イエローフローライトを探して

何度も言うけど、
本当にブログなんかはじめるつもりじゃなかった。

紫系チークの日々 ~ついでに赤坂自民亭を叱る~

2018-07-15 13:43:04 | コスメ・ファッション

 CザンヌのナチュラルチークN 14 ラベンダーピンクを昨夏、店頭で出合いがしらに衝動買い、それから、その少し後だったと思いますがまた気になる“色モノ”を見つけてしまいました。

 CャンメイクのパウダーチークスPW39 スミレパープルと、同じくPW38 プラムピンク。

 Cャンメイクはだいぶ前から“色モノの新しいの欲しい欲しいマインド”になったときに、すごくツボに来る色を多数展開してくれる行きつけブランドになっています。当地の大手のドラッグ&コスメストアではなぜか壁面の狭いところにみっちり並べられていることが多いのですが、埋蔵宝箱を発掘するような気分でサンプルを物色するのもまた楽しからずや。 

 PW39は、CザンヌのN14にぱっと見、似ていますがもう少し青み優勢にした、ライラックっぽいパープルピンク、PW38のほうはプラムと言えばプラムだけどどっちかというと葡萄酒の原液のような紅紫色に、さらっと牡丹鼠(ぼたんねず)を混ぜたような、華やかさと渋みのある、一種、和風な雰囲気もある色です。

 どちらも、ケース越しの製品色はそれはお洒落な色ではあるけれど、アイシャドウとして目周りにちょろっとじゃなく、頬っぺたにドワッとつけたらどんなんなるんだコレ?と一瞬ためらうような、いやそうであるがゆえに“色モノ心”に火をつけ闘争心をかき立てるようなお色。

 見つけたときは「こないだCザンヌの14を買ったからいいや」と素通りしたのですが、 この14が思っていた以上に“使える”色だったので、「チークの“青み含み、紫寄り”はポジティヴにとらえるべし」と認識を新たにしたところで、先日、購入チャレンジ。 

 まずPW39 スミレパープル。意外に、Cザンヌの14ラベンダーピンクよりも、肌につけるとライトでブライトで、青ざめ感はまったくありません。これは、製品色ではほとんどわからないけれど、しっかり粉体に含まれている白パールの効果だと思います。粒子が細かいのでお星さまのようなキラキラ感ではありませんがかなりツヤ肌仕立てになります。

 Cザンヌの14を“肌の内部から灯をともしたようにほわんと明るくなる”と前のエントリで書きましたが、こちらCャンメイクのPW39はその灯をマット乳白色のシェードから、クリスタルカットのライトにしたようです。

 Cザンヌ14が「自前の肌のコンディションが良好なとき向き」とも書きましたが、こちらは、自肌の張りツヤがいまいちなときのレスキューにも向きそう。

 月河はそういうニーズからは遠ざかっているのですが、“より華やかに、夜の照明映えするように見せたい”向きには、もっと彩度の高いピンクのチークの上に重ね付けして、セミハイライトとして使うのもアリではないかと思います。

 注意すべきは、底映えのするパール効果のため、赤みは少ないにもかかわらず基本的に“膨張色”ですコレ。月河もそうですが頬の面積が広めで肉付きもふっくらめで、日頃から「もうチョットほっそり顔になりたいな」と思っている向きは、用心して“だだっ広く”つけないこと。クリスタルライトをポッと照らしたいところ“だけ”に、楕円形にシュッとつけて終了にしたほうが照明効果があります。指のハラであらためて頬の骨格をたしかめて、頬骨より下に広げないよう、頬骨の“尾根”より上で完結するように塗るのがコツ。頬骨の下に入ると、むくんだように見えることがあるんですよ。 

 さて一方、PW38 プラムピンク。こちらは、とにかく特筆すべきはその発色の良さです。ケース越しの製品色だけ見て、黒ずんでる?DVされたあとのアザみたいな顔になるのでは?なんて尻込みする必要はまったくなかった。肌にのせると、牡丹色に近いきれいな薔薇色になります。

 PW38の最大の課題は“つけ過ぎない、乗せ過ぎない、塗り過ぎない”こと。これはいくら強調しても強調しすぎにならない。ブラシでサッと取って、手の甲でサッと落として、あらかじめ頬の塗りたい場所を左手でポイントしておいて、迷わずそこにササッ。「もうちょっとつけたいな」と思う所できっぱりやめておく、なんだか“お酒と上手につきあうコツ”みたいですが、こういうパワーのある色を、逃げ腰で最初っから恐る恐る、ちょこちょこ何タッチもつけていたら、みるみる面白いほど厚塗りのコント頬紅になります。

 チークは発色の良い製品ほど、大胆かつ抑制的に。今度はなんだか安全保障政策のような。安倍さん、小野寺さんわかってますか。大胆かつ抑制的に。災害救援は迅速かつ太っ腹に。飲み会の写真は内輪だけに。だんだんずれてくるな。

 先に“和風”“渋み”とも書きましたが、製品付属のブラシよりもう少し小ぶりのブラシを用意して、目尻にもシュッとつけて頬との“連係感”を出すのもアリです。これがうまくいくと、顔に求心力が生まれて小顔化効果があります。紅色系やローズピンク系など、パッと見が突出してくる系の色を目尻にからませるとピエロ風になったり、舞妓さん風になったり、さらにやりすぎると昔懐かしい竹の子族チックになったりしますが、このPW38ぐらい抑えめ彩度なら成功率高いと思います。 

 Cャンメイクのこのパウダーチークスシリーズは、ケース付属のブラシのクォリティもなかなかのものがあります。単色チークの中では各社総合でもトップクラスではないでしょうか。毛量と柔らかさがちょうどいいし、何より、毛部分の幅が製品トレイの幅からはみ出さないので、粉を無駄に散らさずにサッと取るという基本動作がとてもしやすい。

ただ、柄の部分が短いので持ち辛いという人は多いかも。ケースに収まり切って持ち運び可能なサイズの範囲内で、毛部分サイズを優先した結果でしょうが、ちょっと惜しいですね。

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チーク復活の日 ~一年遅れのラベンダー~

2018-07-13 23:15:23 | コスメ・ファッション

 冬場から春先にかけて、原因不明の顔の部分的な赤みとガサガサ ―皮膚科での診断によると“酒皶”(しゅさ)― につきまとわれて、しばらくフェイシァル化粧品・コスメ断ちをしていたのですが、気温上昇とともにどうやら去って行ってくれたようです。

 受診した時点では原因不明でしたが、顔につける・塗る系の化粧品やコーヒー、チョコレート、花粉対策マスクや就寝時のアイマスクなど顔の皮膚の刺激になっていそうな“アヤしいもの”を自分の中で列挙して消し込んでいく中で、なんとなくわかってきました。

 100%とまでは言い切れませんが、“顔の洗い過ぎ”が原因だったのじゃないかなと。

 特にメイクしての外出から帰ったときや就寝前に、シャワーの水圧を強めにして顔に直接当てて洗うのが好きだったのですが、右利きなので右側から特に強く当てるから、真っ先に水圧を受ける右の頬骨のいちばん高い(知れてますが)ところから発して赤いガサ剥け状態、つまりはソフトでマイルドな擦り傷と火傷の合わさったようなものができたのではないかなと。

 皮膚科のドクターが「ようするに表皮がとても薄くて敏感なんですよ」「冷たい風や直射日光や、外気と室温との温度差も(赤み発症の)引き金になるから、表皮を守るためのバリヤーとして、薄い化粧ならむしろしたほうがいいかも、化粧品かぶれではないから」。もちろん低刺激成分処方のものを選んでね・・とアドバイスしてくれたので、日差しがきつくなる5月頃から、毎年使う肌色ベージュの日焼け止めクリームと、UVカットパウダーのみで軽~く“専守防衛”は解禁していました。

 んで最近やっと“色モノ”も解禁。特に、いちばん赤みの目立っていた頬骨の上にブラシやパフで直接触れるチークカラーは約半年ぶりです。うわー、塗り方を忘れかけていた。

 昨年の夏に買って、秋になったら使おうと思っていたCザンヌ化粧品ナチュラルチークNの14“ラベンダーピンク”。店頭のサンプルで手の甲に塗ってみて、パールやゴールドのキラキラ光り物が混じらないマット仕立てなのが気に入っていたのですが、ほぼ1年間、化粧ポーチのコヤシにしてしまいました。

 パッと見、ラベンダーの花の色よりもはかなげな、白っぽい青みを含んだピンクなので、顔につけたら病人ぽく見えちゃうのでは?と心配になりますが、何の心配もいらなかった。むしろ顔が内側からライトを灯した様にほわんと明るくなります。

 製品の色単独で見ると白過ぎたり、青みが強すぎるように見えても、“地”の肌自体に、素の赤みや黄みがありますから、混じってちゃんとピンクに見えるんですね。年齢的にもあんまり「ホオベニつけました!」と主張するような頬にしたくないので、この“ほわん”とした、でもよっく見るとちゃんとピンクな感じはちょうど良いです。

 ただ肌の透明感を強調するので、やっぱり、皮膚科のお世話になるほどの酒皶とまではいかなくても、火照り等の、要らない赤みや色ムラがない、肌コンディション良好のとき限定かも。コレを塗ってみて、いまいち肌映えがしないなと思ったら、肌がお疲れ気味で休養を必要としていると思ったほうがいいでしょう。

 列島でも高緯度に位置する当地は、夏は概ね日本のおおかたより低温(近年、例外も増えてはきた)ですが陽射しはきついです。紫外線対策のベースがっつり塗った上から、清涼感のあるラベンダーピンクで涼しい顔。しかも塗りながらにして肌コンディション診断もできる。また楽しからずや。

 あと、洗顔のときシャワーの豪快直当てはやめました。泡の洗顔料で顔を包んでからボウルに張ったお湯に、水泳初心者の“水に慣れる練習”みたいに顔をつけ込んでバシャバシャ。考えてみれば、表皮ももう経年半端ないので、履き込んだ靴のソールみたいにすり減って薄くなっていても不思議はないのでした。

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