イエローフローライトを探して

何度も言うけど、
本当にブログなんかはじめるつもりじゃなかった。

ビデオ残酷物語

2006-11-29 20:59:00 | テレビ番組

ラジオが修理前提でメーカー送りになっている間に、もうひとつ難問が。ラジオよりさらに老トルの、96年購入のビデオデッキが、テープをズコッと絡ませて停止してしまいました。以前、ムリヤリ取り出そうとして傷口を広げたことがあるので、これも速攻、ケーブル類を引っこ抜いて、フロシキに包んで電器屋さんへ直行。フタを開けて絡まったテープは無事、外してもらったのですが、デッキに関しては即座に「修理できないことはないけど、新品を買った方が安上がりですよ」との診断。DVD一体型でない、ビデオ単体となると国産ではP社とS社しかもう製造していないそうで、店頭在庫のあるP社製品を買い帰りました。

電器屋のお兄さんに「接続とか、チャンネル設定とかシロートでも説明書読めばできますか?」と訊くと「簡単ですよ」との心強い返事。確かに思ったよりはるかに簡単で、三十分足らずで当地で視聴可能なチャンネルがすべて設定終了。さあ、それでは再生テスト…と録画済みテープを慎重にセット、一本めは、違うデッキで録画した三倍モードにありがちなノイズが多少出たものの順調に再生。二本めも順調。ここでやめておくべきでした。

三本めに、さっき旧デッキから外してもらったテープを入れたのが運の尽き。たちまちシュワ~…と妙なカラマワリ音がして、二時間少々前に買ったばかりのデッキが一瞬のうちに故障してしまったのです。

電話で状況を伝えて、再びフロシキ包みで電器屋さんへ。「これはねー…」と今度はお兄さんの顔色も冴えません。

「絡まった古いテープは、外しても傷や汚れが付着しているので、新しいデッキに入れるとヘッドをいためてしまうんですよ。買っていただいたばかりで申し訳ないけど、修理に出すほかないですね」…さっき旧デッキから外したときに、“このテープはもう入れないで”と告げなかった当店側にも責任があるので、メーカーにはあくまで正常な状態で作動させて、お客さまには責任のない故障だということにして出しましょう…と、聞きようによっては当たり前のことを恩に着せてるっぽいサジェストもいただきました。

そして、絡まることこれで二度めのこのテープに関しては、修理工場で外した上で破棄してもらうしかない、とのこと。

確かにね。一度故障の原因になったテープを、新しいデッキの試運転に使うとはこちらも無神経に過ぎた。でもね、このテープ、なんたって『美しい罠』の第8~20話を録った、いまの月河には世界一貴重なテープなわけですよ。類子が槐に悲しい過去を打ち明け「人生は退屈な日常の繰り返しじゃない」というあの名セリフを初めて口にし、恒大が停電の山荘で“三本のマッチと恋人たち”の詩を暗誦し、槐と類子が星無き東京の夜空の下で唇を重ね…その他、類子と恒大の華燭の典、二人の初夜にひとり静かに飲んだくれる槐、「金のために心を一つにする、それが俺たちなりの愛し方だ」…数々の名場面と名セリフが詰まっているわけですよ。無傷で外れた!さあ、新しいデッキで見てみよう!と思ったって罪にはならないじゃないですか。

…結局、一晩考えて、このデッキは修理には出さず、くだんのテープを外した上で、“初期不良”ということで返品、返金してもらうことにしました。修理してもらって、“もう傷のあるテープさえ入れなければ大丈夫ですよ”と言われて戻ってきても(『美しい罠』のいちばん好きな場面の多いパートが再生不能の傷モノになってしまったショックもあるし)心安らかに使えないと思ったので。

こうして、ラジオに続いて、二十余年ぶりにビデオデッキもない生活に突入しました。電器屋のお兄さんは懲りずに「いまからどうせ新品を買うなら、ビデオからDVDに編集できる機能搭載で、地デジ対応機種の方が安上がりですよ」と、結局どこまでが安上がりなんだ!という、なし崩しなセールストークを展開してくれましたが、やっぱりラジオと一緒。“他に選択肢がないので”という理由でモノを買いたくないんですね。

こうして、惜しんでも惜しみ足りない傷モノテープ一本と、傷はないけど再生もDVD編集もできない膨大な録画済みテープだけが、デッキ無きAVラックに残ってしまったのです。

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一転、愚かな消費者

2006-11-28 17:18:04 | 日記・エッセイ・コラム

予想はしていましたが、やはりラジオは修理不能。一度お店経由で見積りは取ってもらったのですが、メーカーのサービスセンターで修理部品供給できないと判明。右ヘッドフォンが聞こえないまま戻ってきてしまいました。古い物を大切に使い新しいモノにすぐ乗り換えない、賢い消費者を目指す人生は一週間で挫折。

それでも、それならとあっさり新品を購入する気にどうしてもなれず、いまだ、左しか聞こえない状態のまま旧品を使い続けています。意地、っていうんでもないんですが、何だか、修理不能というドン詰まりで、他に選択肢がないためにシブシブ新品を買う…って、同じ一万円ほどのおカネを投じるにしても、えらくつまらない買い物のような気がして。

もひとつハラ立つのは、左しか聞こえなくても、電池が同じペースで消耗するのね。当たり前だけど、これもえっれーオモシロクない。

いっそ、両側聞こえなくなれば、あきらめてすっきり新品を……

…結局買うのかよ!

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そう言えば桑田投手も頑張れ

2006-11-23 16:24:23 | コスメ・ファッション

一昨日、洗顔中にうっかりして、顔の中心のいちばん目立つところにあるホクロを引っ掻いてしまいました。前の日に指先に切り傷があるのに気づいて絆創膏を巻いていたのが剥がれかけて、そのヘリでこすってしまったようです。洗顔石鹸を泡立てながらだし、傷つけるほど強烈にこすったつもりはないのに、ホクロから針の先ほどの血の粒がにじんできて、ややしばらく止まらないのには少しあわてました。

顔の中心、正確に言うと鼻柱の中腹ぐらいのところにあるこのホクロ、ロケーションだけでもかなり目障りなのに、ここ数年の間に、ちょっとずつ肌表面から盛り上がって来てるような気がするんですよね。もう少し盛り上がれば、小さなイボと言ってもいいくらいになってしまいます。いわゆるその、老人性イボ!?そうは認めたくないんですが、若い頃は確実に、平坦な普通のホクロだったはずなんですよ。盛り上がって凸になってきているから、出る杭は打たれるじゃないけど、普通に顔を洗っていてもつい指が当たりやすいし、盛り上がった分、表皮が張り詰めて薄くなって、ちょっとした摩擦でも傷つきやすくなってるんでしょうか。

ホクロの形が変わったり、崩れたりすると、皮膚ガン化の兆候ってこともあるそうですね。心配になって何件か検索してみると、直径5~7㍉ぐらいになったら要注意らしい。5…㍉はない…と思うんですけどね。さすがに。うん。…でも心なしか輪郭がぼやけて来てるような気もするし、これをホクロ自身が崩れてきたと見るか、ホクロ周りの“地”の肌のメラニンが増えてきただけと見るか。気になりだすと、ニキビ盛りの思春期坊主みたいにやたら汚い指で触ってしまって、ますます厄介なことになりそうなので、当分鏡を凝視するのはやめておこうと思います。メイクも鼻柱はファンデ省略で、サラッとサラッと。

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せめて靴ぐらいはスベらないで

2006-11-22 13:17:20 | 四季折々

「温度によって…路面は刻々と…変化する」

ヴァンパイヤ風黒のコートが微妙に似合わない織田裕二さんの冬タイヤのCM、当地では9月からオンエアされていますが、今日は午前中から雨に白いものが混じり始め、いよいよ靴も本格的に“冬組”出動。

ひと言で冬道、雪道と言っても、当地札幌は一応大都会だけに、事情は複雑です。ウチから都心までを例にとると、まずスタッドレスタイヤで鏡のように磨かれたツルツル路面の本通りを渡り、歩行者の足跡なりに積雪が踏み固められたデコボコの歩道を歩いてバス停へ。下車後もデコボコ→ツルツルを経て、地下鉄出入口付近のロードヒーティングがほどこされている地帯と、ほどこされていない地帯との境界線は、バリヤフリーのスロープどおりに凍って、傾斜つきスケートリンクのような按配。ここを切り抜けて一難去っても、地下鉄への階段でまた一難。歩行者の靴裏に付いて運ばれてきた雪がいったん融け、再凍結して氷の塊りとなって、段のカドや蹴込みのそこここに付着しています。うっかりこれをカカトででもツルリ踏もうもんなら大転落、大骨折のデンジャー・ゾーン。それをも乗り越えて、無事地下鉄にたどりつき、都心に出ると一転そこは常時20℃台に暖房された常春の世界で、ビル内や地下街、ショッピングモールを行き交う女性たちはみんな夏と同じ華奢なミュールやサンダルです。

そのほかにも、ちょうど今頃から12月上旬までの、根雪になるでもならないでもない期間は、地表に雪を載せない“濡れ凍結”、いわゆるブラックアイスバーン。さらに3月の雪融けの季節は、水けをたっぷり含んだ“シャーベットスノー”が加わります。この時期には、滑り対策より、昔ながらの魚屋さんのゴム長のような耐水性が望まれますが、水溜りの底はまだまだ氷のこともありますからビシャッのあとツルッとも来て、あなどれません。

これだけ変遷する冬道、一種類のソールで乗り切るのはとても無理。スタッドレス普及でツルツル路面が問題になり始めた’80年代には、通勤はスパイクつきのブーツを履き、会社のロッカーにサンダルとパンプスを置いておいて、ビルからビルへの地下鉄移動に備えていましたが、自宅労働者となってからは近所のコンビニやスーパーまでの、歩道→本通り→中通りの七色の路面をどう踏破するか、毎年考えて手持ちの靴を履き分けるのですが、年一~二度は年中行事のように必ず転びます。

靴のメーカーさんも低温で硬化する特殊ゴムのピンスパイクを使ったり、麻やガラス繊維、貝殻粉末などを練り込んで摩擦係数を高めたりした滑りにくいソールの靴を毎年発売していますが、そうした重装備の靴を履いて地下鉄で都心に買い物などに行くと、行った先はサンダル、パンプス推奨の世界。せっかくの特殊ソールが磨耗してしまうし、重くて足が疲れるしでもったいないやら無駄なやら。はなから軽装でパンプスで闊歩している女性たちは、車でおウチの玄関から都心に直行して来ているのか?駐車場から地下街まではどうやって?駐車場は屋内?地下?と考えてしまいます。

「温度によって…刻々と…変化する」ブラック吸水ゴムタイヤのような、万能の靴ソールはできないものでしょうか。女性の場合、底の滑りにくさだけではなく、女性らしいドレスやスカートに合うシェイプまで求めたりしますから厄介なのですが、足元の雪道対策、どうも生身の人間の足より、クルマのほうが優先的に進化しているのが気になります。どんなに流通や輸送がクルマ頼みになった社会でも、人間の基本は二本の足で歩くこと。足腰からの老化を防ぐためにも、冬でも背筋を伸ばして大またで歩ける靴を、たくさん作ってほしいですね。

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紅でレッドでスカーレット

2006-11-20 22:49:50 | 競馬

ブログ人一ヶ月坊主の月河ですが、今日は開闢以来の重さではないでしょうか。この投稿画面が出てくるまでの間に、何を書く気だったんだかほとんど忘れるところでした。

(この「重い」って言い回しを使うと、自分もネットユーザーっぽくなってきたな…と思わず頬が緩んだりクチビルがたるんだり(?)するのは自分だけでしょうか)

いやぁ強かったマイルCSのダイワメジャー。強い馬が強い競馬をした時のパターン“早過ぎ!と思えるタイミングで先頭に立つが、後ろからの馬には抜かれる気がしない”を、5歳秋にして完全に我がものにしました。喘鳴症上がりには湿った方がラク、とは言っても昨日はちょっと寒いし雨足も強すぎではないかと思えたのですが、その分、差し馬が差し辛い馬場になり、やっぱりここでも天も味方。一昨年の秋以降の不振時期に誰が付けたか“ダメジャー”なんて有難くないあだ名もどこかへ消し飛びました。「“大(輔)=メジャー”とはいい名前だ」と、レッドソックスと交渉の傍ら松坂投手も応援していたとかしてないとか。

メジャーでレッドと言えば、半妹(父アグネスタキオン)のダイワスカーレットが、この日の京都5R新馬戦に出走。牝馬限定ではなく混合戦のほうを選び、名前通りの“紅”一点でしたが、牡馬たちを全員向こうに回して一番人気、一馬身3/4差の圧勝デビューを飾りました。494キロの馬体は兄貴のデビュー当時にも引けを取らない大物感。中一週になるので微妙ですが、GⅠ阪神JFに出走しても好勝負間違いなし。母スカーレットブーケだけに「お兄ちゃん、ワタシもGⅠ勝ちたいから、その強さ、クレナイ?」なんて言ってるかも(あんまり重いんでオヤジギャグになってしまいました)。

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