2018年、平成最後の夏は、“暑かった”と言うより、北国住人の感想としては、“「とにかく暑い」という報道を毎日聞いてた”夏だったような気がします。
いや、北国の当地も、結構暑いことは暑かったんですよ。月河も、日中期せずして直射日光と道路反射熱を浴びてしまい、夜になってから頭の芯がじーーんと痛くなって、軽度の熱中症を体験しましたし、後から効いてくる肌ダメージで、中高生時代にお世話になった“火照り鎮火”用のカーマインローションを求めてドラッグストアを探し回った日もありました。
ただ、ここ10年~10数年の傾向で、“本来まだ暑くなるはずじゃない時季にべらぼうな単発猛暑”と、“本来なら夏本番の時季に妙に夏らしくない天候連続”が今年も顕著でした。“災害レベルの猛暑”と気象予報筋が警鐘を鳴らした本州~西日本各地とは別のベクトルで、当地も“昔ながらの地域の季節感の常識”が通用しない環境になりつつあるのは確かなようです。
短時間の、雷を伴う強い雨も確実に回数が増えているし、降ったときの雨粒の大きさも、そういうデータは聞いたことがありませんが大きくなっているような気がしますね。その分、冬の積雪が減ってくれると助かるのですが、それはあまり実感しません。
それはともかく、ここ数年、朝のNHKラジオ第一『こども科学電話相談』が甲子園後に再開すると“夏も本当に終わりか”と感慨に浸るようになりました。相談者の小さいおともだち、そのサポーターのパパママ、自由研究のラストスパートは順調かな。
あどけない相談より「“わかりました”って言ってもらえるだろうか・・」「もらえますように・・」とハッラハラで必死に回答する各専門の先生方のテンパり具合が楽しみだったりする。学会最先端の高度な学識と、豊富な実地経験を誇る学者センセイほど、“子供の素朴な疑問を解決する”という、一見、初歩的な課題のハードルが意外と高いものらしい。
『天文宇宙』『ロボット』『生き物(植物・昆虫・鳥類・水棲生物等のジャンル有り)』『恐竜』『心とからだ』といったところが定番のメニューですが、月河がみずからの小中学生坊主の頃を振り返るに、こういうナチュラルな疑問を持つ子供だけではないと思う。『政治』『国際政治』『マスコミ』『芸能』なんて分野も質問を受け付けてくれればいいのにね。
「なぜあべそうりはもりかけもんだいでわるくいわれているのですか」「なぜあべそうりはとらんぷだいとうりょうとともだちになれたのですか」
「なぜあいどるのついったーはえんじょおするのですか」「なぜえらいひとはせくはらをするのですか」・・・
・・・回答者を引き受けてくれるセンセイの人選とオファー交渉が難しそうです。