イエローフローライトを探して

何度も言うけど、
本当にブログなんかはじめるつもりじゃなかった。

新元号ラプソディ ~二字の架け橋~

2019-03-28 13:46:26 | 世相

 毎週土曜に『刑事コロンボ』の人気投票順再放送(NHKBSプレミアム)を見つつ、本放送当時には意識しなかった『コロンボ』の魅力は、“民放二時間サスペンスが未だ無かった頃の、NHK一時間半枠のスペシャル感”にあり・・というような事を書きたいと、この四週間ぐらいずっと思っていたんですよ。

 ところがそうこうするうちに年度替わりの三月末がどんどんどんどん迫ってきて、そればかりか今年=2019年限定の問題“新元号”の発表が刻々と近づいているではありませんか。大化の改新でおなじみ大化→(中略)→和銅開宝でおなじみ和銅→(中略)→(中略)→明治→大正→昭和→と来て、平成の次は何なのか。いや漢字2文字だから“何々”なのか。

 4月1日という、人を“馬鹿”にしたような発表日程がすでに決まっているので、世のカレンダー屋さん、手帳屋さん、伝票用紙屋さん等々、年号を商材にしている業界は一刻も早く同業者に先駆けて情報を得んと虎視眈々なようです。

 三十年前、「新しい元号は『平成』であります」と額入り色紙を立てて見せた小渕恵三官房長官(当時)の役を今回担うことになる菅義偉官房長官も、その瞬間に備えてひそかに、増毛とかしているかも。

 この日の、この場面の映像が今後何十年も、たぶん次の代替わりの際にも、次の次の際にも繰り返し媒体でリピートされるとわかっていたら、そりゃもう女子だってその日に合わせて髪切ったり巻いたり、エステ行ったりダイエットしたりたいへんですよ。甘党の菅さん、十年以上前にダイエットと筋トレで減量には見事成功されていると聞いたので、やはりあとは頭髪でしょう(一方的に決めてますが)。ここ二~三日、おもに韓国からの、流行り病みたいなムチャ発信で、遺憾砲発射に忙しい菅さんをTVで拝見する限り、特に、一部の高齢俳優さんにありがちな“分厚く”なったり“目深に”なったりしている様子は見受けられないので、当日のサプライズなのかしら(意味がない)。

 記者がびっしり集まってる前で「では新しい元号を・・」と席に着いたときに「なんで葉加瀬太郎が来たんだ」となったりしたら(ならない)。

 ・・馬鹿は4月1日だけにして、発表まであと四日なので、もう最終候補のそのまた最終の5候補ぐらいに絞られているんだろうなと想像しますが、せっかくですから月河も、委嘱を受けた有識者気分で考えてみました。

 月河における漢籍の素養は昭和五十年代の高校古文で止まっていますから、「漢字二文字」「ポジティヴな意味」「読みやすく書きやすい」しか意識していません。あと頭文字がM、T、S、H以外になるようにはしました。古典からの出典は誰か何かしら見つけて、後付けでくっつけてください。

 

①    「啓保」(けいほ):「啓」は拝啓、啓発、啓蒙の啓で新しく開く、明るくする、スタートの意味。「保」は昔からあるものを大切にする。

②    「広元」(こうげん):「広」はゆったり、寛大。「元」は始まり。根もと。

③    「以改」(いかい):「以(もっ)て改める」。何をもって、何を改めるかは人それぞれということで。

④    「宇恒」(うこう):・・別に某民放の女子アナの退社を惜しんでるわけじゃなくて。「宇宙」の「恒常性」を大事にしましょうということで。「恒宇(こうう)」でもいいんですが、タテ書きにすると“一本足打法”みたいになるかなと。

⑤    「扶自」(ふじ):「自」はおのずから。おのずからたすける。フジは日本一の山。採用されたらあやかり命名で全国に「扶自子ちゃ~ん」が増えるかも。関係ないけど、ヴァイオリニストで諏訪根自子(すわ・ねじこ)さんっておられましたよね。

⑥    「研致」(けんち):「研」はみがく、とぐ、洗練させる。「致」はやりきる、尽くす、きわめる。

⑦    「応可」(おうか):「応」は答える、承知する、ふさわしい。「可」はみとめる、できる、ゆるす、よろしい。二つ揃ってポジティヴの極み。

 

 ・・ホールインワンは無理でも一文字ぐらい当たらないかしら。宝くじの末等の下一ケタみたいな。当たっても何ももらえない?

 ・・考えていて思ったんですが、これ、漢和辞典出してきて、画数の少ない、読み方がおおかた一定している漢字を片っ端からつまみ上げて2個一組で並べていったら、別に有識者でなくても、日本人誰でも十や二十候補考え出せますな。だからこそ“出典”が不可欠で重んじられるのかも。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Walkman残酷物語 ~Xの悲喜劇~

2019-03-05 18:12:02 | デジタル・インターネット

 パソコンの故障が解決したと思ったら、今度は、故障中差し込みから直電で充電していたWalkmanが、リレーのバトンタッチの様にパンクしてしまいました。

 パソコンが戻ってきて、やれ嬉しやといつもの様にUSBケーブル接続して、X-アプリから未転送のアルバムを転送しようとしたら、めでたく転送完了していつものピロローン♪シグナル音が鳴ったにもかかわらず、ケーブルを外してミュージックチャンネル(♫のアイコン)をタッチすると「転送中に接続が解除された可能性があります。・・」のメッセージが現れて、進むも引くもできなくなっておりました。がっくり。次いでプチパニック。

 接続し直して、いったん転送し終えた楽曲を削除してみたりしたけど何の効果も無し。そもそも、転送完了のシグナルはしっかり鳴ったんだから、メッセージの内容自体認識ミスなわけです。

 月河の勘では、こういう場合、もっと全然別のエラーが起こっていて、それを正確に表現するメッセージが想定され内蔵されていないために、ストックされているメッセージの中から一番近い、と言うか“接点の多い”メッセージがネクストベストとして提示されている可能性が高い。

 Walkman、小さくてもデジタル機器ですから、叩いたり揺すったりしてもムダなわけで、以前、USB接続とは関係なくパソコンみたいにフリーズしたとき効いた、背面のリセットボタンひと突き!でも何の変化も起きてくれませんでした。

 まーだいたいこういう現象が起きて立ち往生するのは、どこも営業終了して寝静まった夜中が定番。ついぞ何年も出しても見なかった保証書を引っ張り出して品番を確認しSONYのサポートページを見たら、もう二年も前に部品供給が終了しているモデルだということがわかっただけ。おおかたそんなもんだろうとは思っていました。デジタルでなくても、昨今の電気製品、故障かなと思ったときには大体コレです。部品供給終了。

 んで、万策尽きて翌朝、サポートデスクのフリーダイヤルに電話して状況を説明したところ・・・つまり、結論としては、そもそもこの、2011年発売で月河が12年に買った機種は、現パソコンのOS=Windows10に対応していないんだそう。

 月河が前のWindows 8のパソコンから、現行のW10のヤツに乗り換えたのは2017年7月で、設定の際“先代”のミュージックファイルをUSBメモリーにいったん入れておいてからX-アプリをダウンロードし直し“詰め替え”して問題なかった記憶がありますが、その“相棒”=X-アプリも2017年いっぱいでサービス提供終了していたのでした。

 よって、サポートの女性スタッフの言うには、「(W10に)対応している機種ならメモリー初期化して転送し直すことをお勧めしますが、対応してない機種の場合、し直しても同じメッセージが表示される可能性がある」さらに「メッセージが表示されなくても、パソコン側のファイルにどんな影響が出るか、何とも言えない」・・ひぇーー、対応してない外部機器につないで転送しようとしたら、またぞろ接続解除と誤認識されるだけじゃなく、パソコン本体にもツメアトがおよぶかもしれないんだって。

 ・・この時点で、元通り転送スイスイに復旧できる名案を、サポートに求めても無理だと察したので「わかりました(迷宮入りだけど」と会話を打ち切りました。Walkmanのメーカーが、パソコンの機能や作動についてまでフォローしてくれるわけがありません。

 ただ、現行販売中のWalkman直近機種(まだ新製品の発売は存続しているようです)なら、X-アプリに代わって“SONYミュージックセンター”というソフトをダウンロードすれば、X-アプリ内の楽曲データを引っ越しさせて聴くことができるとは言っていました。 

 思えばWalkman歴3代め(初代はカセットテープ用)の本機を買った2012年9月から、W10のパソコンを買った(と言うより、前機の不調で乗り換えざるを得なかったパソコンが、乗り換えてみたら否応なくW10だった)2017年7月までの、約4年10か月ほどの間に、デジタルオーディオの世界は何代も代替わりして、気がつけば周回遅れどころかオリンピックで言えば二大会か三大会ぐらい後ろに取り残されていたようです。

 街を歩いたり地下鉄やバス待ちの列の中に入ると、スマートなヘッドホンをアクセサリーの様に何気なく装着した若者たちがいっぱいいますが、彼らが聴いている音源は、月河宅に脈々とあるような、1990年代からのCDからエンヤコラ転送して引っ張ってきたモノじゃないことは確かでしょう。最近は、「この子、音楽いつも聴いてるし詳しいな」とこちらが思う若い人と話をしていても、CDをほとんど買わないし持っていないと聞いて驚きます。アルバムまるごとCDショップででではなく、聴きたい曲だけ単体でオンラインで買ってダウンロードするのがyou tube世代の習慣らしいです。

 かくて、FMラジオ機能だけが無傷で、あとは限りなく使いものにならなくなったWalkmanと、パソコン内に6000曲あまり、19GB近いカサばりモノのX-アプリとが手元に残りました。

 SONYサポートデスクの女性は、X-アプリの後継ソフト=ミュージックセンター推奨の新機種に買い替えてほしいニュアンスもりもりでしたし、通販サイトで調べると、いまのコレと同容量の16GB級のが1万5千円台で買えるようではありますが、この先遠からずまたパソコンのOSを刷新せざるを得なくなったらと思うとめちゃくちゃ気の重い買い物になります。いまさらではありますが、音楽鑑賞もデジタル時代になってからめっきり痛し痒し

 とは言え、いまさら1990年代の、テープのたるみ絡みとフタのロックのガタつきと始終闘うカセットウォークマンの時代には、耳も、手ももはや戻れません。音楽機器というものは、洗練されていけばいくほど袋小路です。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする