イエローフローライトを探して

何度も言うけど、
本当にブログなんかはじめるつもりじゃなかった。

誰よりも君を会津

2013-01-26 16:46:02 | 夜ドラマ

年明けからは『八重の桜』を筆頭に、実写TVドラマはもっぱらNHKばかり見ている気がしますね。いつも録画で一週遅れ追尾ですが。

火曜夜は総合『書店員ミチルの身の上話』、木曜夜はBSプレミアム『グッドワイフ シーズン3』、金曜夜は同じく『火怨 北の英雄 アテルイ伝』、日曜夜は韓国製『太陽を抱く月』。日付をまたいだ深夜の『リゾーリ&アイルズ ヒロインたちの捜査線』にも足踏み入れる気満々でしたが、第1話が『書店員ミチル~』の再放送とかぶって録画できなかったのであきらめました。

 後ろ暗い事情を抱えたしがない小市民、頼まれて買った宝くじの思いがけない高額当せん…という設定が、『シンプル・プラン』などミステリの“ヤバい一攫千金もの”を思い出させて食いついてみた『ミチル』は“逆O・ヘンリー”みたいな苦いエッジの利き方がおもしろいし、『アテルイ伝』は何と言うか、古代東北の大地そのものの、茫漠たる、冷涼でうっすーいスケール感が不思議にそそりますな。なにしろ8世紀、奈良時代末期の、平城京基準で言えば未開の北方の古代仕様なので、セットも衣装もお金がかかってるのか、かかってないのかよくわからない。エキストラさんは豪勢な人数投入されてますが。

騎馬に弓矢とぶっとい太刀持ちで野を駆け戦う英雄というには、ヒーロー阿弖流為役の大沢たかおさんが微妙に頼りないのもいい。いまにも幕末か現代にタイムスリップして消え失せそうな危うさ(それは『JIN』)…とはいかないまでも、“この(設定の)時代に生まれ合わせたことがいまいち似合ってない”感がときどき表情に垣間見える、哀愁ある英雄像です。

 BSプレミアムの大型時代劇では一昨年『塚原卜伝』、昨年は『薄桜記』と原作ものの大作をよくやってくれます。卜伝役堺雅人さん、丹下典膳役山本耕史さん、阿弖流為大沢さんに『陽だまりの樹』のダブル主演・市原隼人さんと成宮寛貴さん辺り、もう気がつけば通年の大河ドラマの単独主演でもいけるくらいのキャリアがあるわけで、民放地上波時代劇壊滅の現況を考えると、アタマひとつ出かかった級の若手俳優を一本立ちに育てるステージとしても、Bプレ時代劇はがんばっていただきたいものです。

 『塚原卜伝』は先週から地上波再放送が始まっていますが、Bプレ放送中の録画のほうで先行視聴中。神に選ばれし剣聖がふにゃらか優男(堺雅人さん)で、振り回されながら付き従い稽古のお相手もつとめる臣下のほうが長身で怖い顔(平岳大さん)というギャップコンビキャスティングが返す返すもヒットでしたな。

応仁の乱から約60年後の乱世という設定のため、剣術仕合場面のケレン味以外は豪華衣装もなく、女優さんの出番が少なめで絵ヅラが地味なのは仕方がないか。唐物屋の女あるじ・美津役で有森成実さんが好演されていますが、京野ことみさん栗山千明さん江波杏子さん朝加真由美さん…とレギュラー女性人物が軒並みスレンダー系なので、ここにヴォリューミーなお色気系をキャスティングしてもよかったような。管領職大内家の家老平賀丹後守役・風間杜夫さんがベタ惚れする相手なので、『蒲田行進曲』『春の波涛』つながりで松坂慶子さん…で年齢行き過ぎなら、『スチュワーデス物語』つながりで片平なぎささんはどうだ。

………ヴォリューム問題の解決になっとらんな。『瑠璃色ジェネレーション』つながりの田中好子さんは鬼籍に入ってしまわれたしな。

『薄桜記』は『アテルイ伝』とは真逆に、尺がたっぷり(全11話)、なおかつ脚本ジェームス三木さん節(ぶし)全開のムダな(←褒め言葉)遊蕩感、泰平爛熟感が随所に漏れ出て、それもまた楽しからずやでした。営業マン並みに愛想よくネアカで弁の立つ高橋和也さんの中山(堀部)安兵衛、ヘソ曲がりなくらいのプライド高い風流人で、伝えられるような賄賂大好きヒヒジジイとは到底思えない長塚京三さんの吉良上野介、例の離婚騒動以来目覚ましく顔ヂカラの増した高嶋政伸さんの白竿屋など、脇がみな良かったですね。紀文の江守徹さんがちょっとお顔が腫れぼったくカツゼツが重そうだったのだけ気がかりでした。

『グッドワイフ シーズン3』は2までDVDで視聴済んだところから入りましたが、アリシア、なんか一気にグラマーになってませんか。特に胸周りが。OPのアイキャッチといいEDといい。真っ赤なドレスのせいかな。ウィルと一線を越えたんだよね。うひゃー。これは静観あるのみ。

そんなこんなで『八重の桜』の安定感は際立っています。『ゲゲゲの女房』の脚本山本むつみさんのオリジナル。こんなに安定していては逆に眠くなるのでは…と「心配になるくらい心配な点がない」。

ヒロイン(八重役綾瀬はるかさん)が男まさりお転婆・家族大好き(ゆえにときどき反発衝突)、ふるさと大好き、お仕事好奇心向上心負けず嫌い…と、“ド定番”の設定でこの上なく磐石なスタートですが、これってきわめて朝ドラ的ド定番、朝ドラ的磐石度なんですよね。

6話×15分×半年25週の朝ドラと、週1×45分×150週の大河、計算上は“容積”ほぼ一緒。ただ大河にどうしても求められる“天下国家観”はいまのところ、西島秀俊さんの山本覚馬兄んつぁまがもっぱら担当しています。『悪魔のKISS』のまごころの家から20年。映画『藏』の若き杜氏からも18年。若い頃が老け顔だったわけでもないでしょうが、一貫して万年文学青年っぽい西島さん、気がつけば今年なんと42歳ですって。なんとなく、ひと頃の石坂浩二さんを思わせる、不思議な老けなさ加減です。

他の主力レギュラー、川﨑尚之助役長谷川博己さん、会津藩主松平容保役綾野剛さん、後半登場の新島襄役オダギリジョーさんと、何やら“痩せマッチョ”の揃い踏みで、朝ドラ的世界に天下国家のスケール感を力ずくで接合できるかどうか山本さんの脚本ともどもお手並み拝見です。2月には『獣電戦隊キョウリュウジャー』も始まるし、日曜が週一多忙な日と化しつつあります

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ここは地の果て

2013-01-18 01:25:25 | ニュース

このところしばらく聞かなかった、海外在留日本人を巻き込むテロ事件です。折悪しくと言うか、狙ったように安倍新総理の初外遊中。こういうとき、日本にも24(トゥウェンティ・フォー)』CTUみたいな、独自の権限と機動性を与えられた組織があるといいのにね。もしくは、火付盗賊改方の対外版みたいな。許すまじ急ぎばたらき。刃向かうヤツは斬り捨て御免。殺めず犯さず貧しきから盗まずの三大掟を守る者には寛大な御処置を。そんなテロリストはおらん。

不景気だ何だと言っても、資源があるビジネスチャンスがある所を求めて、日本人は世界中どこでも行ってるのね…と思ったら、事件発生地が、「“否定できない”をネットスラング風に言ってみました」という地名。♪育ってきた環境が違うから 好き嫌いは…

このアルジェリアという国、こんな内戦やテロでも無ければ結構、楽しくトボけた国のようでして、今回の事件発生地のほかにも、地中海沿岸には「留守です」もしくは「存在しません」という港市もあるし、同じ地中海岸の、東隣の国チュニジアとの国境付近には「誰も知らない、隠れ家的な良い所」という町もあり、首都のすぐ西隣には、寒中に脂が乗って照り焼きにすると美味しい魚を釣り上げたときの、リアクションの様な町もあります。

そう言えば、確か筒井康隆さんの本で読んだと思うのですが、地中海はさんで向かい側のイベリア半島、スペイン/フランス国境のピレネー山脈には、男性の象徴的なモノ飛び出すという、少子化時代に頼もしいような、剣呑なような高峰があります。同山脈で3番めに標高の高い山ですが、山岳地図でも参照しないと載ってないかもしれない。

外国語の地名は、シリアスな状況でも報道のたびに何かチクチクひっかかったりするから厄介です。英語圏の人も、たとえば日本式の温泉を体験しようと来日して、地図を広げて「“伊豆”はどこですか?」と訊くときはひっかかるだろうな。

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ピースなイヤーでありますように

2013-01-16 01:18:03 | 音楽

『八重の桜』のサウンドトラックが楽しみだけれど、OPテーマ(だけ)がいまや反原発・自然保護アーティストの旗手みたいになった坂本龍一さんなので、また『不毛地帯』サントラのようなエコジャケになるのかしらん、アレCD出しにくいし、入れ戻しにくいし、そのくせ戻してもともすれば外れてくるんで、棚から抜いた途端ハダカのCDがバラッと落ちて、つけなくてもいい傷が盤面についたりしてえっれー勝手が悪いんだよねぇ、という話を書こうと思っていたのですが(あらかた書いてしまいましたが)、そんなことを考えている一週間ほどの間に我がオーディオライフに一大事件が。

 デジタルオーディオ、ラジオ、PCぜんぶに適応して大活躍中だった密閉型イヤホンのイヤーピースが、突然片方、行方不明になってしまいました。

 ……一大事件っつったって何度めだ。イヤーピース脱落行方不明事件。しかし現行使用中のコレは、イヤーピースとその付け根(ハウスって言う?)部分が“ライムグリーン”なる結構個性的な色。バッグに入れて持ち歩く小さいグッズ、パーツは、なるべく自分的に突飛な、ほかの持ち物と紛れない目立つ色を選ぶほうがゴソゴソ探さずにすむと思って選んだ次第です。“ライム”グリーンと銘打ってはいるものの、果物などの植物系よりはむしろパワーストーンのプレナイト(=ぶどう石)かネフライト(=軟玉)を思い出させる、翡翠っぽい、鉱物っぽい黄緑色で気に入っていたのです。

 バッグの中、コートのポケットの中、家の中で外れたとしたらありそうなところはぜんぶガサ入れました。目立つ色だから床の上に落ちていたら、狭い家だしラクに見つかるはず。無いということは、外で落としたか?だったら99パーセントもう諦めるしかない。

それにしても片方外れるだけで非常に困ったもので、買ったときに付いていたスペアは皆サイズが違うのです。この前、この前の前、この前の前の前に使っていたイヤホンのときも思ったのだけれど、あの、イヤホンのスペアイヤーピースって、人によってLであれMであれSSSであれ、“当たり”は1サイズなわけだから、当たりじゃないサイズが何種類スペアとして付属していても全然親切じゃなく余計なお世話、無駄骨なわけですよ。「どれでも好きなサイズから試し装着してみて、いまいちだったら違うサイズにつけ替えて、いちばんフィットするサイズを見つけて下さいね」ってことで複数サイズ付属してくれてるんでしょうけど、どのメーカーのどの品番の機種でも「密閉型カナルタイプならL」と結論の出ている月河には、M以下のサイズのスペアは無用の長物、ありがた迷惑です。

イヤーピース無しよりちょっとましかなと思ってMをつけてみましたが、まー面白いように耳穴からスポスポ抜けてくる。

 おまけに音の聴こえまでLサイズからMサイズに縮小。ていうか矮小化。耳穴にしっくりみっちりフィットしてなくて隙間が有り有りだから、そうなる道理です。

 こういうときのために、イヤーピースは複数サイズ付属じゃなくて、サイズごと1コずつバラ売りしてくれたほうがユーザーにフレンドリーってもんだよねえ…等とぶちぶち言いながら過ぎること数日。厳寒の本日、はちみつにんにく生姜湯を作ろうと思って生姜生姜…と冷蔵庫下段の野菜室を漁っていたら、野菜室の底に小さな野菜くずらしきものが。「あらら、悪臭とカビのもと、いかんいかん」とつまんで拾ったところ、イヤーピースそのものだったの巻。

 ライムグリーン。なるほどねー。さすがに野菜室に落ちていても違和感がない。感心してる場合か。

いつからここにいたのだろう。て言うか、どういう外れ方をしてここに落ちるに至ったのだろう。台所。冷蔵庫。野菜室。探し物が見つかるといつも不思議に思うのですが、まぁ、“ライム”だけに野菜たちが呼んだのかもしれません。めでたくL復活。矮小でない音。

元に戻っただけで何もトクはしてませんが、ちょっとラッキーな気分になりました。

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多福

2013-01-12 00:43:38 | 夜ドラマ

 『幸せの時間』の浅倉家七千万豪邸が更地化するとともに、昼帯の熱かった季節も終わり、年明けて最初の注目はやはりNHK大河『八重の桜』いっときませんと。

 スーパー戦隊同様“通年商品”ですし、2013年(のTV連続ドラマ界)を占う意味もあり。

 それにしても『~(女性名)の桜』というタイトルは1980年のポーラテレビ小説『マリーの桜』を思い出させる。ショートカットのかとうかずこ(現・かず子)さんが美しかった。ちょっと髪型マネしてました(ちょっとですってば)。かとうさんが出ていたCMの銘柄の煙草も吸ってました(やめましたってば)。

 『八重の桜』は、“八重桜”という、桜の品種を示す普通名詞があるのに、敢えて新島“八重”さんという実在人物の固有名詞と“桜”を“の”でつなげて特殊性を出したところが地味に大胆です。“八重桜”が念頭にあり、かつこのドラマのヒロイン名の予備知識が無いと、『八重の桜』の“八重”が個人名だということに暫く気がつかないかも。

 『篤姫』『江(ごう)』『平清盛』など同様、“主人公の名前まんま冠し型”のタイトリングながら、あまり名前まんま冠し感があからさまでない、幕末~明治の東北女性らしい控えめな自己主張と言えましょう。

 ところで、日本の中でも最も桜の開花が遅い当地でも、八重桜は特に“重役出勤”で、ツツジの花と同時期ぐらいにぼよぼよと咲き誇りますが、当地産当地育ちの高齢家族に言わせれば別名“おかめ桜”とも呼ぶそうです。 どこがおかめ?と思いますがほっくり丸っこい薄紅色の花房が、おかめさんの頬紅に似ているような。

 色白の染井吉野の気高さや、武士道に通じる潔さ、はかなさは感じませんが、健康的な村娘のような元気さと華があり、北国の待ちわびた春を存分に彩る“アンカー”にもふさわしい。

 幕末の会津は言わば“内戦の負け組”で、白虎隊自刃など悲劇的なエピソードばかりが語り伝えられていますが、6日放送の第1話を見る限り、閉塞感や沈鬱さのない、透明感と輝きの感じられる映像で、2話以降の展開にも期待が持てそうです。

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スギさま呼びに拍手

2013-01-06 14:14:36 | バラエティ番組

 『純と愛』ついでに、総合的に朝ドラついでに、『NHK紅白歌合戦』の人選にもモノを申そう、いや書こうと思っていたのですが、意外にもと言っちゃ失礼だけど、結構できてたじゃありませんか、梅ちゃん。いやさ堀北真希さん。紅組司会。

 相方・白組司会の嵐の、“数的優位”に巻き込まれず、ちゃんと正面を向いてお行儀よく曲紹介や、オリンピックメダリストなどの“曲紹介の紹介”をこなしていて、『梅ちゃん先生』内の“いっぱいいっぱいキャラ”と齟齬をきたさない範囲内で落ち着いていた。この「範囲内」ってところの匙加減がむつかしいんです。噛み倒しトチり通しの司会じゃもちろん全国的に疲れるけど、落ち着き過ぎて当意即妙過ぎる、余裕かましまくった梅ちゃんなんて誰も喜びませんからね。

応援に駆けつけた高橋克実さんと南果歩さんも“梅子のお父さんとお母さん”を保持してフレームに入ってきてくれたし。意味なくデカ蝶タイで決めたノブ=松坂桃李さんのほうが緊張気味でしたね。そりゃそうだ。堀北さんがこなれていればいるほど、ノブ松坂さんにはいやがうえにもアウェイだもの。梅子の「バーカ」炸裂も見たかったですけどね。


 モノを申そうと思ったのは、堀北さんの
MC力量ウンヌンについてではありません。ここのところのNHK朝ドラの人気を“ヒロイン女優流用”という形で、とっくに賞味期限の切れている昔日の看板番組『紅白』に便利使いし過ぎではないでしょうか。怪しからんよコレ。朝ドラファン、ファンでなくてもウォッチャーな我々を虚仮にしとるよ。

2年前、2010年の『ゲゲゲの女房』の松下奈緒さんは、まだしもピアニスト活動実績という点で音楽性もあり、『ゲゲゲ』OPテーマ曲を歌ういきものがかりにピアノ演奏で応援という見せ場もありましたが、2011年の井上真央さんにしても、今回の堀北さんにしても、クソ長尺な、浮わっついててナンボな歌謡音楽バラエティ番組司会に親和する要素は、どう考えても持ち合わせていません。

ようするに、朝ドラをレギュラーで見ていた平均約20パーセントの視聴者に「陽子ちゃん(or梅ちゃん)が長時間出ずっぱりでがんばるらしいから『紅白』ちょっと見てみようか」という気になってもらうためのエサ撒きなのが見え見えなわけです。

これがドラマヒロインでなく、たとえばEテレの番組のナビ役タレントや芸人に全国区人気が出ていたとして、そういう人を“流用”するなら別に何も申しません。しかしドラマヒロイン女優となると、ドラマという虚構世界の、虚構キャラを背負っての全国区人気であり視聴率20パーセントなのです。井上真央さんは『おひさま』陽子のキャラを、堀北さんは『梅ちゃん先生』梅子のキャラを、大きくは裏切らない挙措たたずまい、衣装ヘアメイク、口調声音で『紅白』なら『紅白』のカメラフレームに立たなければならない。実際できるかできないかは別として、そういう買われ方、抜擢のされ方をしたら、そういう義務が自然と生じるのです。スーパーヒーロータイムの本編終了後、次回予告終了後の視聴者プレゼント告知のVTRでも、劇中対立しているキャラ同士は隣り合っては「ごおーぼ、まってまーす」と言わないし、離れて言い終わった後微妙にガン飛ばしあって見せたりして劇中設定を守ってくれます。ドラマという虚構はそれくらい濁りなく澄明に保たれ、繊細に扱われなければいけない。

最近のNHKの見境ない朝ドラ人気便乗には、TVのドラマという世界に対するそもそもの敬意欠如が露呈しているように思われる。人気となれば誰でもどこにでも顔出させて客寄せさせ愛想振りまかせるという貧乏臭い根性は“夢を売る”仕事であるドラマ制作の精神の、真逆、対極にあるもの。速攻捨ててもらいたいものです。

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