがあるのが、ちょっと個人的スイートスポットから外れるかな。こちらも立体化グッズで“布かぶり感”と手触りを出せれば来年に向けさらにブレイクしそうです。

今月はキャラ大賞で燃え尽きたわけではなく、タロットカード入門3年めにしてついに、新作デッキを、英国の販売業者に予約入れて購入しLANDMARK便で発送してもらうという大冒険にチャレンジした6月でもあったんですが、これは散々な顛末になったのでまた次のエントリで。

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打ち倒される者 ~人偏に匕首のアイと書いて~

2022-09-18 21:10:23 | グッズ

 当地でも、都心部や駅近接の、昭和からある中型書店の閉店・休業ラッシュのため、しょうがなく先月、郊外型のメガ書店を訪れてみたら、文具グッズパートで“オバケ―ヌ”が思いがけないことになっていました。

 独立の棚が三段、通路に面して設置されていました。いつの間にかアイテムがこんなに増えていたんですねぇ。

 ・・とはいえ、消しゴムやプチメモなど相変わらず、似て別な“透けるOBAKE CHAN” や“ジューシーなオバケ”シリーズと混在なディスプレイになってはいました。パッと見分け付きにくいし、アイテムが相当かぶってるし、こだわりがあるほうだった月河も、結構、気がつかずウッカリ、時には納得ずくで、ミックスで買っちゃってましたけど。

 でもね、今年の年明けに一応「いままでありがとう」とバイバイしたことは後悔してません。三月発売のシリーズから絵柄のアウトラインが細くなって、彩色も微妙に立体感を意識し明らかにルックスが変わったし、今回初めて見た交換ノートや自由帳など、ウインクしたり涙こぼしたりブルブルふるえたり、こういう感情表出っぽいのがほとんどなくてシレッと「ぬっ」「ひょろ~・・」とあらわれるのが好きなところだったのに。

 なかまが増えたのも絵柄的には広がりがあって華やかになりましたが、ニャンコーヌやウサギーヌだけでなくシバーヌとかミケーヌとか、完全に動物(フォルム)キャラ化しちゃったのね。“生きもの”じゃない、生きてる者然としてないから、もう死なないものたちだから愛しかったのに。

 短い期間でしたが、月河と可愛がりポイントの違うところをお客さんにする方向へ完全に行ったようです。いままでありがとう。

 それでも月河の“布かぶり表情ナシ系”好きは変わってなくて、この夏は百均キャン★ドゥでエジプト神シリーズのメジェド様グッズにだいぶ散財しました。

 と言っても気がついたときにはあらかたソールドアウトで、ミニブック型手帳と冷感マフラーとデスクシールとイヤリングくらいしか買えませんでしたが。

 アレ、発売元・アイテムによって眉毛のある種族(?)と、切れ長のお目目だけのそれと、場面場面で眉毛が出現したり消えたりするそれとが居るんだけど、月河はどれでもおKウェルカムです。エジプト語で“打ち倒す者”と名前は威勢がいいのに、気分で目からビーム出すとき以外はぐでたま並みの脱力キャラなのも好み。

 そんなこんなで、極力、推しキャラは、はぴだんぶいの諸君だけにして、年初からの勉強に専念する方向で。

 先日から、思うところあって、独学に見切りをつけ人生二度目の通信制学校はじめることにしました。次のエントリはそんなことも含めて。

 ちなみに、“お化け”の“化”の字は、偏はもちろん見ての通りの偏ですが、ツクリののほうは、もとはといえば“老いて腰の曲がった女性”の姿勢をかたどった象形文字で、“人”と組み合わせることで“年月を経て人が人ならぬものに変わったもの”の意味をあらわすようになったようです。

 自分の趣味と都合の事しか書かなかったので、せめてものひとつぐらい豆知識でした。

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愛が足りないから経済成長しない ~よもや、よもやだ~

2022-01-31 00:22:36 | グッズ

 “年跨ぎで考える~”なんてムダにスケールの大きいエントリタイトルを付けてから、本当に年を跨いではや四週間。

 さぁキャラクターグッズの沼についての論考を華々しくも威風堂々と展開するぞ!と思っていた矢先、ちょうど正月の松の明けた頃、直近のローソンの雑誌棚で、『鬼滅の刃』のA4クリアファイル二枚組に遭遇。

 最近、紙の雑誌で毎号チェックしているのも無いし、どこのコンビニにもあるこの棚にもしばらく寄らなかったのですが、棚の最前列にチャリの前カゴみたいのがついていて、付録モノやコラボもの、日頃からよく並んでいましたね。

 薄くて場所を取らず、嵩張らず鞄に入れてひっそり持ち歩けて、人に見せれば色目がきれい、実用にもなる。しかも単価が安い。無数にあるキャラグッズアイテムのステーショナリー系では、クリアファイルは月河のファーストチョイスです。キャラショップだけでなく、美術展や音楽ライブなど、何かしらのイベントや見学に行くと、物販コーナーにクリアファイルかチケットホルダーがあれば、真っ先に一組は買ってしまいます。

 『鬼滅』にはブームの最中もアフターも、一度も特段の関心持ったことはないんですが、ローソンとのコラボという事で、二頭身の鬼滅キャラたちがローソンスイーツとからんでる絵柄で、中でも、例の竹筒咥えたまんまホイップどら焼きに食いつこうとしている禰豆子ちゃんが可愛いな・・と思って思わず手に取り(入店時にアルコール手指消毒してますよ)、何の気なしに裏返してお値段シールを見たら、じゃーん!770円(税込)

 二枚組だから、一枚、税抜350円か、高えーー!インデックスも見開きポッケもついてないシングルファイル350円って!いまだ鬼滅人気衰えずとは言え、コレ暴利じゃね?子供から搾取する悪いオトナの所業じゃね?と思って、もちろん買わずに帰って家族に「暴利だよねー」と言ったら、全員に声出して笑われました。

 「自分だって、もっと高いやつ平気で買ってるじゃない」・・そうだっけ?

 直近で買ったクリアファイルといえばオバケ―ヌおめかし柄の税込125円だったけど?・・いやいや、忘れてた。その前、ヴィレッジヴァンガードで「見つけちゃった~」と意気揚々と、帆布フラットポーチ等と一緒に大人買いしたはぴだんぶい“ぴえん顔”シリーズのクリアファイルは、じゃじゃじゃじゃーん440円(税込)でした。

 さらにもっと前、期間限定むにゅぐるみパティオ(by KThingS)で駆け込み入手したハンギョドン温泉シリーズデザインも、同じく440円。もちろん一枚で。

 さらにさらに思い起こせば、昨年2月から、メンバーのお誕生日ごとにリリースされた“バースデーお祝いシリーズ”クリアファイルも、半券サイズの同デザインチケットホルダーとのセットとは言え、豪華495円(税込)。7月のあひるのペックルシリーズまで追いかけ続けて、このクリアファイルセットだけは同時発売の他の何アイテムを見送っても、必ず買ったけど、暴利だどころか、「なんか、高いような気がする」と脳裏をよぎりもしなかったものです。店頭ソールドアウト前にゲットしたという達成感と安堵感あるのみ。

 キャラグッズってそういうもんなんですね。自分が推してるやつだと、見つけた!現物に触れた!入手した!に、一期一会、今買っておかないと次に来たときにはもうないかもしれない・・という無限の価値があるから高いと思わないのに、特段の関心のないキャラのグッズにはすこぶる冷静、醒め切ったしまり屋オバさんになって「暴利」と感じてしまう。

 “高価(たか)いと思わないのが愛の証し”、なんだ?なんだか人間同士の恋愛と限りなく似ているじゃありませんか。一昨年、「人間は、人間を好きだからキャラクターにはまるのだ」という真理(?)に到達した月河ですが、結局、キャラ推しとは擬似恋愛なのか?それもなんだか癪に障るな。

 だったらサンリオやサンエックスは出会い系のプラットフォームみたいなものかな。初めてサンリオキャラ大賞に参加したとき、抱えているキャラの多さを知って「芸者置屋みたいなもの」とクチ走った記憶がありますが、当たらずとも遠からずだったのか。

 愛があれば、高いと思わない、無駄遣いと思わないで、人は消費する。

 値段と必要性が釣り合っているかとか、必要とするについて合理的な理由があるかとかは、愛の前には無力な問いである。

 新型コロナ禍も第六波、主流となったオミクロン型の感染力は滅法強くて拡がりやすいが、症状は概ね軽く致死率も低いとのことでフタコトめには「経済を止めるな」「経済を回せ」ケーザイケーザイやかましくてしょうがない昨今ですが、要は、世の中、愛が足りてないんじゃないですか・・と、前回よりさらに茫漠たるスケールで結んでしまいました。

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私がオバケ―ヌさんになっても ~視認にクチ無し~

2021-12-24 22:24:16 | グッズ

 懐かしい文庫本ミステリの再読、再々読に燃え出すと、なんだか脳内のどっかの近隣中枢に延焼してきたようで、3年ぶりくらいに“紙に手書き熱”が盛り上がってきました。

 手で字を紙に書く熱、つまりは筆記用具熱です。

 3年前にコレが来たときにはペン、ボールペン、油性ペン、ゲルインクペンと、手に持ち馴染んでしっくり来て筆の進みやすいアイテム、なおかつ軸色やデザインも好みで人の持ち物とまぎれない品番を求めて何か月も検索と試し書きの旅が続いたものですが、当時の“遺産”がまだごっそり手元にある現在、今度は嵌まるに事欠いて“キャラクター文具”の沼にずぶずぶ。

 まぁ、おなじみサンリオ・はぴだんぶいの、カラビナ付きフリーケースをキイケースとして使い始めた頃からすでに、レターセットやプチメモパッドなど目につけば集めて恥じるところがなく(恥じるって)、家族も見ててもう「あぁ、例の、はぴね」と固定的に間違え続けたまま、せせら笑うでも呆れるでもなく、いまや月河も「だからはぴ“だん”“ぶいだってば!」と訂正もしないまま、着々じわじわデスク周りも“推しメンの誰かが必ず居る”状態になりつつはありましたが、『Yの悲劇』に再登頂チャレンジしていた9月下旬、「ところで、田村隆一さんのこの版、いままだ角川文庫で売ってるかな?」とふと気になって、とある日に久々大型書店に遠征したのがある意味、運命のターニングポイント(大袈裟だ)。

 その日に限って書籍と音楽映像ソフト売場側の入り口でなく、文具事務用品雑貨側の入り口から入ったため、サンリオすみッコぐらしミッフィームーミンその他、と順番に、障害物競走の様に引っかかって行って、最終的にドン!と行きどまったのが“プチキャラコーナー”の“オバケ―ヌ”

 オバケ―ヌ。フレンチのメニューみたいだけど、つまり、おばけです。白い布かぶって目だけ出して、ふわんふわん空中を移動するアレ。おもに夜行性ですが、昼間も存在してるらしい。ちょうど、10月31日のハロウインを目標に売場が組まれていた時期でもあってフロントに出ていたのかもしれません。

 白布白装束で、ポチッと両目だけ。手だけニュッと突き出したり、胸の前でギュッとしてたりはしますが指は省略。

 バケる前、人間だったのか、何の生き物だったのかは不明。ただし、ネコのフォルムでおヒゲのある子と、ウサギのフォルムで立ち耳ちゃんの子は居て、“ニャンコーヌ”“ウサギーヌ”と名づけられ・・って、解説してるうちに自分でもふわんふわんと脱力してきました。

 すみっコぐらしでもメンバーの中で“おばけ”が特推しメンだった月河、基本的にはコレ系の、動植物っぽくない、生命あるでもない無いでもないヴィジュアルが好きなんでしょうね。 

 すみっコ仲間のおばけさんは目とクチがあって人間っぽいところもありますが、この子たちは目だけで、クチ無しだからもちろんイラストの中でも「ぬっ」とかしかセリフ言わないし、なんかトボケているというか、空想感にあふれるというか、アンチリアルな感じ、月河の、大っ嫌いじゃないけどどうしても好きになれない言葉のひとつ「癒される」が、まずいぞまずいぞと思うんだけど当てはまってしまいそうなんだな。

 「生活感がない」?“生”きてないですからね。オバケだから。

 はぴだんの、たとえばバッドばつ丸なら友達のグッドはな丸がいてペットのポチ(←ワニだけど)がいて、ハンギョドンなら幼なじみのさゆりちゃん(←蛸だけど)がいて友達の優等生のイタロー(←烏賊だけど)がいて、タキシードサムなら弟のパムとタムがいて・・と、家族や人間関係もといキャラ関係のコンテクストが設定されているけど、オバケだから、何も無くて、存在だけがそれこそ宙に浮いてるんです。このしがらみのなさ、掴んでないと消えてなくなりそうな儚さが、個人的に、なんかいいんですよ。

 商品としては、トータルステーショナリーメーカー・クラックス(CRUX)のオリジナルなので、紙文具はほぼ網羅してアイテムがあるんです。別に手紙書く宛先もないのに例によってレターセット、メモる事項もないのにメモパッド、筆圧強くてすぐ減るのに2Bの鉛筆、決まって失くすから持って歩かないのに鉛筆キャップ・・とじりじり深入りして行き、ふだん持ちのバッグに付けるアクリルのバッグチャームに至って、はぴだんぶいの子たちからタッチ交代。

 一緒に付けといてもいいんですけど、色気のないトートバッグに男子6人+オバケって。チャームだけやたら豪華メンバー過ぎて目立ちそう。

 そして先日ついに、「こんなんあったら買っちゃうだろうけど、まさか売り出さないだろう、文具のキャラなんだし」と思っていた、サンリオキャラばりのぬいぐるみまで本当に売場に出てて、本当に買ってしまいました(爆倒)。

 シリーズ内のスリム定規とほぼ同じ、身長約15㌢。コレまずいよなぁ。絶対まずい。文具デスク周り用品と違って、引き出しにしまうわけにいかないから、確実に家族が見つけるわ。高齢組は視力がアレだから、「なんか白い、もわっとしたクッションみたいのある」とスルーするかもしれないけど、部分的に蓄光素材でできてて、昼間明るい所や、デスクライトのそばに置いとくと、消灯すると光るんですよ。

 ヤッコさんたち朝早いからなぁ。いま、一年中で一番日の出が遅いから、早朝、カーテン未開の室内でこの子が光ってると、超常現象だ!って騒ぐかもしれない。

 ヤッコさんたちの視界に入らない所に隠しとこう・・ってそしたら蓄光できないから光れないしなア、オバケ―ヌさん。

 リモートワーク&ステイホーム2年目で、足の遠のいていた実店舗に久々行ったら、てきめんこんな調子。メンドくさカワイイ沼に足踏み入れてしまいました。

 ・・ところで、大型書店に出かけた当初の目的、角川文庫版『Yの悲劇』田村隆一さん訳の存否。確かめるの忘れてオバケ―ヌに取り憑かれただけで帰ってきたわけじゃないですよ。 

 やはり現行の角川文庫では、月河の手元にある田村さん訳ではない、新訳だけが販売されていました。翻訳者は20年ほど前ジェレミー・ドロンフィールドという新顔(当時)作家の『飛蝗の農場』(創元推理文庫)の訳で知ったベテランさんですが、月河はパス、やっぱり田村訳版で昭和40年代に読めて良かった(電子書籍kindleでならいまでも読めるようです)。

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