イエローフローライトを探して

何度も言うけど、
本当にブログなんかはじめるつもりじゃなかった。

ウラナイにはウラがアル

2006-10-31 17:39:01 | 世相

『ブログ人のトラ場』、今週のテーマは「占い信じる?信じない?」

もう、二十年以上前に、一回だけ占い師さんと一対一で、お金を出して占ってもらったことがあります。その場は納得して、そこそこ満足して帰ったんですが、時間が経ってからつくづく思ったのは、占いを職業にしている人にとって、占う相手はお客さんですから、結局は“お客さんが喜んでくれそうなこと”しか言わないんですね。

耳に快いことばかりでなく、ときには「その相手とは別れるべき」とか「いまの職場で辛抱しなさい」など、“痛い”ことであるかもしれないけれど、要するに“この人に占ってもらって良かった、気持ちよくお金を払って行こう”“また悩んだらまた来よう”と思ってくれそうなことしか言わない。

映画『デッドゾーン』じゃないけれど、他人の秘めた性格、適性や、将来も含めた宿命を、占星術なり手相読みなり何らかの方法で、ある程度正確に読み取れる能力があるって、実はたいへんつらいことだと思うんです。

もし、本当に自分にそんな能力があったら、読んだ結果を本人に告げてお金をもらおうなんて、怖ろしくてとても考えられないと思う。

どうしても生業として収入につなげたいと思ったら、コロモにくるんで、プラス志向なことだけ告げたり、マイナスなことはトゲ抜いてアドバイス風ガイダンス風な言いかたにしたりするのではないでしょうか。お客さんに喜んでもらってナンボ。それが仕事というもの。

当たる占いはあるだろうし、当てられる能力のある人も(占い師の看板出しているかいないかは別として)たぶんいるのだろうと思います。でも、マスメディアの上、あるいは街角で、値段つけて提供された段階で、それは“商品”です。商品ならば客のニーズ、嗜好に合わせて作られるしかありません。

ヒット商品となって、テレビのゴールデンタイムを席捲し、豪邸を建てて宝石を大人買いして、それをさらにテレビで見せて愧じるところのない占い師さんもいますね。

今回は「信じない」に一票です。

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深紅の花束

2006-10-30 15:22:50 | 競馬

昨日の天皇賞は、4番人気のダイワメジャーが勝ちました。メジャーの父はあの漆黒の帝王・サンデーサイレンスですが、メジャーは栗毛。お母さん似の息子です。



お母さんの名はスカーレットブーケ。強力なメンバーが揃い“史上最強の桜花賞”と言われた91年牝馬クラシック世代の№1候補でした。カフェオレのような、可憐な栗毛。人間で言えば、ツインテールに赤いリボンを結んだ少女漫画の令嬢タイプ。ピアノもバレエも英会話もそこそこの優等生、でも名門・社台生まれで武豊騎乗という絵に描いたような毛並みのよさが、もうワンパンチ不足につながったのか、桜花賞4着、オークスで5着、エリザベス女王杯でも3着と、とうとうGⅠには手が届きませんでした。



でも、当時よく言われた“ノーザンテースト産駒の二枚腰”。クラシックシーズン後も、もう一段の成長力があったんです。明け4歳(旧5歳)になった92年には京都牝馬特別、中山牝馬Sと重賞を連勝。その年の暮れ、ここで引退と決まっていたラストラン、ターコイズSも堂々の勝利で飾って繁殖入りしました。



ダイワメジャーも、一昨年、10番人気の低評価(なぜかサンデーサイレンスの仔で栗毛に出ると、父に似てない=能力を受け継いでいないと見られるのか、あまり人気になりません)で皐月賞を勝ってからは低迷が続き、少なからぬ皐月賞馬がそうだったように“3歳春止まりの早熟タイプ”と思われた時期もありました。実はこの年の秋、寒くなってきた頃から喘鳴症、いわゆるノド鳴りの症状で苦しんでいたんですね。



陣営の英断で、その喉を手術。復帰後の調整も難しかったようですが人馬ともがんばって乗り越え、今年は重賞これで3勝め。ピークを過ぎたか?と思ったところからもう一段伸びる成長力も、毛色同様、お母さんからちゃんと受け継いでいたようです。



唯一、左回りの府中コースで成績いまいちなのが懸念されていましたが、これも前走・毎日王冠快勝で払拭。昨日、先行グループから抜け出すときの力強い足取りは、91年早春、クイーンCでの母・スカーレットブーケの勇姿を思い出させるものでした。左回りでもちゃんと買える血統なんです。



スカーレットブーケと言えば、もうひとつ記憶に鮮明なのが、典型的な“冬馬”だったということ。良績が晩秋~春先に集中しているんです。メジャーは3歳秋からは、喘鳴症持ちの馬のつねで空気の乾燥する冬がつらく、出走自体あまりありませんが、手術成功、完全復調をこれだけ見せつけられると、11月のマイルCSも楽しみですね。昨日のように、前日の降雨で馬場悪化しない程度に湿り気味…なんて天の味方もあれば、代表産駒としてますますのお母さん孝行も期待できそうです。



ところで、昨日の記事に書いた“トラックバック・スパム”、類が友を呼ぶのかその後もドンドン来てます(笑)。今日来たのはついに“片手間コピペで月収110万”。うたい文句が右肩上がりです(爆)。



IPバリヤーを張る手も考えましたが、スパ公が接続の都度IPが変わる設定にしている場合もあるらしいので、当分、見つけたら削除、のアナログ撃退を続けることにしました。次は、月収幾らになるんだ(←ほとんど楽しみ)。







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“持ってる”者、持たざる者

2006-10-27 20:28:20 | プロ野球

ヒルマン監督の「イチ、ニ、サン、信ジラレナ~イ!!」より、私なら新庄選手の「オレ、持ってるわ」を流行語大賞に推したいですね。

「やっぱ、持ってるわ、オレ」

何を?と訊いたら、“運”とか“ツキ”、あるいは“華”ということになるのでしょう。昨日の日本シリーズ最終戦、これがプロ野球選手として最後の試合になるかも、なりそう、いや絶対なる、チームの日本一を決める試合がオレの引退ゲームだ!と確信したとき、彼はこう思ったんだそうです。新庄選手のキャラと言うか人となりを、これほど凝縮した言葉はないでしょう。オレはツイてる、誰より強運だ、オレってカッコいい、みんながオレを好きだ、オレもオレが大好きだ。日本一も感激だけど、その場の一員にこうして居合わせてる自分に感激して、たった2点しかリードしてない七回表の守備ぐらいから早くも「もうヤバかった。ボール飛んできたらどうしようと思ってた」ってボロボロ号泣できる男、そうそういるもんじゃありません。

ぶっちゃけ、阪神時代の大阪はともかく、現在の地元札幌では、ファイターズファン、もしくはシンパの市民も、全員が新庄ファン新庄バンザイというわけではなく、グラウンド外でも彼の一挙手一投足にあふれる自分大好きぶりに辟易気味な人も、少なくはなかったと思うんです。カッコいいはいいけど、なんかチャラくて、ガキっぽいし、ミズっぽいしね。

でも、ファイターズが移転三年目で日本一という快挙は、彼の存在なくしてはありえなかったのも確かです。「持ってるわ、オレ」…自分はツイてるんだ、運は自分に味方してくれてるんだという絶えざる自覚と、自己愛、自己鼓舞がなかったら、チーム競技と言えども勝負事は戦えません。チームメイトの中に、「あのクソ明るいのはどーも苦手…」とひそかに思っていた選手がいたとしても、横目で見ているうちに、なんだか悩んだり悲観したりがアホらしくなり、自然とチーム全体の士気が右肩上がりになって、プレーオフ前後の頃には「負ける気がしねえ!」にまで到達したということはあるでしょう。

人生が自分との戦いであり、時代・環境・宿命を敵に回した孤独な勝負だとしたら、プロスポーツ選手でなくても、普通の学生でも、勤め人でも、専業主婦でも同じことです。

まだ勝ったと決まったわけでもない試合の途中で臆面もなく「やっぱ、持ってるわ、オレ」と自分に言ってニッと笑うことのできるメンタリティと、たとえば同級生に嘲弄され、教師にも嘲られ、便所でズボンを引きずりおろされた直後「おとうさんおかあさんだめな息子でごめんなさい」と書き残して縊死した中学生のメンタリティはきれいに対極をなしています。格差社会と言われ、勝ち組・負け組の組分けが学歴・年収だけでなく恋愛や結婚、子育て事情にまで定着した日本ですが、心の持ち方というか、意識というか、志向のプラス・マイナス度合いまで二極分化してきたような気がします。

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ハムカツ三連チャン

2006-10-26 22:13:03 | プロ野球

ファイターズ勝・ち・ま・し・たっっ!日本一おめでとうございます。

今日ひと晩でどれだけビールがぶっかけられることか…。

名古屋からはるばるお越しの皆さんも、せめてススキノで残念会でも…。

ウイニングボールが外野に上がったときは、SHINJOか!?と思いましたが、ヒチョリのランニングキャッチそのままガツンと涙の抱擁。どこまで盛り上げ方が野球漫画チックなんだ、この男は。

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ヒルマンだかヨルマンだか

2006-10-26 15:41:46 | プロ野球

日ごろ駄洒落好きなスポーツ新聞が、どこか必ずやるだろうと思っていたら、今日のローソンで新聞スタンドを見ると、やっぱり一紙ありました。

「金村 罪ほろ星(ぼし)」

プレーオフ期間を通じての出場停止、厳しかったけどこれはもう仕方がない。監督批判を通り越して、悪口雑言に近かったらしいですからね。「監督は外国人だから、(二桁勝利数の)個人記録なんかどうでもいいんだろ」に続いて「ヒルマンだかヨルマンだか知らないが、アイツのツラも見たくねえ」まで言ったとか。もうそこらのクソガキの「オマエのカアちゃん出ベソ」レベル。金村投手と言えば細おもてで、往年の演歌歌手・三善英史さんをホウフツさせるヤサ男で、いくら降板させられてブチ切れた勢いとは言えそんな暴言吐くとは想像できにくいんですがね。若干スポーツ記者の脚色入ってませんか。ヨルマンって。オヤジギャグっぽいし。

そう言えば、「反省してます」コメントが出るのがナマラ(←唐突に北海道弁)早かった記憶も。「オレ、ホントにそんなこと言ったかなぁ…どうしよう…」と半泣きの顔の方が想像しやすいし、似合ってる気がします。

ともあれ復帰先発で罪ほろ星ならぬ勝ち星がつき、チームも三連勝で日本一に王手。こういう微妙な立場での登板で、いいほうに結果が出るということは、野球の神様は彼に寛大だったんですね。序盤から、安定感あふれるというピッチングではなかったわりに決定打を浴びなかった辺り、プレイボール前のスタンドへの最敬礼が、彼自身の集中力、ベンチ、観客、報道関係といろんな意味で効いたかな?という気もします。

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